国民のほぼ全員が『人生2週目の転生者』なので、前世で起きた『聖女様闇落ち世界滅亡エンド』を総力あげて回避します
聖女『以外の』ほぼ全国民が、本編バッドエンドの記憶を持つ「転生者」、
そして主人公は現代世界からの「転移者」という、異色の異世界転移物語。
主人公である「未夏(みなつ)」はある日、乙女ゲームの世界に転移していた。
転移先のゲームはもともと『アイテムクラフト』要素が強かったため、その原作知識を生かし、
彼女は天才薬師として働くことになる。
だが、未夏が転移した『聖ジャルダン国』は物語のイベント的に『バッドエンドルート』に突入していた。
本来のシナリオなら、本編ヒロインである伯爵令嬢『聖女オルティーナ』は悪役令嬢の手によって闇落ちし、
世界を滅ぼす運命にある状況だった。
未夏も「必敗戦闘」に駆り出されるが、
ここの国民は未夏と、ゲーム内でのメインヒロインである「聖女オルティーナ」を除く全員が、
『聖女が闇落ちして滅ぼされた未来』の記憶を持つ『人生2週目の転生者』であった。
「聖女が闇落ちしたのは自分のせいだ」
「今度こそバッドエンドを回避しよう」
と息巻く彼ら国民の頭のねじの吹っ飛び具合は凄まじく、モブキャラに至るまで全員が、
「物語終盤のPCキャラレベルの実力と、全年齢向けゲームのキャラでは持ちえない行動力」
を持っており、
その力を持って、敗北の元凶となるドラゴンを始末する。
そんな彼らや、自身が推していた「4英傑」と言われるゲーム内の攻略対象キャラのことを
放っておけないと考えた未夏は、
「ゲーム本編の『画面外』で行われていた、聖女オルティーナの不愉快な言動」や、
「自身の解釈とかみ合わない、彼らが持つ『前世の記憶』」
に不信感を持ちつつも、この国で彼らを救うべく薬師として戦うことになっていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!
そして主人公は現代世界からの「転移者」という、異色の異世界転移物語。
主人公である「未夏(みなつ)」はある日、乙女ゲームの世界に転移していた。
転移先のゲームはもともと『アイテムクラフト』要素が強かったため、その原作知識を生かし、
彼女は天才薬師として働くことになる。
だが、未夏が転移した『聖ジャルダン国』は物語のイベント的に『バッドエンドルート』に突入していた。
本来のシナリオなら、本編ヒロインである伯爵令嬢『聖女オルティーナ』は悪役令嬢の手によって闇落ちし、
世界を滅ぼす運命にある状況だった。
未夏も「必敗戦闘」に駆り出されるが、
ここの国民は未夏と、ゲーム内でのメインヒロインである「聖女オルティーナ」を除く全員が、
『聖女が闇落ちして滅ぼされた未来』の記憶を持つ『人生2週目の転生者』であった。
「聖女が闇落ちしたのは自分のせいだ」
「今度こそバッドエンドを回避しよう」
と息巻く彼ら国民の頭のねじの吹っ飛び具合は凄まじく、モブキャラに至るまで全員が、
「物語終盤のPCキャラレベルの実力と、全年齢向けゲームのキャラでは持ちえない行動力」
を持っており、
その力を持って、敗北の元凶となるドラゴンを始末する。
そんな彼らや、自身が推していた「4英傑」と言われるゲーム内の攻略対象キャラのことを
放っておけないと考えた未夏は、
「ゲーム本編の『画面外』で行われていた、聖女オルティーナの不愉快な言動」や、
「自身の解釈とかみ合わない、彼らが持つ『前世の記憶』」
に不信感を持ちつつも、この国で彼らを救うべく薬師として戦うことになっていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!
