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第78話:人気投票

本日MISS投稿すみませんでした。

編集中のもう一つを公開してしまいましたorz

お詫びの追加更新になります

 


 ☆


 それから二日後、コンテストの応募は閉め切られて第一次選考では本気でコンテストに参加する者のみが通過となり、第二次選考は一般投票形式となった。

 参加者は講堂に集められ、投票者は生徒会室に呼ばれてそこに置かれたPCに投票したい上位5名を選ぶ。1位は5点、5位は1点と割り振られ、リアルタイムで講堂のモニターに表示される。

 生徒会が不正をしていないという証明の為の処置だが、同時に参加者が個人的に投票者に接触させない目的もあった。

 そうとは知らず、凪は投票を見守りつつも集められた女性達を見ていた。

 どの人も人並み以上の外見の持ち主でグレードが非常に高い。


 中でも一際目を引くのが、最前列に座っている高杉摩耶だ。


 流石に雑誌で引っ張りだこと言われているだけあって勝つ確信があるのだろう。

 整ったその顔には自信が溢れ、彼女の周辺の女性達は気迫に押されて自信が無さそうに画面を祈るように見詰めている。

 凪があんまり高杉を見ていたからだろうか?

 高杉は振り向くと、凪を見つめ返し、彼女に近寄ってきた。



「樹神、凪さんね?初めまして高杉摩耶です」



 人形のようにクルクルに巻いたキャラメル色の髪をかき揚げながら、女王のような優雅でありながら格上の笑みを浮かべて高杉が自己紹介をした。

 その笑顔は戦意を根刮ぎ奪うほどの効力を発揮していたが、凪は怯まずに彼女におじきながら笑顔で答えた。



「あたしから挨拶に伺うべきなのにすみません。樹神凪こだまなぎです。よろしくお願いします」



 自分を見て怯まない凪に高杉は目を細めながら鼻で笑った。



「どうみてもあなたより私の方が優れてるけど、精々頑張ってね。張り合いないとツマラナイから」



 確かにと、凪は素直に思った。

 だが、それでも凪は引き下がらず高杉に返した。



「あたしもやるからには優勝を狙いますのでよろしくお願いします」



 静かに、それでいて激しい火花が散る中、周囲がザワザワと騒がしくなった。

 二人は視線をモニターに移すと、投票が終了して上位20名が発表されるところだった。

 凪と高杉は話を止めて、順々に発表されていく様子を見守った。

 高杉は余裕な表情で見守っていたが、凪はハラハラとモニターを見ていた。

 そして、上位が表示され、そこに自分の名を見付けた凪はホッと胸を撫で下ろした。



(良かった……これで本選に出られる)



 1位は予想通り高杉、2位に凪が表示されている。

 それなのに、高杉は表情を固くし、凪を睨み付けていた。



 ☆


 そして、翌日から本選が始まった。本選開場は大人数が収容出来る演劇ホールだ。


 本選最初は学力が競われた。

 まず、出題された文章を読み上げた後にそれを英訳して発表する形式だ。

 出場者は四人ずつ舞台に立ち、端から一人が発表が終わったら次の人にお題の紙が渡される。

 制限時間は、お題が渡されてから5分以内に発表しなくてはならない。

 より正確な英文を作成した者が高得点を取れるが、舞台で待っている姿勢も評価の対象になっている。

 よって、最後の方の発表になればなるほど、他の出場者の英文をより多く聞くことが出来るので、文法の応用が利いて有利になる。

 出場順は、第二次選考でトップだった者が最初で、20位だった者が最後になる。

 その説明を聞いた、20位の生徒は喜び、1位の高杉は表情を曇らせた。

 だが、そんな彼女は舞台に立つなり彼女は魅力的な笑顔を溢れさせながら、流暢に発表を始めた。

 多少あやしい文法がみられたものの、それが気にならないくらい堂々とした発表に会場は割れんばかりの拍手を贈った。


 そして、凪の順番になった。


 凪はお題を受け取ってまず書かれた文章を読み上げようとしたが、その瞬間、想像していなかった出来事に驚いて動きが止まった。

 そこに書かれていたのは、日本語ではなかったからだ。

 どうすべきか悩んでいると、3位の女性が訝しく思い、凪のお題を覗き込み批難の声を上げた。



「ズルい!!この子の既に英語が書いてある!!」


「いや、違っ……!!」



 凪は否定しようと紙をしっかり見せようとしたが、審査員にそれを奪われた。




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