↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/33

インドは偉大

 日本は電話してもちょうどいい時間なので、俺は電話する。


「もしもし。おはよう? 早いわね」

「こんにちは? まぁねちょっとね」

 朝早いのは、陪審員招集の断りの文面を書いていたからだけど、優佳には問題なかったことが確定してから話そう。


「時差ボケ?」

「変な時間に寝たから、そうなのかも」


「ふふ。飛行機はどうだった?」

「二階席で揺れて気持ち悪いし、鼻血はでるし最悪だったよ」


「へぇ。面白そうね。記録しておいてね」

「面白くないよ」


「ま、そう言わず」

「あっ。ハイウェイで怪鳥とニアミスしたみたいだよ」


「会長とニアミス? 芝浜Americaの会長?」

「その会長じゃなく、鳥の怪鳥だよ」


「鳥? 怪鳥に襲われかけたってこと?」

「フン攻撃を受けた…」


「なんだぁ、フンか」

「えー。怪鳥のフンだぜ。デカいから攻撃力もすごいんだぜ」


「アメリカに戻ってすぐに面白体験できるなんて、ついているわね」

「どこが? それより翔は俺がいなくて寂しくしている?」


「積み木で遊んでいるわ」

「お土産で遊んでくれるのは嬉しいけど、俺がいないことは寂しがってくれないのか…」


「翔、パパよ」

「翔、聞こえるかい?」


「…」

「『うー』だって」

「そっか。『うー』か。なるほど」


「会社に行く準備は終わった?」

「これから」


「じゃ、頑張ってね。また電話して」

「あぁ。電話する」


 俺は受話器を置いて、早めだが、出社の準備をする。

 今日はJeff達と会議だから、早めに行って日本が用意した英語資料を見返しをしなきゃ…


 Sun社に着くと、大量に届いているメールを片付けていると、開けているドアをノックされた。

 俺は振り向くと、Jeffが『会議に行くぞ』と言う。


『早くないか?』


『ワークステーションの時間を見ろよ』とニヤニヤしている。

 時間は10時…

『気づかなかったよ』


『冬時間に昨日切り替わったんだよ』

『昨日?』


『あぁ。昨晩、1時間早くなった』

『11月か!』

 11月の最初の日曜日に変わるんだった。忘れてた。

 早く起きていてよかった。


『そうだ。行くぞ』

 俺は、机の上の資料とThinPadを抱えてJeffの後を追った。


『Michaelは来ていないのか?』

『遅れるって。冬時間を忘れていたみたい』とLisaが言う。


『Kenichi、説明してくれ』

 俺は、印刷しておいた紙を配った。


『日本語化するには、フォントがSunselifでなければならない。他のフォントだと日本語は表示できない』と図示しながら説明する。

『コードの中に日本を書いたのか? どうやって?』


 どうやって? 俺はThinkPadを開いてエディタでJavaのコード断片を書き、日本語を書く。

『おー。俺のワークステーションでも日本語は入力できるのか?』


『日本語パッケージを入れると入力できる』

『これだと、私たちのコードを毎回、日本語に変換するということ? コードは変化するわよ』


『Lisa、その通り。だから、ローカライズするには、Javaに共通的な国際化ライブラリが必要になるし、全員がそのルールで記載する必要がある』

『それって、面倒じゃないか?』といつの間にか現れていたMichaelが言う。


『全員が英語を読めるわけじゃない。普及させるには国際化は必要だよ』とインド人のAnilが言う。

『わかったよ。Kenichi、この画面は日本語にした画面なんだろ? どうして数字は日本語にしていないんだ?』

 数字!? 確かに算用数字はそのままだ。

 漢字の数字もあるけど、説明がややこしいな。

 うーん。どうしよう… と悩んでいると…


『数字は世界共通だよ』とインド人のAnilが言うとみんなが納得する。

 納得したからいいか…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。