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第72話 バラヘラアイスとサラ

皆さん、お待たせしました


そして、文字数が少なくてすみません。


今回は、少し長くしたつもりです。


明日も更新する予定です。


俺たちは、家に案内してもらった時に気になったバラヘラアイスというものが売っている店に向かった。


ちなみにルルティナは、まだ何か用事があるらしく、本人は駄々こねていたが、無理矢理ユイナさんに連れていかれた。


ユイナさん、恐るべし。


そして、幾らかすると目的であるバラヘラアイスのお店へたどり着いた。


そこには、おばさんが椅子に座って待機していた。

たぶん、このおばさんがバラヘラアイスを作るのだろう。


「おばあさん、バラヘラアイスをください!」


俺は、生まれ変わってからスイーツとか甘いものが好きになったため、このバラヘラアイスも少し楽しみにしている。


そのおばあさんは、俺がバラヘラアイスを頼むと、にっこりと答えてくれた。


「かわいいお嬢さんだねぇ。はいよ、ちょっと待っておくれ」


そう言うとそのおばあさんは、ヘラを取り出して、入れ物の中にあるアイスをヘラで取り出す。

そして、片方の手にスコーンを手に取り、ヘラでとったアイスを盛り付けていく。


アイスの色は、ピンク色に白が混じった感じだ。


そして、そのアイスをヘラで取り出しては盛り付けていく。

それを何回か繰り返していく。

それをしているうちに、アイスは完成に近づいていく。


そして、おばあさんがヘラを置く。

どうやら完成したらしい。


「はいよ」


俺は、おばあさんから出来上がったバラヘラアイスを受け取る。


「うわぁ、すごい…」


「本当ね、バラの形がしてるわ」


「かわいいです!」


俺やヨメナ、オシエが絶賛している通り、そう、俺がおばあさんに作ってもらったバラヘラアイスは、名前の通りバラの形をしていた。

そして、色もバラのようになっていて、とても芸術的だ。


本当にすごいと思う。

これなら、ルルティナが言っていた通りに作れる人が少ないのは納得ができる。


だが形はいいが、やっぱり一番は味の方だろう。

形にこだわっていて味が良くなかったらもともこうもない。


「あむっ」


俺は、バラヘラアイスにかぶりつく。


「ーーーおいしい!ーーあっ」


俺は、おいしいあまりに、頬を緩めてしまい、気づいた時にはその顔をみんなに見られてしまった。


「シア、いい顔だったわよ」


「シア様、とても良かったです。破壊力抜群の笑顔です。ご馳走様でした」


お粗末様でした…じゃねぇーよ!


そんなのはお構えなしに、オシエは俺を見て鼻血を零す。


やばい、助けを求めなければ!


「ーーーっ!エリナ〜」


俺は、エリナを呼びエリナに助けを求めたが、エリナは顔を赤らめて顔を遠ざけてしまった。


何故だ?


そンなことを思っていると、しびれを切らしたアリサが、我慢ができなかったのかみんなに言った。


「アリサも早くアイス食べたい!」


それを聞いたみんなは、いざこざをやめる。

そして、ライラもそれに連れて言いだした。


「そうだな。では、私たちにもバラヘラアイスを作っていただけないだろうか」


「はいよ。じゃあ、みんな分作るからちょっと待っておくれ」


そしておばあさん、バラヘラアイスを再び作り始めた。




おばあさんにバラヘラアイスを作ってもらった俺たちは、その分のお金をヨメナが払う。


さすがシルフォリウム。

金払いがいいな。

まあ、金はあるからな。


そして、みんなはバラヘラアイスを食べ始める。

俺だけは、二個目突入だ。


「あむっ。…うん。これはおいしいわね。このピンクの部分はバラの香りがするけど、バラを使ったのかしら?」


「ああ、そうだよ。このピンクの部分は、バラのエキスを練りこんだものなんだよ」


とおばあさんは答えてくれる。


「へ〜、珍しいですね!」


「バラのエキス…ですがおいしいです」


オシエもセレスも、美味しそうにバラヘラアイスを食べている。

アリサやエリナたちも満足そうだ。


そんな風にバラヘラアイスを食べている時。


「おばあちゃん、ただいま」


「おや、サラ。おかえり」


「うん、ただいま」


そんなあいさつを交わしたサラだったが、俺たちの存在に気づいた途端に、おばあさんの後ろに隠れてしまった。


これが、人見知りのサラと、俺、シトレアの最初の出会いだった。






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