村での事件
6章250話になります!
本日1回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「はぁ、話を途中で止めてごめんね?」
クジラは、自分のせいで話が止まってしまった事を、雪猿に詫びる。
「...ふんっ」
リーシャは、頬を膨らませてクジラの膝の上でふんぞり返って座っていた。
先ほどのリーシャが飛びかかった事で始まった喧嘩(一方的な暴力)は、案外簡単に終わったみたいだ。
『ホホ、ウホホホ...。イイヨ、ベツニ...」
リーシャがムカついて襲いかかった事から始まった壮絶?な喧嘩を見ていた雪猿は、とてま気まずそうな顔をしながら、別に構わないと告げて、話を再開する。
『ムスメ、スキナオトコタチ、ダンダン、ナカワルク、ナッテイッタ。ハジメハカルイ、クチゲンカダッタ。...デモ、ナグリアイニ、ハッテンシテ、サイシュウテキニ、サツジンガ、オキタ...』
雪猿は、とても悲しそうな表情を浮かべながら、ドレスが原因で起きた事件について話した。
なんと、恋路争いの口喧嘩が起きたと思ったら、徐々にエスカレートし、殴り合いに発展、最終的に殺人が起こってしまったという。
「えっ、そんな事が...?恋愛絡みで殺人...?そんな事件、フィクション以外で初めて聞いたよ」
クジラは、ありえないといった表情で聞き返す。
『ホントウノコト...。10ニンハシンダヨ...?』
「えぇっ...、死にすぎじゃないかそれ...?」
「ごめんねリーダー、私も少し信じられないや」
雪猿は真面目に語っているのだが、この小さな村で現実離れした人数の殺人事件が起きたと聞き、2人は信じる事が出来ないみたいだ。困惑した表情で雪猿を見ている。
まぁ、一見平和に見えるこの綺麗な村でそんな事件があったなんて言われても、信じられる人の方が少数であるだろう。
『フツウノコトジャナイカラ、シカタナイカ...』
雪猿は、あまり信じてもらえず、少し残念そうだ。
「あ、ごめんね?リーダーが嘘付いてるって思ってる訳じゃないよ?ただ僕達、殺人とかそういう事件、一切聞いた事が無いからさ?そうなんだって簡単に頷く事が出来ないんだよね」
残念そうな顔をする雪猿を見て、クジラは慌てて嘘付いてると思っているわけではないと伝える。リーシャはクジラの言葉を聞き、同じ気持ちだと告げるようにウンウンと頷いている。
『ソウダネ。...フツウジャ、ナイモンネ。ゴメン、ソレデモ、ジジツナンダ...』
「うん、こっちこそ疑って本当にごめんね。続き、聞いてもいいかな?」
『ウン。サイゴマデ、ハナサセテ、モラウネ。コノジケン、キッカケデ、ムラビトタチ、ミンナ、ニンゲンフシンニ、ナッタ。ソレデ、ヒトリ、マタヒトリ、ムラカラ、デテッタ。サイシュウテキニ、ムラビト、イナクナッタ...』
殺人事件が多発した事で、ほぼ全ての村人は互いを信用する事ができず、集団で人間不信になったみたいだ。それにより、もうこんな生活無理だと感じた村人から順々に、村を離れていったらしい。それにより、最終的に村人の数はゼロになったという...。
そこまで話し終えると、これで話は終わり。
雪猿は最後にそう言い足して、口を閉ざした。
「...まぁ、そんな10人も死人が出ちゃったら、村から出て行きたくもなるよね」
「私、あのドレス着なければよかった...。なんか、怖くなってきちゃった...」
クジラとリーシャは、少し暗い表情になりながら、それぞれ言葉を呟く。
リーシャに至っては、チラチラとドレスを見てはため息を吐き、とても辛そうだった。
『クライハナシデ、ゴメン。シンケンニ、キイテクレテ、アリガト』
雪猿は、表情を暗くする2人を見て、真剣に聞いてくれていたんだなと感じたらしい。
優しい眼差しで2人を見ながら礼を言って、ぺこりと頭を下げていた。
前日になりましたので、再びおしらせします。
明日から4日〜5日間、1話のみの投稿となります。
ご了承ください。




