ドキドキ合い
6章245話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
「えへへ、お疲れ様〜」
自分達が1泊する事になった家へ戻ると、リーシャはクジラの背中から飛び降り、ドレスにシワが付かないように、上品に座った。
「はぁ、そろそろそのドレス脱がない?なんか、リーシャがそれ着てると凄い調子狂うんだよね」
その一連の動作を見て、再び心臓が飛び跳ねるのを感じたクジラは、調子が狂うからそのドレスを脱いでくれないか?と、聞いてみる。
「やだっ!今日1日は、ずっとこの服を着てるもん!」
だが、リーシャは脱ぐつもりは無いみたいだ。
べーっと言いながらペロッと舌を出し、クジラの提案を断固拒否しているのがよく分かる仕草を見せる。
「え〜...、絶対に?」
「うん!絶対にだよ!」
「僕がリーシャの言う事を聞いてあげるって言っても?」
「そうだよ?今日は寝るまでこのドレスでいるもんね!」
リーシャは、絶対に今日はこのドレスでいると意見を変えず、クジラの言葉を一切受け付けない。
「むむ...、僕が我慢するしかないのか...」
「えへへ、頑張ってね?私も全力でクジラをドキドキさせてあげるからっ!」
クジラが諦めて我慢するかと呟くと、リーシャは満面の笑みでクジラに寄り付く。
「あぁ、なんなんだろ...。ドレス姿のリーシャを見てると、なんかドキドキとした気持ちが止まらなくて、色々とおかしくなりそうなんだよね...」
クジラは、左胸をさすりながらそのように言う。
「それほど私が魅力的に見えるんじゃない?私もクジラの側に居ると常にドキドキしてるから、お揃いだねっ!」
リーシャは、クジラの言葉を嬉しそうに聞きながら更に距離を詰め、終いには彼の肩にスリスリと頭を擦り付け始めた。
「ちょっ、ストップ!」
クジラは良く熟れたトマトみたいに顔を赤くしながら、リーシャの頭を両手で優しく掴んで、自分の肩に擦り付くのをやめてもらう。
「えへへ、こんなクジラは滅多に見れないからついついイジメ過ぎちゃうなぁ。ごめんね?」
リーシャは悪戯っ子のような笑顔を浮かべ、クジラに謝る。
クジラが適当にはぐらかさず、本気でドキドキしている姿を見て、彼女はとても新鮮な表情だなと感じたみたいだ。なので、その表情をもっと見てみたいという気持ちが溢れ出した為、若干過剰に見えるスキンシップをし始めたらしい。
「あはは...、そうだね。はぁ、なんか気持ちが落ち着かない...。少し目を瞑ってていいかな?」
クジラはそう言いながら、ゴロンと横になって目を瞑る。返答の答えなんて関係ないみたいだ。
「むぅ〜、逃げたね?仕方ないなぁ、膝枕してあげる!」
リーシャはそう言って、クジラの頭の近くで正座に座り直す。
「目を瞑ってればあんまり気にならないや。...ふぅ、柔らかくて気持ち良い」
クジラは目を瞑った途端、胸のドキドキが激減したみたいなので、言われるままに彼女に膝枕してもらった。
ついつい、気が緩んで思った事を口に出してしまっている。
「もう、クジラは平然と恥ずかしい事言うんだから...」
リーシャの方は、満更でもなさそうだ。
「あはは、ごめんね。最高な太ももだよ」
「ばかっ...///」
クジラは、目を瞑った途端、いつもよりもちょっとだけ大胆にからかう。先ほどまでの自分の気持ちを少しでも体感させたいみたいだ。現に、リーシャはとても恥ずかしそうである。
「柔らかいのに弾力があって、スベスベで良い匂い...。魅力的過ぎてむしゃぶりつきたいくらいだ...」
「変態!?そこまで語ったらもう変態の領域だよクジラっ!」
「あははは、やっと本気で恥ずかしかってくれたね。これでおあいこだ」
クジラがゆっくりと目を開けると、目の先には耳を赤くして恥ずかしがったリーシャが映った。
それを確認するとすぐに目を閉じ、クジラは笑いながらおあいこだと言って笑う。
「クジラの変態...。私、少しだけ意地悪になっちゃうもん」
リーシャは、ムッとした顔になりながら、クジラの目を手で無理やり開かせる。
「んーっ...」
そして、自分の唇をクジラに近づけていく。
ガチャ、ドッドッドッ、ガラァッ!
『クジラッ!アソビニ、キタ...ワアァァッ!?』
その時、まるで外から盗聴していてタイミングを計っていたんじゃないか?と思わせるようなタイミングで雪猿が部屋の中に入ってくる。
「「『.....。』」」
2人と雪猿の間に、何処か気まずい静寂が訪れたのだった。




