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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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59/68

ミッドウェー海戦の兵装転換 59

六月四日。

午後十一時。

南雲艦隊の後方を航行する主力部隊の旗艦大和が敵無線を傍受。

ミッドウェー島付近に空母を含む敵艦隊が進出している可能性がある情報を掴む。

ただちに南雲艦隊に連絡。


午後十一時三十分。

南雲艦隊の旗艦赤城で作戦会議。

明日の予定を変更し、敵艦隊殲滅することを優先することが決定される。


六月五日。

午前零時。

赤城より各艦へ翌日のミッドウェー島攻撃を中止し、敵艦隊殲滅をおこなうことを通知。

南東に進んでいた艦隊は北東に転舵。

あわせて第一次攻撃隊の兵装を陸上攻撃から艦隊攻撃用に変更を指示。

また、偵察を厳にするため、艦攻の拠出するになる。

ただし、急遽決定したため、混乱を避けるため当初の予定に追加する形で指示が徹底できる旗艦赤城の艦攻八機を追加して偵察をおこなうこととした。


四時三十分。

史実より百キロほど北から日本軍偵察機発艦開始。

ここから東へ転舵。

この少し前に行動半径千三百キロを誇るアメリカ軍のカタリナ飛行艇三十二機がミッドウェー島から発進。

続いて、アメリカ艦隊からもか偵察仕様の急降下爆撃機が発艦する。


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