第十話 突然の訪問者!?
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コンコンコン
フラグを立てたから、誰か来たじゃないか?
「ティアよ、入ってもよいか?」
低音の効いた声が漏れてきた。何言っているかわからん!
「あ!? おとうさまどうぞはいってください」
「へ、陛下ぁ!? ティア様ー、はやくお片付けください! 見せられたものではありません!!」
母さんが、落としてしまった俺のブツを掃除しながら、のんきにドアへ話しかけている。それを良しとしないメイドさんが、もの凄い剣幕で急かしている?
「……あ~~~? うむ、土産をついうっかり忘れてしもうた! また来る!!」
「お待ちください! すぐにッ!!!」
――ええ!?
おいアレ?(見た見た! 魔法よね!?)『魔法は在るって教えたでしょ~。信じてくれなかったの~?』
…………(…………)
だって使えない(もんねー)『まだ小さいから~、ムリなんだよ~』ならそう説明してくれよ(そうよそうよー!)
『規則だからごめんね~』(規則? 神様も案外、面倒くさいのね)
『そう~、そうなのよおお~!!!』
大量のビッシリと詰まった愚痴を、これでもかと早送りで脳内にぶち込んでくる。が、ムシしてメイドさんを観察した。
メイドさんが右手をかざすと窓の装飾が光を放ち、開いて埃が外へ。ついでに俺のブツの臭いも。左手を動かせば収納スペースが淡く発光し、宝石や絵本に玩具などが元の位置に移動。
それは魔女が音楽を奏でるような、幻想的な風景だった。
……母さんが水玉をだして絨毯をキレイにし、使用済みおしめ入れにその水玉と俺のブツを放り投げた。メイドさんが放り投げてはいけません!!みたいな事を言って注意している?(そんな感じがするわね)
「失礼しました。どうぞお入りください」
誰かをメイドさんが招き入れてるようだ。
入って来たのは男女。後ろには兵士?護衛?みたいなでかい人の計三人だ。
男の方は金髪でルビーのような真っ赤な瞳のイケメン野郎だ。ちょっとフリルが過剰な恰好だが憎らしいことに似合っている。左手の薬指には金色の指輪をはめて、メイドさんに卑しい笑みを向けていやがるッ!!
女の方はピンクの髪で、エメラルドみたいな深緑の瞳の美人さんだ。興味は無いが胸はかなりでかい。服は薄桃色のドレスにレースが少しあるくらいだ。頭に金のティアラと左手にお揃いの指輪、胸に男の瞳によく似た宝石のブローチを付けている。
どっちも若く、メイドさんと同じ位かな。
……女の方がこちらにたいへん嬉しそうに笑みを向けてきた?
(みたミタ見た! ピンクピンク!!!)チノに見えてるなら、俺にも見えてるよ。
二次元のような容姿の奴らばかりだ。いまさら驚くこともない。それに――
《運命の子》の映像で知っていただろ?(何それぇ? わたし知らない!!)
映像を送ってやった。最初はなんでアニメ?と思ったな『アニメじゃなくて六年後のみんなだよ~』
(この一番小さいのがわたし達なの?)違う! 二番目に小さいのが俺達だ。一番は白髪だろ?(へぇ~、これはたしかにナシちゃんが悲しむ訳ね~。わたし達かなり可愛いわね)
言うな悲しくなる……。しかし! 《運命の子》はほとんどが女の子ッ!! 俺の異世界ロリロリパーティはこれからだ!!!『どっかのタイトルみたいな事言ってる~』
「魔導具まで使わなくとも、よいのだがな」
「申し訳ございません」
メイドさんが男女をテーブルに案内しながら平謝りしている。
「別にエイドを責めたわけではないのよ!? この娘の事は小さい時から知っていますもの」
「……はい」
妖艶な声が聞こえたが、若い見た目に反して少々大人な声色だな。ん? また俺に微笑みを向けている。そして、でかい人に質素な箱を持って来させているぞ。
「ティア? お古のべビースリングになりますけど、どうぞお使いになって」
「……おふる?」
「そのなんじゃ……せめて息子が使用していた物を、使ってはくれぬか?」
「あの子は父親を知らずに育つ事になるわ。だからわたくし達のワガママだけど、せめて父親が使っていた物をと思って、そのねえ?」
年季の入った抱っこ紐を箱から取り出し母さんに渡している。
「……ラルム……ううぅ……」
急に母さんが泣きだしたぞ!?
