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幼女転生だとぉ!!〜あの日舞い降りたオレの天使へ❤︎返せぬ想いは異世界で  作者: 里井雪
ストファイ

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シャドーナイト

 荷物を置いたオレが戻り、みんな集合したら、ネルヴェの街に繰り出した。


 ジャンとドロシーはもう何ヶ月もここに住んでいるわけで、オレと姫を案内してくれる。そういえば、ライラックに混じって、夏の花、ムグゲも咲いているようだが、季節感、ちょっとチグハグ。


「でも、こう、のんびり街に出るのは久々っすよ」


「そうそう、ジャン兄ちゃん、鍛錬、鍛錬って、あんまり遊んでくれなかったもんね」


「ジャンさん、この間の槍、命中率だけではなく、フォームがとても綺麗で、素晴らしかったですよ。ずいぶんと頑張られたのですね」


「アハハ、そう、姫に言われると、面はゆいっす」


 こうやって見ると、ジャン、少し日に焼けたかな? 「男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ」。一年も離れていないけれど、チャラさが抜け、男らしく頼もしいイメージが出ている気がする。


《味見して見るかの?》


《バカ、殺してどうする》


《男はイヤだ、と言うと思ったが、むぅ、最近、揶揄い甲斐がないわい》


《「成長」を喜んでくれたんじゃなかったのか?》


「あ、お姉ちゃんたち、ここの美味いしいよ!」


 ドロシーが指差したのは、トゥルデルニークを売るお店、このあたりの名物だが、日本でいうところのコロネに似たチョコパン、もう少しサクッとしており、シナモンや砂糖で甘く味付けされている。


 カフェも兼ねているお店らしく、四人でお茶を飲みながらトゥルデルニークをいただいた。なんか、前世日本のサンマルクカフェみたいだよね?


 あれに比べると、もうちょい甘いので、この世界にもあるエスプレッソによく合うと思う。てか、セガフレード・ザネッティだと、チョコが付いてくるよね。


 プラタナス揺れるメインストリートでウインドショッピングしたり、ぶらぶらと通りを歩いたり、といっても、小さな田舎町の商店街はすぐに端まで行き着いてしまう。裏通りに入ったら、定番のアクセサリーを売る露天商があった。


「ジャン、ドロシー、気に入った指輪ない? 魔法エンチャント用にするから」


 心配しすぎと言われても、やっぱり彼らにもリピーター指輪、作っておかないと。


「シンプルで、少し幅広のがいいかな? 裏にテーベ文字を刻むから」


「あっ、あそこにあるの、お姉ちゃんたちがしてる指輪にそっくり!」


 まぁ、白銀のシンプルな指輪だし、どこにもあるけどね。


「ああ、あの形なら男女どちらでも、行けそうっすね」


「じゃ、おじさん、あの銀の指輪を二つ、おいくら?」


「まいど、銅貨二枚で」


 なに、なに、二人とも左薬指にするわけ?


「まぁ、誓いみたいなもんっすから」


「なんだか嬉しい、お姉ちゃんたちとお揃い」


「魔法をエンチャントするので預らせください。私、ちょっと道具屋に行ってきます」


「お姉ちゃんと一緒に行きたい!」


「じゃぁ、今日は休養日だし、早め解散で、私とジャンは先に帰るってことでどう?」


「お姉ちゃんと二人、ゆっくりしたいから、夕食はこっちで食べて帰っていい? 大きいお姉ちゃん」


「そうね、じゃ、そうしましょう、ドロシー、お姉ちゃんに、うんと甘えてらっしゃい」


《なに、なに、この雰囲気》


《正妻の余裕というヤツじゃな。ま、真の正妻は、妾じゃが》


《あのなぁ〜》


 姫のご指示である。オレはギルド中庭から、姫とジャンをステラの王宮に送り、ドロシーをおんぶして、メディスタウンの道具屋へワープしようとしていた。


「ああ、クリティ殿、少しお待ちを」


「すいません。さんざん、使わせていただきながら、ちゃんとご挨拶もせず」


「いえいえ、いろいろお忙しいでしょうし、それは、全然、気にしていませんが、今度、みなさんが、お集まりになっているところに、私が顔を出したい、と思いまして。こちらにワープして来られるより効率がいいのかな? と」


「そうしていただけると、とても助かります。まもなく新メンバーをもう一人加え、ステラにて毎朝ミーティングを開こうと思っていたところですので」


「では、そこに週二回くらいで」


「分かりました。月曜、金曜の朝、お迎えに上がることにします」


 ま、一週間七日で、曜日が太陽系の衛星や惑星にちなんでたって、もう驚かないよ。


「よろしくお願いします」


「こちらこそ、では、今日はこれにて」


 オレとドロシーはギルド上空から道具屋の庭にワープした。


トントン


「お、庭からのお客さんは久々だねぇ」


「ゼッド、お久しぶり、今日は魔法付与機をお借りしたくて」


「ああ、どうぞどうぞ、って、なんだい、可愛いお嬢ちゃんだね」


「ドロシーと申します」


「彼女、見た目は子供だけど、すんごい、傀儡子(パペッティア)なんですよ」


「ああ、分かるよ。このオーラ、只者じゃないわな」


 ゼッド、仕事柄ということだろう、傀儡にも興味があるようだ。ドロシーと二人で、いきなり専門的な話が盛り上がっている。その間に、オレは二つの指輪の裏にテーベ文字を書き、付与機を使って魔法をエンチャントした。


「できたよ」


「クリティ、魔法の付与は、もう一つ追加した方がいいと思うぞ」


「シャドーナイトから外したの。お姉ちゃん、この盾にもエンチャントして」


《いやいや、これもコロンブスの卵じゃのぉ〜》


《なるほどな、気付かなかった》


 そりゃそうだ。一番、前線に立つ傀儡、「シャドーナイト」って、結構、ドロシーも厨二だな(笑)、オレの魔法リピーターになってくれれば、何かと便利じゃないか!

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