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A班ファイル ― コウモリは湿地でお茶する ―  作者: ぽすしち
食堂にて

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『いいんだ』


 ウィルが、ため息をつきながら口にする


「『偽物』だってわかってても、おまえのこと、ノーマンは迷いもなく抱きしめただろ? そういう《奇跡》を、ずっと待って生きてる男だ」




「ザックがおれをさして『にせものだ』って言ったら、ノーマンが、『これは彼女の魂だ』って言い返して、キスされたよ・・・。 泣きながら・・・」


 そりゃ『魂を写す』んだから、その通りなんだけどさ・・・と《ノーマン》は変色した左頬をなでた。




「それで?」

 ウィルが脚を組みなおすついでのように続きをうながす。



「 いや・・・あまりに《欲されてる》んで、・・・そのまま、ちょっとしばらく、ノーマンと一緒にいてやろうかと思ったんだ。 そしたら、―― ザックが、もう一度、『ちがう、そいつは偽物だ』ってさけんだ。 ノーマンが『いいんだ』ってこたえて、ザックはちょっと、固まったみたいになって、 つぎに、おれの腕をつかんでひっぱったら、ノーマンが引っ張り返して、 ザックに冷たく、『はなせ』って言った 」



 ルイとウィルが同時に深くため息をついた。



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