「……ヒック……ううん、ティア、もうおかあさんだもんね…………わかりましたっ!!!」
「すまぬな」「ありがとうね」
あいつらが原因だな。
あの男女は貴族っぽいし夫婦だよな? それに父親とは、今だに会っていない。何より俺の母さんはそうとうに幼いつまり――
俺の母さんは妾で、正妻にイジメられているんだ!!!
(はあ!? 急に何言いだすの?)『え~どうしてそう思うのかな~?』
かくかくしかじか
(言われてみれば、お爺ちゃん達にしては若いわね。あれ? 女の人が嬉しそうにわたし達を眺めている。まあいいわ。でもお兄さんやお姉さんかもしれないわよ?)そうだったとしても、見ろよあの抱っこ紐! あんな身なりのくせに古臭い物を使わせようとして、イジメだろ?
(そうかもしれないけど、もう少し様子を視ましょう)『あ~あ~、もう三分経っちゃった~。それじゃあ~、また明日ね~♪』
おう、またな!(また明日ね♪)
…………
……
「お~!! 忘れるところであった。今日はリョカイオの香水が寄付されたのでな、お気に入りであったろう」
「わ~い!! ありがとうおとうさま!!!」
チュ!
うわああーー!! キ、キスした! キスしたあ!!! あの野郎コロスコロスコロス――
(ナシちゃん落ち着いて!!! な、仲の良い兄妹なの~~かも!? それに西洋では普通でしょ? 聞いてるのナシちゃんー! も~まったく~、わたしが表に出る)
「それで儂等の孫はそこで寝ておるのか?」
「さっきおしめかえたから、たぶんおきてるかな?」
ッチ! 変態犯罪者野郎が近寄ってきやがった。ぜってえ大きくなったら、てめえの玉取ってやるからな。覚悟しろ!! お前を父親だと思わないからな!!!(ナシちゃん、どうどう~。落ち着いて)
「なんとぷりちぃな赤ん坊か! ほれ、おじいちゃんだよ~ロワおじいちゃんでちゅよ~」
「あなた、ちょっと!?」
(ひぃ!)ふぁ! な、なんて……恐ろしい……。まるでマフィアのボスが裏切り者を消すような顔をしてやがる。こいつはきっとでーぶい野郎だ(でーぶいって、DVでしょ)
「皆の者ッ!!! さきほどのは聴いていない! いいですね? 「「はい!」」ロワァ!!! いちおう皆の前ですよ」
「レーヌよ。その、す、すまぬ……」
「拙者、外で警備して参るでござるーー!」
「私も他の者に指示を出しにいく時間。なので失礼しますーー!」
人払いをしている? まさか殺られる!?(さすがに考えすぎよ? たぶん……きっと……できれば――)
……
「これで身内だけになりましたね。わたくしも愛でたいですー。ちょっとおどきになってっ!」
「まだ儂、十も見ておらぬのに……、メアちゃんもおそと、みたいでちゅよね~。そうでちゅよね~」
変態犯罪者野郎が俺を抱っこしやがった!!
「あなた! ずるいですわッ!」
「コレってどうつかうの? わっかんないや!」
おい、どうするんだよ!
「ほ~れ~ほれ、ティアがベビースリングの使い方を尋ねておるぞ」
(だいじょうぶよ。ちょっと、おとなしくしなさい!)
「教えたらすぐに代わってくださいね?」
どうなっても知らないからな!
「わかっておる……」
(何も起こらないわよ……)
変態犯罪者野郎に抱っこされながら、部屋のあちこちを散歩させられた。くやしいが俺の力では、拒絶しても意味がない。
だがしかし! 拒絶はムリでも攻撃はできる!!
喰らえ俺の黄金の右足! 刈り取れ左足!
ゲシゲシ
「メアちゃんはとーっても元気な子だの~。そ~れ~、たかい~たかい~」
(ナシちゃんやめなさい!! ――!!!)
