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バインド・ゲイム  作者: 霧隠タツヤ
プロローグ
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バインド・ゲイム起動《スタート》

 響き渡る剣劇、鼓膜を破るような銃声、ゲームでしか聞いたことのない音が辺り一面に、そして頭の中に鳴り響き、これが現実だということを強制的に認めさせられる。

 気がつけば俺は、この戦闘の真っ只中にいた。背中には一本の片手直剣。服装はいつも着ているようなパーカーではなく、黒みがかったシルバーの戦闘服。手には漆黒のグローブ。もう何が何だかわからなかった。

 いや、俺は、ではない。正式に言うと俺達は、だ。同じ中学の同級生、後輩、他中学の生徒、この俺が住んでいる上原町の中学生全員が、この戦場にいた。皆訳がわからず立ち尽くしている。唯一共通しているのは、皆それぞれ一つずつ、何かしらの武器を持っていることだ。まあ誰も自分がそんなものを持っている理由は説明出来ないだろう。俺もその内の一人なのだが。

 今まで何をしていてどうしてこんな場所にいるのか、少しずつ思い出してきた。そう、あれは中学最後の夏休みの事だった。


 その日、俺は何もする気が起きず、ただひたすらゲームをしていた。部活も終わり、そろそろ受験勉強をはじめないといけないと思いつつ一つのゲームにはまってしまっていた。

 『バインド・ゲイム』、町一つ丸ごとゲームに飲み込まれた世界で、プレイヤー達はそのゲームからの脱出を目指すというRPGだ。プレイヤーは剣、銃、槍などの武器を手に町を駆け回り、町の中にいる五体のボスモンスターを倒して町を解放するというよくあるゲームシステムにはまり、自分もこんな世界に住んでみたいと思っていた。

 そんなとき、ゲーム機から変な音がした。それに合わせて画面にノイズが走りはじめる。故障か、そう思いながらゲーム機に手を伸ばす。すると突然、画面から手が伸び、俺の腕を掴んだ。驚いて振り放そうとするが手錠をはめられたように全く外れない。そうしているうちに、俺はその手によって画面の中に引き込まれた。遠くなっていく意識の中で、俺は微かにこんな機械音を聞いたような気がした。

『上原町、捕捉完了。プレイヤー1000人の捕獲を確認。これよりバインド・ゲイムを開始します』

今回が初の投稿です。なのでまだまだ下手くそですが、楽しんで読んで貰えると幸いです。あまりすぐには書けないかもしれませんが出来るだけはやく続きを書くようにするので、よろしくお願いします。

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