〜夜の華〜
向日葵娘(兎遊舞奈)Side
私はこの魔女の名前が嫌だった。向日葵娘なんて私の性格にはあってないからだ。最初この名前をつけられたときは、嫌がらせかと思った。だから私は名乗らない。名前は?と聞かれたときはどこにでもいる魔女だ。と答えてる。
昨日、変なメールが届いた。「6月31日、午後10時30分にスイートドリーム地区4番地1−77−33に来ること。供はいらない。魔女服で来ること。本部より」
私の所属しているFeelの知識旺盛なリーダーに聞いてみたが、分からないと言っていた。とりあえずいってみたら?と言ってたから10分前に来てたのだが、1人も来ない。5分くらい、たっても来ない。10分たったらようやく2人来た。
「…名前は?」
私はたずねた。
「茉莉花茶麗。Reasonのリーダー」
「桜花紅亜でーす!よろしくね!」
1人は色気が出てて、もう1人は陽キャだった。
「名前はなんていうの?」
やっぱり私の名前を尋ねてくるんだ…
「おーい。生きてる?」
「名前は、向日葵娘」
この2人には名前を打ち明けても良さそうと直感が言ってるのだ。
「へぇ!可愛い名前じゃん!私の桜花よりも!だってさぁ、私ってぶりっこじゃないのに脳内桜色お花畑って本部から言われてる気がするんだよねぇ」
私の向日葵娘よりもっとひどいと感じる人がいたんだ。
「一生ついています!桜花様!」
一生ついていく!そう心に決めた。
「えっちょどうしたの?どどどどどどうすればいいんだろ茉莉花?」
「勝手に茉莉花茉莉花呼び捨てしないで頂戴」
「じゃあお色気おねえさんのほうが良かった?」
「ン?ニコッ」
「ああごっめぇーん!」
すごい。いつどこでもこんな感じで笑っているのだろうか。
「向日葵ちゃん。大丈夫?」
「はい!!大丈夫です!」
茉莉花Side
「こんばんは。ちょっといいところですけど、みんな集まったみたいなのでそろそろ始めますよ」
本部の人ですね。
「えっ?たった3人なのに?」
「桜花紅亜、本部の人なので敬語使ってください」
「ごっめぇーん」
「では話しましょう」
『はい』
「魔女の数が増え過ぎているんですよ。だから、魔死闘をしたいと思います。魔死闘とは、範囲内で出会った魔女とどちらかが死ぬまで魔法で戦うことです」
「この3人は魔女の中でも強いです。特に桜花紅亜さん、あなたは戦闘狂ですし、魔女の直系ですよね」「桜「桜花紅亜って魔女の直系だったの!」
「あと鈴奈流蘭様。姿を現して下さい」
「へぇ勘が強いじゃん!戦ってみる?」
はぁ…なんでこの二人は敬語を使わないんでしょう…
「なぁに。ジャス?」
「いえ、なにも」
「なんかあるでしょ!」
「いえ、なにも」
「まだ説明は終わってません。茉莉花様、桜花様、向日葵様、流蘭様にはグループ内で成績の良い魔女を自分を入れた5人選んで下さい。選ばれなかった魔女は、普通に記憶を消して元の一般人になりますから、どうぞ真剣に選んで下さい。選ぶ期限は10月5日まで。魔死闘を開催するのは、10月14日です。もちろん茉莉花様、桜花様、向日葵様、流蘭様にも参加してもらいます。10月14日まで魔法の腕を上げておいてください。詳しいことは後日お伝えします。では、幸運を」
ドロン
「頑張りましょう。桜花、向日葵、流蘭」
「そだねぇ♡茉莉花!」
「そうだね!がんばろジャス!」
「では!」
「それでは失礼いたしました」
???Side
「ふーん。決まったようだねぇ。では準備を整えるか。Moon Please地区貸し切りOK?トラップOK。それに…よしOK。あとは日にちを待つだけ。今回は麗依麻衣たちに、匹敵するほどの人材がほしいなぁ。私ってほんと意地悪♡」
鈴奈流蘭(青橋愛菜)
私は考えていた。魔死闘のこと。身長のこと。身長はまじ低い。現実世界で、身長は影響する。8歳で、125cm。低い。まじ低い。身長について触れられるのはマジやだ。魔死闘のことは、もうなんとでもなれと思う。だって殺し合いだから。
「14日か…」
増えすぎたから、という理由でやるのか。もしかしたら別の理由が...。いや、考えるな。自分はただの捨て駒の魔女だ。
カタッ
物音がした。
「…貴方は気づかなくていい事まで気づいてしまった」
その影は言った。
記録〜8月8日〜
・午後6時27日Feel所属魔女 鈴奈流蘭 死亡 死因...自殺
Magical Night〜夜の華〜第一部 始まり END〜




