閑話2【浮気?】3話
閑話その2、3話になります!
本日2回目の投稿です!!
それではどうぞ!!
『こ、これでいい...?』
クジラとリーシャの目の前にいる黄金色の毛並みの狐...、カーリーはビクビクオドオドしながら犬のお座りの姿勢で座っている。
「リーシャ、この子はキツネだよ。ただ女の子の姿に化けてただけであって、浮気とかそういう物ではないんだ...」
「キツネ...?キツネッ!?」
リーシャはキツネだと聞くと、驚いた様子でカーリーの前にしゃがみ込み、ジッと眺める。
『ヒィッ...』
カーリーは、そんなリーシャを見て、完全にビビりきっている様子だ。
「可愛い〜っ!!キツネって本当に化けるんだ!毛もツヤツヤしてて、すっごく綺麗な子だね!モフモフしたい!私にモフらせて!?」
リーシャはそんなカーリーの弱々しい姿が気に入ったのか、満面の笑みでカーリーを抱きしめようとした。カーリーが人間に化ける動物だとわかった時点で、クジラが浮気していないと断言できたらしく、リーシャの先ほどまでの、涙を滲ませた悲しそうな表情は何処かへ消え去っている。
『クジラ、この人怖いぃ!』
カーリーはリーシャの魔の手をなんとか避け、クジラの足元に飛びつく。
「おっとと、大丈夫だよカーリー。リーシャは可愛いもの見るとつい愛でたくなっちゃうだけだから。危害を加える事は一切無いよ」
クジラはカーリーを抱き上げ、触り心地の良さを実感しながら優しくなだめる。
『ワフッ!ワフーッ!!』
すると、先ほどまでリーシャの後ろでおとなしく毛づくろいをしていたリコが慌てた様子で吠えながらクジラの足元を回る。クジラのペット枠がカーリーに奪われると危惧したのだろう。
『ヒィッ!?犬怖いぃぃぃ!!食べないでぇぇぇ!!』
カーリーは、小さい体を活かしてさらに縮こまりながら、ビクビクと怯えてクジラに助けを求める。完全に先ほどまでの騒がしい少女の面影は無くなっていた。
「カーリー、とりあえず人間の姿になって僕の後ろに隠れてなよ?さて、リコ。僕は君の事も大好きだから安心してね?それと、カーリーは凄い臆病な子だから、優しく、それに加えて仲良くしてあげてくれないかな?」
クジラはカーリーを人間の姿に戻して自分の後ろに隠す。そして、そんな化けキツネよりも私の事をかまってといわんばかりに吠えるリコの頭を撫でて、優しく接する。
『ワフゥン...』
リコは、クジラの言葉を聞き終えると、トコトコとゆっくりカーリーの前まで歩き、座る。
『ク、クジラ...?どうしたのこの犬...?』
自分の前に座り込んだリコを見て、カーリーは不思議そうな顔をしながらクジラを見る。
「多分、仲良くしてくれるんだよ。同じ目線になって、頭を軽く撫でてあげてごらん?」
流石は優秀で利口な僕の自慢のリコだ。
クジラは笑顔で呟いた後、カーリーの犬嫌いを少しでも和らげる事が出来ないかと思い、とりあえずリコに触れさせてみる事にした。
『ううっ、噛まないよね?』
「リコは超優秀な僕のパートナーだから大丈夫だよ。ねぇリコ?」
『ワフッ♪』
クジラの呼び掛けに対し、リコは陽気にひと吠えする。
『それじゃあ...、えいっ』
カーリーは恐る恐るリコの頭を触り、ワサワサとゆっくり撫でる。リコは、気持ち良さそうな顔で撫でられていた。リコなりのカーリーと仲良くする為の配慮だろう。
『あっ...、凄いお利口なのね?こんな優秀な犬を初めて見たわ!』
「えへへ、その子はリコっていうんだよ?可愛いでしょ?それじゃあ私も〜」
リーシャは犬を撫でるカーリーに萌えを感じたのか、ニコニコ顔でリコの紹介をした後、人型のカーリーの頭を撫で始める。
『っ!?...はふぅ』
撫でられた瞬間、ビクッと反応していたが、どこか気持ち良さそうな息を吐きながら、リラックスしていた。
「なんでこうなったのか知らないけど、なんか丸く収まって良かったね」
『ワウゥ!』
クジラは女性陣の微笑ましい光景を見て、変なアクシデントは起きなくてよかったと思いながら光景の輪から外れたもの同士触れ合いながらそのようなやり取りをしている。
この後、カーリーはリコとリオ限定で犬嫌いを克服したらしい。




