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EP84 軍事独裁共産国家が来る 異世界は混沌の第二段階へ


______何者かによって(もたら)されたリークした情報は、レイジー博士達が異世界に飛び込んでから、およそ一年も経過した頃だった。

 その情報の内容は、太陽系外宇宙でも意思を持った自動ナビ航行を可能とする次世代Ai-myuを積んだロケットが、既に火星に向けて地球を離脱したと言う情報である。

しかもAi-myuは自立思考型で、限りなく人間に近い思考を持つAiだと言う事も。

それが意味するのは、命令に忠実なアンドロイド軍隊を編成し、軍事力強化を飛躍的に上げる事が出来るのだ。


◇亜細亜周国 国家宇宙情報局神龍(シェンロン)

______「奴等がルルシア帝国に襲われて、地球を一年前に離脱していたと言うのか?」

「是、孫局長」

「そして情報を掴んだハメリア合衆国が、ルルシア帝国より先行して彼等を追っていただと?」

......「是」 


「我が亜細亜周国も次世代Ai-myuを狙って、諜報員を暗躍させていたにも変わらず、ハメリア合衆国とルルシア帝国に先を越されていたと言うワケだな......これは重大な怠慢だぞ陳」

「は、面目次第も」


 この事は、ハメリア合衆国とルルシア帝国が、一年間も火星領有権を主張していない事も、確かな情報だと判断されたのである。

ハメリア合衆国とルルシア帝国の追跡ロケットが、火星付近で突然消滅した事も含めて急遽、亜細亜周国もロケットを飛ばして確認をする決定を主席が下した。


「しかしだ。両国のロケットはどこに消えたのだろうな? 陳、お前はそれを含めて調査をして来るのだ。ロケットの残骸を発見出来れば、消えた理由が推測出来る......交戦してお互いが自滅したとかなら、それが最善だ」

「知道了!」


 2054年ともなればロケット技術が進歩したとは言へ、従来の燃焼噴射式に変わりがない為、バニシング・ポイントまではどう急いでも70日は必要になる。

これを挽回する為、亜細亜周国のロケットは、急遽ブースターエンジンを三基増設し、60日間でバニシング・ポイントまで到着できるようにした。


 この頃の私は、偽聖母マリア様やレイジー・ドラッグストアで着々と儲けていた時期でもあった。

もちろんデルモンド王国、病に苦しむ人々の為と、デブーラ男爵の恩に報いる為でもあり、決して金儲けの為だけではない______とここでは言っておこう。


◇陳の誤算◇

______陳を隊長として、亜細亜周国のロケットには、縁起が良いとされる8人が搭乗する事になった。

彼等は陳も含めて、火星までの気楽な調査任務と考えていて、搭乗員達の表情は旅行気分の者が多かった。二度と帰れない片道切符になるとも知らずに。


 彼らの計画では、ハメリア合衆国とルルシア帝国のロケットを確認出来なければ、火星に着陸して領有権を主張しても国際的に認められる事になる。

「陳隊長、今回の任務はメリットだけで、本国に帰還すれば歴史に名を残す英雄ですな」

 太好了(たいへんけっこう)

 副隊長の金にしても、火星滞在二か月を含めて半年の任務だと思っている。


「しかし金よ、火星で二か月も暮らすのは、少しばかり苦痛だがな」

「陳隊長、我々は帰還すれば英雄で、国から一生暮らせる報奨金が貰えるのです。それくらい何でもありませんし、毎日麻雀でもして待てばいいのですから。あ、年代物の紹興酒(しょうこうしゅ)も忘れずに積んでおきましょう」

 ふははは

「ふ、抜け目のない奴だ。しかしこれは一応任務なんだぞ」

「不是、他の6名の同志も同じ気持ちですよ」

「こんな話は、局長には訊かれるなよ」

 明白了(わかっています)


 こうして亜細亜周国ロケットは、遥かに遅れて月面をランチしたのだった。

彼等が異世界に同じように飛ばされたなら、レイジー達は更なる混乱と戦闘に巻き込まれる事になるだろう。

それが監視者βの独断計画だったとしたら、監視者αと異なる道を歩んでしまう結果になるのではないだろうか。



_____レイジーの目は今、セイミ―が殺されたエスタリカ王国に向いていた。

 話は変わるけど、もしバニラ・アイスとアデリアが戦ったとしたら、どちらが勝者になるだろうか。

これは私も興味がある。単純に言えばプラズマ核エネルギーと、生体アダマンタイト合金製のバニラ・アイスが勝利するだろう。アデリアは強いが生身のエルフなのだ。

 バニラ・アイス、Reno、桔梗、Kannaの戦闘能力値も、いつかデータ化しておきたいと私は考えている。

同時に、エスタリカ王国に行くのは単なる観光ではなく、戦闘力を調べておく必要を感じているのだ。


 ところでレイジーの戦力は日々増大している。しかしエスタリカ王国の王国4将軍、ハメリア合衆国とルルシア帝国。新たに軍事独裁共産国家 亜細亜周国は謎の監視者αとβに翻弄されつつ、混沌の第二段階へと向かっている未来に、レイジー達は果たして対抗出来るのだろうか。


◇レイジー達の戦闘能力分析◇

______「最近、βの動きが分からない。どこで何をしている事やら......まぁこっちはこっちで、レイジー達の現在戦闘能力を数値化しておく事にするわ。未知の戦力がまだあるけど、ゲームバランスって大事だから」




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