言葉遊び～厨二病詩篇～

愚か者達は舞う

【――　見えざる神の汚（けが）れた手のひら　――】

　見えざる神の　汚れた手のひら

　踊る、

　救われない　羊達の群れ。

　祈りは届くと　信じて踊る。

　天に座（ま）します　父なる神は、

　お前達の上に顕れたのか？

　聖なる御（み）しるし顕したのか？

　哀れな羊よ。

　子羊達よ。

　「祈りよ届け」と　夢見て踊れ。

　　　　　　　　　　――1998/10/27

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【――　ヨル　ノ　トリコ　――】

　最後に見たのは、

　赤を散らした白い影。

　幻想的で禍々しく、

　酷く心に残って

　僕を蝕んでいく。

　夜が来る度に、

　眠りにつく度に、

　うなされて目を覚まし

　まぶたを閉じる事を恐れた。

　狂おしく影を追い続け、

　僕は、僕をこの世界に繋ぎとめる。

　まるで、

　それが全てであるかのように。

　　　　　　　　　――2002/03/某日