10 プロフリ
サブタイがよく分からない?読んでみれば分かるさ!
「ど、動物愛好家?」
「いや、私もこんなのはあまり見た事は無くて...」
いや、もしかしたらスキル名だけそんな名前なのかもしれない。もしかしたらめっちゃ凄い物なのかもしれない。
「効果!効果はどうなんですか!?」
「ええと...」
そう言って青年は手に持っていた紙の束の中から一枚引っ張り出した。
「ありました!ええと、効果、は...」
めっちゃ苦笑いしてる。それはもうめっちゃ苦笑いしてる。どうしよう、嫌な予感しかしない。
「ど、動物に好かれやすくなる、です」
「...あ、うん」
思わず素が出てしまった。でももうちょっと期待してたのに!動物に好かれるだけかよ!そんなん面白みが無いよ!確かに動物好きだけど!実は子供の頃犬飼ってたりしたけど!祖父母がなぜか熊飼ってたけど!なんでや!
「動物に、好かれる、だけって...」
俺は椅子から崩れ落ちる、まるでこの世に絶望している様な顔をしているだろう。
「気をしっかり持ってください!別にいいじゃないですか!ユニークスキルなんてそんなものです!さっきの冒険者さんは小指から自在に火が出せる能力でしたし!」
「いや、まだそっちの方が良いじゃん...」
青年が慰めてくれるが、全く効果は無い。寧ろ逆効果だ、一言多い。
「この世には普通のスキルもあります!別にユニークスキル無くても生きてけますよ!」
「そうか、そうだよな...」
俺は椅子によじ登り座った。まあユニークスキルなんてあっても無くても良いだろと思うと、幾分か気が楽だった。
「それで、普通のスキルってのは?」
「はい、まずはこれをお渡しします」
青年が取り出したのは、俺の名前が彫ってあるクリスタルだった。青く光っていて、なんだか綺麗だ。
「これは?」
「これは『プロフィールクリスタル』です。巷では『プロフリ』だとかに略されているそうです」
「...うわっ!」
俺がそのクリスタルに触れたと同時に青い光が飛び出してきた。それと同時に、俺の目の前に空中に出ているゲームの様な画面が投影された。
「それはマコト様のプロフィールです。冒険者になった人はグランドギルド側が全員に配布しています」
「なるほど、このレベルってのは?」
「それを説明するのはちょっとややこしいんですが...神様の加護みたいなもんですね」
神様の加護か、さすがファンタジーだな。
「シラカワマコト、筋力12、体力15、魔力11、知力25、運13か」
「先程も言いましたがどれも知力意外平均値です。まあこんなもの目安みたいなもんで、曖昧なんですよね」
こんな俺でも魔力がある事に驚いた。正直全然無いもんだと思っていたからだ。
「それでスキルなんですが、ここにスキル欄がありますね?」
そう言って青年は名前の少し下の所を指差した。指差した先には『スキル欄』と書いてある。
「まだ動物愛好家しかないけどな...」
「そ、それで!こっちですこっち!」
青年は指差した先の横に指を写した。そこにあったものは『スキル取得』と書いてある欄だった。
「ここでスキルを取得できるのか」
「はい、マコト様は職業をまだ決めていないので取得できるスキルはありませんが」
確かに職業の欄が空白だった。
「じゃあちゃっちゃと決めるか」
「分かりました、マコト様の職業適性は、ええと...」
またくだらないものだったら怒りたいものだが、この青年に悪気はない、まあ卓袱台返しくらいで許してやろう。
「あ、ありました、マコト様の職業適性は、あ、あはは...」
「もう、何がきても何も言いません...」
青年の反応で全てを悟った、あ、これもう駄目だ。
「マコト様の職業適性は『レンジャー』よっぽど才能が無い人の最初の職業、『初級職』の職業です...」
「才能が、無い?」
僕はRPGだと武闘家とか好きです。力こそ全てです。俺より強いやつに会いに行きます。嘘です。




