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異世界へ

初投稿です、緊張してます


 僕と妹は産まれながら特別な力を持っていた、そのせいで十歳の時、ある機関に捕まり実験の日々を送っていた。

 

 僕は不老不死や再生能力など。妹は不老再生、超能力を持っていた。この能力のせいで代々その機関が僕たちを受け継ぎ、実験を何世紀も渡って行っていた。ずっとずっとずっと、切り刻まれ再生し刻むを繰り返され、二人とも抵抗する気力さえ失っていた。



 だがこの日は違った、妹が殺されたのだ。


 知らされた時、僕の何かが壊れた気がした。そして機関の全員を、皆殺しにしていた。その後、妹を抱え脱出した。妹は誰にも見つからない場所に埋めた。



 僕は今、ビルの上にいる。


「不老不死の僕が飛び降りたぐらいで死ぬのかな」


 死なない可能性が高いだろう。

 

 全くもってとことん化け物な自分だ。だが、この日は死ぬる気がした。やっと楽になれる、もう痛いのはやだ。はやく飛び降りて楽になってしまおう。そして僕は、飛び降りた。



 気がついたら白い空間の中を流れていた。


 僕は困惑した、ここはまずい。精神、魂が少しずつ削られていく、そんな感覚だ。動こうとしても動けなかった。恐らく今自分は、魂だけの存在だ。

 ここはもう、地球じゃない。楽になろうとしたのにまた苦しみだけの世界。僕は苦しみの中、神を呪った。


 もうどれくらい経ったのか分からない。


 そもそもここには時間の概念が無い。もしかしたらもう、何百年も漂っているかも知れない。もう存在が消えかけていた。僕の考えは一つだけだった、はやく楽にしてほしい。それだけ考えた。

 そんな時、この白い空間の中でも分かるくらい眩しい輝きを放っている場所があった。僕はそこへ導かれるように光に吸い込まれていった。



 気がつくと、よく分からない場所にいた。


「ここは…?」


 僕はちょっとだけ広い空間にいた。


 周りを見るとそこは氷の洞窟のようだった、見渡す限り氷で出来ている。そして、氷に写っている自分の姿が見えた。


 青い火の玉。


 今にも消えそうな、弱々しい火の玉だった。自分は魂だけの姿で、よく分からない場所に飛ばされてみたいだった。


「これからどうすればいいの…」

「ただ死にたいと思っただけなのに、どうしてそんなに僕を苦しめたいの…」


 だが、そんなことを考えても解決するわけがない。


 仕方なく洞窟を進んでみることにした。魂だけの存在なので移動できるか不安だったが、自分の進みたい方向を考えるだけで移動出来た。この氷の洞窟はかなり広い、外はどうなっているのだろう。



 しばらく進んでいると、人が倒れていた。


 恐る恐る近づくと、どうやらもう力尽きているようだった。外見はローブを着た魔法使いのようだ、歳は十~二十歳くらいの女性といった感じだ。

 しばらく眺めていると女性の体から、ふよふよと青い火の玉が浮かんできた。


「魂…?」



 自分と同じ姿だった。


 違いを述べるなら、この女性の魂の方が僕より明るく光っていた。恐らく自分の魂は、あの空間でかなりボロボロになってしまったのだろう。その女性の魂は自分に近づいてき、僕と彼女の魂が重なった。


 記憶が流れてくる、これは彼女の記憶だろうか。


 どうやら彼女は、不治の病にかかってしまった妹のために、この氷の洞窟に来たようだった。ここには、どんな病気でも治せるという薬草が生えていた。しかし、ここに出てくる魔物は強い。

 彼女は、無事に薬草を取ったまでは良かったが、魔力が切れ、少しずつ寒さによって体力を奪われていった。そんな時にモンスターに出会ってしまった、そして彼女は…。

 

 彼女の記憶を見る限りここは、モンスター、魔力、が存在するようだった。


 

 彼女は、よほど無念だったのだろう、彼女の感情が流れ込んでくる。


 私の事はどうでもいい、でも妹だけは救いたかった。そんな感情が流れてくる。


 僕は自然と言葉を発していた。


「僕が代わりに妹さんのとこまで薬草を持っていくよ」


 自分にも妹がいた。そのせいも知れない、無意識でそんな言葉が出ていた。


『ありがとう…』


 彼女が感謝の言葉を述べたその瞬間、彼女は僕に溶け込んでいった。


 今度はこの世界の知識が流れ込んできた。この世界の名前はネア。魔物、魔法が存在する世界。僕の地球とは違う世界。


 異世界だった。


 

 知識の中に自分のステータスの見方があった。


 ステータスと念じるだけでいいらしい、早速自分のステータスを確認してみた。


【ステータス】


種族 マリオネット

性別 ??

レベル 10

年齢 エラー

名前無し

HP 1000/1000

MP 20000/20000


【特殊能力】


不老不死 lv10

再生、魔力回復 lv10

痛覚遮断 lv10

瞬間記憶 lv10

並列思考 lv10

翻訳 lv10

魔力操作 lv8

幸運 lv10

鑑定 lv7

隠蔽 lv8


【固有能力】


魔力糸

吸収

不眠

状態異常無効

精神操作


【魔法】


創造魔法

耐性魔法

回復魔法

付与魔法

属性魔法

空間魔法



 こんな感じだった。


 ステータスが高いような気がしたので、鑑定で種族を調べてみた。



【マリオネット】


・魂と融合し、その人物が身につけていた能力のなどを引き継ぐ。

・人形に宿ることができる。

・魂が破壊されない限り死なない。



 なるほど、ステータスが高かったのは、彼女と融合したからその能力のなどを引き継いだのだろう。


 能力のレベルが10のものは恐らく僕が前世で持っていた能力だ。それと能力にレベルがあるが、魔法にはない。理由は、能力は使い続けレベルが上がるが、魔法は魔力を込めるほど強力になるからだ。


意見、感想おまちしてます。

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