プロローグ 人は「加害者」でいるうちは誰だって笑顔なのでしょう
プロローグ 頭のねじの吹っ飛んだモブ兵士
2024/10/22 21:28
プロローグ2 最狂のモブはドラゴンをも倒す
2024/10/22 21:37
プロローグ3 冷静に考えると、勝利後の掛け合いって無礼なものだ
2024/10/22 21:40
(改)
プロローグ4 乙女ゲームのヒロインは画面内でも生きています
2024/10/23 07:00
第1章 暴力による報復を好むものは、いつだって安全地帯の傍観者
1-1 4英傑ウノーの「天才聖女」への劣等感
2024/10/24 19:45
1-2 国民が「いい子・いい人」ばかりの国は不気味
2024/10/25 08:16
1-3 クラスでちやほやされるのは、若者の永遠の憧れ
2024/10/26 10:46
1-4 「素人質問」は恐怖の言葉
2024/10/27 16:34
1-5 時代考証でたらめの乙女ゲームに転移するのはラッキー
2024/10/28 08:55
1-6 「自分が被害者にならないための優しさ」は優しさじゃない
2024/10/28 19:54
1-7 イケメンはアクセサリーなんかじゃない
2024/10/29 21:18
1-8 現実世界の人間の強さを見くびるな、道化師が
2024/10/30 08:08
1-9 「美化された戦争」しか知らない聖女
2024/10/31 11:01
1-10 択一イベントでの「第三の選択肢」は誰もが夢想する
2024/11/01 18:26
1-11 誰かを守ることに自分の存在価値を求めないで
2024/11/02 10:57
第2章 「剣と魔法の世界」に中世の軍隊編成はそぐわない
2-1 妹を大事にできなかった婚約者、エイド
2024/11/03 14:47
(改)
2-2 未夏の記憶では、エイドはゲーム中では『シスコン』だった
2024/11/04 12:28
2-3 責任を負わされない人生が、幸せとは限らない
2024/11/05 19:13
2-4 尽くせば相手が喜ぶとは限らない
2024/11/06 08:15
2-5 頭のネジの外れた転生者にとって、貞操など道具でしかない
2024/11/07 07:58
2-6 戦争が起こる理由に『相手は自分を被害者と思っている』という恐怖もある
2024/11/08 06:00
2-7 愛で戦争を止めるなんて現実では嘘っぱちだから
2024/11/08 19:00
2-8 これはギャグじゃなくてまじめに考えた結果です
2024/11/09 13:15
2-9 フィクションでは、報復感情の充足は法律より大事にされるけど
2024/11/10 00:00
2-10 エイドはラジーナにとって「二番手」だからこそ
2024/11/10 10:06
2-11 転生もので『主人公が前世の記憶を取り戻す前』の世界とは
2024/11/11 08:01
第3章 自慢は励ましという名の仮面をかぶって現れる
3-1 そもそもなぜ人は聖女に忠誠を誓っていたのか?
2024/11/12 07:00
3-2 ウノーと未夏の関係性はある意味理想的かもしれない
2024/11/13 08:00
3-3 所詮忠誠も愛情も生存本能に根差したもの
2024/11/14 08:25
3-4 推しキャラの出ないムービーシーンを何度も見る人は珍しい
2024/11/15 18:28
3-5 命を背負ったものの選択肢は限られる
2024/11/16 14:42
第4章 人生をやり直すためなら、人は悪魔にもなれるのか
4-1 聴くべきことほど耳に入れたくはないもの
2024/11/17 09:41
4-2 仲間とパーティを楽しむ日々は逆ハーレムより上なのか
2024/11/18 08:00
4-3 自分で主催したパーティに来てもらえないのは辛いもの
2024/11/19 08:20
4-4 「慎重派」な行動が最善とは限らないが……
2024/11/20 07:30
4-5 利害を伝える形での愛もある
2024/11/21 07:40
(改)
4-6 道具と思っていた相手は、最後の味方でいてくれるのか
2024/11/22 10:10
エピローグ 身体がなくても心があれば、人は祈りを捧げられる
エピローグ1 イケメンに愛されるのか、尊敬されるのか、どちらがいいか?
2024/11/23 10:20
エピローグ2 その両手を合わせることはできないけれど
2024/11/23 13:18
(改)