「うむ! 高いのが好きなようだな~」
た、たかい。……こ、こわい。
(きゃあああやめてーーーー)
泣きそうになったのがわかったのか、たかいたかいを中止してくれた。このうらみ晴らしてやる。
吼えろ、灼熱の右手!!! 唸れ、凍結の左手!!!
ぺちぺち!
(ッチ! この野郎わたしになんてことを……死ねぇ!! 鳩尾キック! 脇腹アタック!!)
ガシガシッ!!
チ、チノ!?(ハートブレイク!! 顎砕き頭突き!! 失明拳!!!)
ドッドン!!! ゴオン!!! スカ!
……チノから聞いたことない声。ヤベェ。そして殺意が溢れている! 俺にこんな力が眠っていたのか? チノ、お~い~チ~ノ~!?(堕ちろ! 鼻蝶封月!!! 腹削ぎスラッシュ!!!)
スカ! ザッ!!!
「ほーらおそとでちゅよ~」
さ、さぶい寒い(サムイさむい)さびぃー!
どうやらバルコ(凍る)ニーに来たみ(冷たい)たいだ。部屋の外には(ちべたい)転生してから初めて出た。
外の風景は想(止まる)像とは違い(冷える)異世界っぽくない。(凍結する)太陽?は一個だけ(死ぬ)だし、その辺の木も(震える)普通で空に魔物が飛ん(イタイ)でることもない。いたって平凡だ(コ・ロ・ス!)
(殺殺殺殺殺! 喉仏破壊!!! 聴覚封印!!!)いけ~チノ! やれ~チノ!!
スカ! スカ!
本当寒いーー! 柵にドンドン近づいている?
「ほ~ら、城下町でちゅよ~」
「ヴギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
ぎゃあぁぁああ!!!(きゃああああぁぁ!!!)
…………
……
俺達はあの恐怖体験でマジ泣きして(ほんと死ぬかと思った!!)憎っくき変態犯罪者野郎からイジメおばさんに抱っこされている。あれれ? コメカミに血管が浮かんだような。
しかし、こいつらに何をされるかわからないので、母さんの所に行くために、今はガン泣きしているのだ!!(嘘泣きじゃないから!)
「ちょっとおー、何をしでかしたのですか?」
「オ゛ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
「ちょこっとバルコニーから風景を見てただけでの……」
「グギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
チラっと薄目で変態犯罪者野郎を観察したが、怒られてしょぼくれている(反省しろ!!)
「……あ~~っ! かわいそうにメアちゃんは高い所が嫌いなのね~」
「ム゛ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
俺を必死に宥めようとしているが諦めたまえ。
「そ、そんなことはないはず、たかいたかいは喜んでいたぞ!」
「ン゛ギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
「あなたはそうおっしゃって、ラルム達の時も同様に泣かせていたのですよ?」
「ジュギャア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
とうとう根負けしたのか、母さんの方に歩み寄っている。
「さあ~メアちゃんお母さんですよ~」
「ギャ!! あ~♪」
「さすがはお母さんね! すぐに泣き止んで……はぁ~ティア? メアちゃんをお願いします」
「はい! ヘビースングルリをつかうからちょっとまってください!」
「ベビースリングですティア。あぁ~そうではありません! こうするのです!!」
ついに、晴れて母さんの元に帰ってこれたのだ(やっぱりお母さんが一番!!)抱っこ紐のおかげですごく安定している。これはありがたく貰っておくぜ!
「メアちゃんきょうはあまえんぼうさんね♪」
「あなたのせいで嫌われたではないですか。あんなに強く抱きついて、あ~怖かったでちゅよね~」
「むぅ、す、すまぬ。おじいちゃんを許しておくれ~」
クソ!! 俺達を恐怖のどん底に叩き落としておいて、まだイジメ足りないのか!? なんて顔で来やがる!
チノやるぞ!!(ナシちゃんいくわよ!!)
≪二重のスピリット!!!≫
「グワ!!」
やったぜぇー! 変態犯罪者野郎にパンチがクリーンヒットしたぜい!!(わたしのうらみもこれで流してあげる!)
「エヘッヘッキャキャキャ」
「笑ったわー! ほらあなたもっと殴られてください!!!」
「い、いやかなり痛かったぞ」
変態犯罪者野郎が頬を撫でて痛がっている。それを見たイジメおばさんが、日頃の鬱憤を晴らせたかのように喜んでいるな(実は仲が悪いのかな?)
