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未練と愛欲
恋愛的なものに挑戦して玉砕した、当時10代の恥ずかしい自分w
【―― 未練の跡 ――】
憶えていて欲しいの
ほんの少しでもいい 憶えていて
私の事 忘れないでいて
貴方の声 貴方の髪 瞳の色さえも
私にとっては
貴方と過ごした全ての時間が
大切に思えるの
思い出しただけで胸が熱くなるわ
そう 確かに輝いていたあの時
もし 私の事を忘れないでいてくれたら
少しでもいいから 忘れないでいてくれたら
私はただ それだけでいいの
淋しくなんかないわ
悲しくなんかないわ
だって
私の中には貴方がいるから
――1991/01/20
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【―― 夜の月に ――】
君の肌が夜に融ける
冷めた瞳に銀の月を映し出す
声、指先、髪……
切なくて抱きしめる
唇、心、体中で感じたい
汗ばむ肌 指でなぞって
妖しいほど狂おしく
僕の心を 惹きつけて離さない
――1997/10/26




