表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sky Bird ~空鳥~  作者: 名口 慎
1/2

Sky Bird 1


「俺は、飛べない鳥だ。

周りのみんなは大きな翼を広げて飛んで行くのに…。」


「……。」


冬が終わりかけた静かな青空を見上げながら、

そう呟く彼を俺はただ見ていることしか出来なかった。


その沈黙の時間が同感も、

共感もするこっが出来ない自分の小ささを物語る。


彼の努力を知っているだろうか・・・、


彼の言う“周りのみんな”という人々よりも、

彼が頑張って来た姿を俺は見てきた。


それでも、彼は知ってしまった。


自分はどんなに頑張っても

“飛べない鳥” だと。


世の中には白鳥のように美しく飛べる鳥もいれば、

同じ白い鳥でも家鴨のような飛べない鳥もいる。


彼はこの世界ではその家鴨だったんだ。

こういう時、つくづく思う。


“神様は不公平だ”と。


神様はどうしてこんなに人間を色とりどりに作ったのだろう?


この世界というキャンパスに一体何を描こうとしたのだろう。


ただ、ポツポツと色をまばらに置いただけでは虚しい。


かといって、塗りたくり過ぎれば美しさも、それぞれの色もくすんでしまう。


神様は、人間に…

彼や俺に…

一体何を求めて居るんだ…?


その答えは何とも言葉に出来ない色であるんだろうと思う。



>>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