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ミッドウェー海戦の兵装転換について  作者: 田丸 彬禰


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29/68

ミッドウェー海戦の兵装転換 29

続いて、ケース二。

陸用爆弾を積んだ第二航空戦隊の艦爆だけを発艦させたらどうなったか?


それを始める前にミッドウェー海戦後の海軍の報告書を眺めていたときにとんでもないものが見つかった。


報告書によれば二回目の兵装転換をおこなって敵空母に攻撃に向かうはずだった第二次攻撃隊は艦爆三十六機、艦攻四十五機。

まあ、これは知っている。

だが、そこに同行するのは各空母三機、合計十二機の戦闘機だったのだ。

これは驚き。

言うまでもなく、本来は各空母九機、合計三十六機で護衛するものであり、この数字は予定の三分一ということである。


つまり、日本軍は当初の各空母三機では来襲する敵機に対応できず、第二次攻撃隊から六機ずつ上空に上げていたことになる。

そうなった場合、ケース一の話も大幅に変わってくるわけで、これはどこが修正しなければならないかもしれない。

とりあえず、ケース二ではそれに沿って話を進めることにする。


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