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愚かなる金

圭太は警視庁に戻った。捜査一課の他の連中は愚痴ばかりを吐き出しながらいる。それもそうだろう。いうことを聞かない奴が事件を解決しようとしているから気に食わないのだろう。

「お疲れ。」

「一さん。電話があった後調べて追い返したんですよ。多分親父面する人から一人前に怒られるんでしょう。工藤は色々と調べて貰っているから家で休んでもらうことにしているんです。」

「そうか。事件を解決して意地を見せてやったらいい。俺もうれしいから。」

一ノ瀬はコーヒーをもって話をした。捜査一課というものに一番近いのに助けてくれるのがありがたいと思った。多くは口にしないのはいけないことだとは心の中で思っている。けれどどこかでどうせ裏切ってしまうとも考えている。

「じゃあ頑張って。俺に言ってくれれば喜んで手伝うから。」

「有難うございます。」

圭太は一ノ瀬と別れた。彼は外の景色を見るために屋上へ行くことにした。何処だろう。醜いことをしてすべてを得ることができたと勘違いをしている人は。まだあるだろう。司法は政治と別れているのに同じことをしてはならないことを知らないのか知ってやっていることを。そんなことを考えていると忘れてしまうことがある。弱い人の立場に立たなければわからないことがたくさんあることを。空高くから見ているだけで分かるわけがないのに。何故なのか。政治家って金があれば何でもするのだろう。海外に目を向けるべきなのは政治家の給料にも目を向けてはどうだろうか。もともと口留めを目的にできたのだからわかるわけがないのだろう。人を傷つけても形ばかりの心のない平謝りしかできないのだろう。感情の使い方が間違っているといえる。町並みのネオンに紛れてわかることができないのだろう。弱きものを知らぬものに知ったかされてまで金を根こそぎとられるのだから不愉快だとしか言えない。そのくせ、自分の批判を受けると不愉快だという。立場を利用した圧力の乱用ではないか。人は気にしないのに自分は別と区別をつけてしまっている時点で。

「変わらないな。町は変わっていっても上に立つバカな考えを持つものは。権力はすべてにかつのではない。弱さを見せつけているだけだろう。」

小さく呟く。かえってくるものを求めているわけではない。醜いとわかっている人は良い人だ。ただ醜いとわかっていない人は持論がすべて正しいと思っている人だろう。何処か間違いであることも気づこうとしない愚か者だろう。

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