閑話【癖のある奴ら】1話
閑話になります!!
本日からはざっくり言うと、クジラが土精霊モグラ以外の精霊達と自己紹介?を交わして、瘴気魔法を会得する丸薬を貰っていくだけの話になります。
まぁ、殆どの精霊はこれ以降登場しないと思いますけどね...。モグラと、もう1人の精霊を除いて...。
それではどうぞ!!
「周りに人は無し...。よし、来い!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...、ボゴォ!
『おや?久しぶりだねクジラくん!うんうん、順調に強くなっているみたいで安心したよ』
「久しぶり、モグラさん。突然呼び出してごめんね。今日は少し相談があってね...?」
ここは、フーの街から3kmほど離れた、ただっ広い平原。クジラはある用事を済ます為に、土精霊であるモグラを召喚していた。もちろん近隣の魔物は排除済みだ。
『なんだい?私に出来る事ならばなんでも引き受けるよ?』
「そう言っていただけると嬉しいかな。早速、相談についてなんだけども、モグラさん以外の精霊とも友好関係を築いておこうかなぁって思って...」
『ふんふん、私ですら殆ど呼び出さないのに、急にどうしたんだい?』
ちょっと意外な相談だなと思ったモグラは少し意地悪めな質問をした。
「実は今度、魔法が使えない国の友達をこの国に招待する事にしたから、魔法を体験させてあげたいんだよ。だから、昔にモグラさんが僕にくれた迷宮限定の魔法を使えるようにする丸薬を貰えないかなぁと...」
クジラは、嘘偽りのない理由をモグラへ伝える。
『あー、なるほどね。納得がいったよ。私は君の事を信用しているからいくらでもあげるけども、他の精霊達はわからないなぁ...。とりあえず瘴気変換土魔法の丸薬はあげるよ。幾つ欲しいかい?』
「ありがとうございますモグラさん!!友人は2人だから、2つくれたら嬉しいかな?」
『2つだね、フンッ!...はいどうぞ』
モグラは丸薬が2つ欲しいと聞くと、少し力み、両方の鼻の穴から2つの丸薬を射出した。
「あ、ありがとうモグラさん...(うわ、まさか僕が飲んだ丸薬もあんな風に作ったのか...?マジかよ、啓介と優梨には黙っておこう...)」
クジラは、妙にしんなりしている丸薬を受け取り、土と書いたシールが貼られたジップロックを具現化してその中へ入れた。
『私の予想だと、水精霊は快く丸薬を分けてくれると思うよ。1度に召喚できるのは2体までという制約もあるし、まずは水精霊を召喚してみよう?』
「何から何まで手伝ってもらってありがとうモグラさぁん!君は最高の精霊だよ!まずは水精霊だね!早速召喚するよ!...水精霊よ来い!」
クジラはモグラに一礼した後、水精霊よ現れろと念じる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...、ブシャー!!
すると、モグラを召喚する時のような地響きの後、地面の一点から噴水のように水が吹き出た。
『んー、眠い...。というか、ここどこで、お前誰だよ?』
吹き出る水に混じり、とても面倒くさそうな声を発するイカがいた。モグラのようにビッグサイズというわけでもない、ただの喋るイカだ。ファンタジーな異世界ならばさほど珍しい物でもないだろう。
「あなたが...、水精霊ですか?(...イカ?)」
クジラは呆気に取られながらたずねる。
『いえす、もう帰っていい?』
イカはフヨフヨと浮きながら、いかにも面倒くさそうな声を出す。
『ねぇイカ、帰っていいからさ、瘴気魔法の丸薬を2つ置いていってくれないかな?』
『あぁ、うん...。てかモグラいたんだな。ほら、これやるからもう帰るかんな?そこのお前が俺のマスター的な存在になってんだが知らんが、面倒だから絶対呼び出すなよ?じゃあな』
イカはろうとから丸薬を2つ吐き出すと、捨て台詞を置いて消えていった。超が付くほどの面倒臭がりみたいである。
「えぇっと...、まぁ結果オーケー?」
『...うん、そうみたいだね。私的には本当に用事がある時以外は、彼を呼ばない方が良いと思うよ』
「そ、そうみたいだね...。次は何精霊にいく?というより、あとは何精霊がいるの?」
クジラは気を取り直し、水と書かれたジップロックに水魔法の丸薬を入れながらモグラへ質問をした。
『残っている精霊は...、風、火、闇、光だね。私の中の評価は、風と火は真面目、闇と光は面倒かな?特に光は、見た目が可愛いのに性格が凄い悪くて、第一印象で好き嫌いを判断するから、面倒臭いといったらもう...』
モグラは光の精霊の愚痴を漏らしながらため息をつく。
「ちなみにモグラさんは好かれてるの?」
『僕は普通だね。好きでも嫌いでもないって感じ?』
「なら、もしも僕が嫌われたらモグラさんに全部押し付ける形になるけども、次は光の精霊を召喚してもいい?(見た目が可愛いってのが気になるなぁ。犬かな?猫かな?ウサギってのもありえるな...)」
クジラは、可愛い精霊と聞き、興味本位で召喚したいらしい。モグラにダメ元で頼み込んだ。ちなみに彼の考える可愛いは、リーシャなどの異性に抱いている可愛いではなく、リコやリオに抱いてる方の可愛いである。
『んー...、君が召喚したいなら、私は従うよ』
「うん、なんかごめんなさい。どんな子なのか気になって仕方がないんだよね...。では、召喚!」
クジラは、いでよ光精霊と念じる。
ヒューん...、バキィ!!
『きゃぁぁぁあああ!!??』
「ぐぇぇ!?」
クジラは、胸から腹にかけて激痛を感じながら、潰れたカエルの断末魔のような声をあげ、尻餅をついた。なんと、少女が空から降ってきたのだ。
「いたたたたた...、女の子?(うわ、綺麗な金髪だなぁ。まぁ僕のリーシャには叶わないけどね)」
クジラは、激痛が走る身体の中に収まっている金髪の少女をマジマジと見る。そして、何故か勝ち誇った顔をしていた。
『んもうなんなのよ空中に呼び出してぇ!?というかあなた何で私を抱き留めてるのよぉ!!』
少女は、数秒の間を空けた後、ぎゃあぎゃあと騒ぎ出す。
「(あ、やばい。この子本気で面倒くさい子かもしれない...)」
クジラは直感でそう感じ取り、失敗したと感じていた。
5〜7話続きます。
ちなみに時間軸は5章終了1週間後くらいですかね?
あれ、こいつ仕事は?とか、リコは?という疑問については、話に上手く盛り込めなかったので、この場で説明します。
仕事に関しては、重大な用事があると言ってヴァーチュに丸投げ、リコに関しては、しっかりとリーシャに自分がこの1日にやる事を説明をし、了承してもらい、預かってもらっている感じかな?
まぁそんな感じです。




