表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
城郭の調香師 第1部 赤い月の呪いと調香師と紫の炎  作者: 悠 聖藍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/30

第1部 第23話 秘匿事項

 シェーンさんは、N・I・A のリチャードさんを、みんなで寛いでいるリビングへと案内した。


「お寛ぎ中、申し訳ない」


「いえ、先程、警察署でジュリアンの聴取は聞かせて頂きました」


「なぜ、あなたが来たら僕達は退出させられたんですか?」


 僕は少し食い気味にリチャードさんに言った。


「…君たちも聞いた通り、彼の問題は非常に複雑でね。なので、この件はN・I・A で管轄する事になった」


「…例のローデリア社の第三夫人の件…ですね」


 師匠は、スチュワートさんに真剣な表情でそう言った。


「お察しの通りだ。彼が第三夫人の実子である以上、彼自身に危害が及ぶかもしれん。なのでしばらく彼は、我々の管轄で保護する事にした」


「…保護?妹さんはどうなるんですか?確か、春に公演予定のミュージカルに出演するとかって言ってましたけど…」


 僕はリチャードさんに疑問をぶつけた。


「彼女の件は、彼にも言われてね。なのでしばらくは彼女も保護の対象となる。まあ、兄のジュリアンのほうはしばらくこちらで身柄を拘束するがな」


 ……ジュリアン…


「心配するな。彼のことは悪いようにはしない。それとクロウ氏」


「はい、なんでしょう?」


「ジュリアンから手紙を預かった。クロウ氏に渡してほしいと」


「手紙ですか?」


 師匠は、リチャードさんから手紙を受け取った。


「たぶん、あなたの事だから、弁護士をすでに依頼してるとは思うが、正直あまり期待はしないほうが良いだろう」


 師匠は静かに目を閉じてこう言った。


「ええ、わかってます。相手はあのローデリア社。裏で警察と繋がっている以上、こちらの言い分は揉み消すか、せいぜい示談止まりでしょうね」


「そんな…!!なんでですか!?なんで公権力側の人間が、民間企業に手を出せないんですか!?」


 僕は、また感情的にリチャードさんに疑問をぶつけてしまった。


「…警察は…ローデリア社に多額の寄付を受け取っている…」


「寄付!?寄付ってだけで、ローデリア社に好き放題やらせているんですか!?公権力側の人間なのに!?僕達と違って力があるのにっ!!」


 僕は悔しさに声を震わせながら、リチャードさんに食ってかかった。


「ジョンっ!!」


…!!

しまった、感情的になりすぎて師匠に怒られてしまった。


「いや、いいんだ。君の疑問はもっともだ。表向きは寄付だが、実際は裏金を握らせている。だが、そんなのはまだかわいいほうかもしれない…」


「どういう事ですか?」


 師匠は、リチャードさんに尋ねた。


「…すまんが、これ以上は国家の秘匿事項だ。だが、これだけは言っておこう。我々は、このままローデリア社に好きにはさせないために動いていると…な…」

 ………


「…わかりました」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