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体、そして旅

読んでくれる人はいるのかな・・・



 自分は一つの魔法が気になった。


 創造魔法だ。この魔法があれば、体を作れるかも知れないからだ。なので早速試してみる事にした、創造魔法は自分の想像力で作る。そのせいでなかなか難しい。



 成功した…が問題があった。


 いくら頑張っても男の体が作れなかった。原因はなんとなくわかっている。前世で僕達を人形のように扱っていたのは、男の学者達だった。

 前世では男だったので男の体を作ろうとした、だが想像する際に過去のことがブレーキになってしまっていた。


 成功して出来た体は、前世の妹にそっくりだった。


 違う所は髪の色と瞳の色だ。完全に妹と同じ姿で作りたくなかったからだ。妹はもう死んでいる。この体の外見は、中学生くらいの少女といったところだ。

 髪の色は銀色、髪の色は前世と同じ。瞳の色は透き通るような水色。肌は白い綺麗な肌だ。


「完成したけどどうやって入ればいいのかな…?」


 完成したのはいいがどうやって入ればいいのか分からない。


「説明書欲しい…」


 色々試してみた。


「憑依!」

「……」


 違った。


「もしかして入り込めばいいのかな、今は魂だけだし…」


 作った体に飛び込む、どうやら正しかったようだ。


 目を開け、体に異常がないか確認する。全ての感覚に問題はなかった。声は体に合わせた可愛らしい声になっていた。


 後することは服と名前かな。


服はどんなものがいいのだろう。まともな服はあまり、いや、ほとんど着たことがなかった。彼女の知識を借りるか。


「やっぱりドレスなんかがいいのかな…?」

「女の子の姿になったからには可愛くしよう」


 作った服はゴシックドレスと言われるものみたいだ。


 黒いドレスなので銀色の髪とよく合う気がする。自分で見た感じそう思っただけなので、他の人から見て似合ってるかどうかは分からない。


「後は名前だね…」


 前世の自分はもう死んだ、なのでこの世界での名前を付けなくては。


「うーん……」


 なかなか難しい。


「氷の洞窟、氷…氷…」

「グラキエスにしよう」


 意味はラテン語で氷だ。


 前世で様々な国の言葉を習得した甲斐があった。



 彼女の知識のおかげで不安は少ししかない。


 今の体は創造魔法で作っている。作るとき全部の魔力を込めて作っているので、そんなに直ぐには壊れないだろう。魔力も、能力の魔力回復のお陰で回復しつつある。


 そして、もし魔物に出会った時の攻撃方も特訓していた。


 彼女の知識を見る限り、ここに出現するモンスターは強い。自分の考えた攻撃は、固有能力の魔力糸を使い攻撃する。魔力糸はまさに、マリオネットに相応しいと思った。

 魔力糸を使い操ることもできる。強度は恐らく、数トンの物でも持ち上げれるぐらいあるだろう。

 

 試しに魔力糸を伸ばし、氷の塊に向けて糸を降ったら氷が見事に切れていた。恐ろしい切れ味だ。


 これでモンスターと戦う。


 もうこの洞窟には用はないので彼女の知識を借り、外に向かう。


 今の自分の目的は、彼女の約束を果たすことだ。


 目的地はイルオーネという王都、ここからかなり離れている場所なので、かなり時間が掛かるかも知れない。



 そんなことを考えていると、魔物と遭遇した。


 しろくまの様な魔物だ。牙があり、かなり長い。牙も普通の牙ではなかった、氷の牙の様だ。


 魔物はまだこちらに気づいていないので、気づく前に攻撃する。魔力糸を伸ばし心臓を貫き、血管を切る。



 魔物との戦いは呆気なく終わった。


 魔物の死体に近づき鑑定する。



種族 アイスベアー

HP 0/1000

MP 50/50


【特殊能力】


氷耐性

怪力



 ステータスを確認した後ある能力を使う、吸収と言う能力、これは彼女と融合した時に使った能力だ。しかしこれは、人の様に意志を持つ者に使う時はお互いの同意が必要だ。だが、魔物の様な意志を持たないものは同意がいらない。


 そして魔物の魂を吸収した。


 もちろん、その魔物のステータスも自分に反映されていた。


「なかなか便利だね」


 外に出るまで何度か魔物に遭遇したが、同じ様にした。


「やっと外だ…」


 洞窟が氷なので外も氷かと思っていたが、そんな事はなかった。


「綺麗…」


 地球とは違う綺麗な空気、見たこともない様な植物が生えていた。


「さてイルオーネに向おう」


 約束したからには必ず守る。

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