「はぁ!? 何をおっしゃっているのですか? メアちゃんはまだ生後二週間ですよ。それに普通の子より、こんなに小さいのに。ご自身のお強さをお忘れになりましたか?」
「(本当に痛むのだがな? しかしなんと力が強いことか、ラルムに似ておるのか?)」
コンコン! コンコン!
「陛下方、謁見のお時間でござる。ご用意をお願いするでござる」
「もうそんなに経ったのか」「私はココに残ります」
「レーヌよ、わがままを言うでない。今日の相手方は、そなたも共におらねば失礼であろう」
「わかっていますよそのくらい。ちょっとした冗談です! では、また伺いますね」
「はい、おかあさま」
笑顔で母さんがバイバイをしている。
「儂もすぐ来「あなたはお忙しい身でしょう。次は一週間後にしかお時間が無いのでしょう。ほら参りますよ!」」
「おとうさまもげんきで~」
「メアちゃんーー!! またすぐに来るからの~――
ふぅ~♪ どうやら帰ったようだ。もう来なくてもいいからな~♪(もう来ないでね~♪)
「ウキャキャキャ!」
「メアちゃん? おかあさんとふたりきりでうれしいのかな?」
イベントクリア報酬
ゲットスキル
【勘違い+】 ⇒ 【勘違い++】
かわいそうなお爺ちゃんとお婆ちゃん
補正 HP+1 抵抗力+1 運+10%UP <new>クリティカル時、相手の防御力抵抗力50%無視
【迷(名)推理】 ⇒ 【迷(名)推理+】
真実はいつも一つ。しかし推理は無数にある 訳:メアの推理は外れる
補正 器用さ+1 <new>クリティカル時ダメージ10%UP
【呪詛】
コロスコロスコロスコロス……
補正 魔法力+1<封印中> 詠唱時間-5%
【怖がり】 ⇒ 【怖がり+】
高い所は無理ムリむりです
補正 回避率+1%UP <new>素早さ+3
【殺意の波動】
謎の技オンパレード?
補正 攻撃力+10%UP
【甘えん坊】
見た目八歳にしがみつく零歳児しかし中身は……
補正 TP+1
【一心同体】
1+1は2ではない心が重なれば何倍にも!!
補正 特定条件下で補正
ティア
【キス魔++】 ⇒ 【キス魔SP】
親しい人にはね
補正 MP+3 <new>魔法力+5
【ま魔女】
ママは魔女っ子!?
補正 魔法力+10%UP
エイド
【お掃除魔女】 ⇒ 【お掃除魔女+】
おかたづけ! おかたづけ!! いっつもそればっかり!!!
補正 ステータス成長速度+10%UP <new>特定の対象のステータス成長速度+10%UP
レーヌ
【察知SP】 ⇒ 【察知EX】
特定のワードに対して異常なまでの察知能力がある
補正 器用さ+10 <new>素早さ+5 抵抗力+20%UP
ロワ
【唐変木+】 ⇒ 【唐変木++】
子供はスキ! でも好かれるとは限らない
補正 攻撃力+1 <new>攻撃力+20%UP
リョカイオ⇒よいかおり またアナグラム
名前に困ったらアナグラム!!
創作日記:言葉が分からないと正確な情報は分からないと思うんです(建前)
勘違いて、ネタの宝庫だったよ~(本音)
ネタに困ったら勘違いこれは使えるよ!! 皆も小説書くときは覚えといて損はないよ
え? そんなのとっくに知ってる。そ、そうですよね。まだ、俺執筆歴一ヶ月だもん
未来日記:『勘違い』
勘違いとは物語における遅延行為である。
有る時と無い時を考えればわかるのですが、有るとどうしても回り道をしてしまいます。
回り道をすればその分描写が増えタメができ、勘違いを解消すると山谷のできあがりです。
無ければ、即、次の段階に進むのでテンポよく進みます。
結論といたしましては、日常パートで使えばお手軽に話を転がせて良いのですが、シリアス又は戦闘パートだと茶番になります。なので使い方しだいだな!!(当たり前)
勘違い以外で話を転がせるだけの地力が欲しいーーっ!!




