33/38
ジェネレーションギャップ
どれ程誰かを想っても 報われないなんて当たり前。
社会を悲観して ビルの屋上から飛んでみた所で
何かが伝わるワケじゃなし。
見知らぬ誰かを刺してみたって それで終わるの自分だけ。
またやってるよと後ろ指。
昼のニュースでは キャスターがドラマチックに語りかけ
TVの前では お菓子片手にソファーでごろり。
「なぜこんな事がおこるのでしょう」
みんな楽しそうに悲しむんだ。
世界が誰の物でもいいし、
僕たち中心に回ってないのも解ってる。
あふれる物事に踊らされれば 魔法の言葉ですべて解決
『自己責任』
後ろを向いて前に進めば 夢が無いと溜息をつかれた。
先送りされた問題の山は 誰も片づけないのに、
明るい未来なんて どこにあるのさ。
「次代を担う若者達のために」
でも、必死で守るのは自分の利益だけ。
――2000/11/13




