表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
208/251

ジャンにむかって よーいどん


 ニコルがルイをよび、ザックはウィルにつくよう指示される。


「 ザックとおれは、一度きてるからなんとなくはわかるが、草がところどころ生えてない場所が、『穴』だ。 だけど草の丈が高いんで、実際はその『穴』の、近くにいってみないかぎりわからない。 足もとは、倒れてかさなったこの草でふかふかだが、それが『穴』を、うまいぐあい隠してるんだ。 なるべく、この棒でさぐりながら、すすんだほうがいい」

 持ってる棒をくるりとまわすと、すぐそこからはじまる湿地へふみこんだ。




「あたしとケンは、ここであんたたちの『おいかけっこ』を見学してるよ」


 サリーナがポールのトラックの荷台にあがり、ケンはジャンの車の屋根にのぼった。





 ウィルが、ふたりをいやそうにみあげてから、ザックにむきなおる。



「 じゃあいくよ。 おれたちは、 ジャンにむかって 『 よーい どん 』 だ 」





     強い風が、すぐそこの草をざわめかせた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