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君の歌声と。  作者: 結季奏
9/20

9話

その夜、省エネ!と母に言われてクーラーを切られた私の暑苦しい部屋でアダ子とLINEを続けた。


打つのに慣れているらしく打つのがとてつもなく速い。

話についていくのに精一杯だった。


『タクトのLINEあげよっか?』


目を輝かせた。


『いいんですか!?ありがとうございます!!』


ぴろん!


タクトという名前のLINEがおくられてきた。

仔猫のトップ画像で、想像してるより可愛いのかな?なんて考えた。


しかし、


『こいつが、タクトね!良い奴だけど気をつけてね。こいつバイク乗り回すし、タバコ吸うし、髪の毛茶色だし、見た目こわいから』


『そうなんですか!気をつけますね』


『うん。でも、見た目だけだから!性格はすごくイイヤツだよ。優しいし面白いし、最高だからっ』


『いいですね!会ってみたい♪』


『会ってみなよ。楽しいと思うよー』


『機会があれば』


『ん?待って待っていいこと考えた。ウチとマミとユキコと、タクトと、マミの新しい恋の相手とウチの彼氏で遊び行かん?楽しそう。恋の予感!やばい!』


『ぜひ!』


すぐに返事をしていた。

気になる。

とても、気になる!


『どこに行く?どこかな。夏だし花火大会かな!』


『いいですね!聞いてみましょう!』


『オッケー。ウチが全員に声かけるわ!』


『ありがとう!』


ふう。面白いことになってきたかもしれない。

人の恋の行方は、自分の恋よりも興味深い。

それになんだか、高校最初の夏。思い切りエンジョイしたいじゃないか!



『はじめまして。私、南川ユキコです。よろしくです。』


タクトにLINEを送った。


『おう!俺、タクト。よろしく』


『はい!』


『スミレから聞いたよ。マミの友達?』


スミレとは誰だと思ったがアダ子の事だ。


『はい。マミちゃんの友達です』


『ふーん。よろしくな』


『あの、スミレさんから聞きましたか?花火大会のこと』


『ああ、今きいたよ。』


『楽しみですねー!』


『うむ。それじゃ寝るから。ばいばい』


『おやすみなさい!』



私も眠たくなってきた。

寝よう。

おやすみなさい。


窓を全開にして、布団をかぶった。

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