【あとがき】
この度は「あずさの襷」を最後までお読み頂き、有難うございました。
申すまでもなく、本編は東日本大震災をオマージュして制作したフィクションです。実際にこう言うことがあったという情報は知りませんので、あくまでも作者が創作した物語であることをご承知おき下さい。従ってモデルはありませんが、敢えて申せば、南三陸町で最後まで防災無線で避難を呼びかけ続け、殉職された遠藤 未希さんの精神と言えるかも知れません。また、舞台も三陸地方としていますが、特定地域を指すものではありません(実際、混在しています)。
本編を書くきっかけとなったのはUSハーバード大学のアカペラサークルDIN & TONICSのコンサートを聴いたことです。ジャズ中心のプログラムのトリに、日本の歌と言うことで東日本大震災の復興応援ソング『花は咲く』を歌ってくれました。彼らが何故この曲を選んだのかを考えるうちに、日本人としてこの曲の意味をきちんと理解していないといけないんじゃないかと思うようになり、一気に本編を書き込みました。なので本編の骨格は3週間で出来上がっています。
それ故、本編には全体として『花は咲く』の歌詞に込められた思いを散らしています。あの歌詞自身は犠牲になられた方の思いを綴ったものと知りましたが、悲しみの中にも希望が垣間見える、梓の願いもきっとこんなだろうと思います。
震災は別にしても、梓の生きざま、亜朱沙の生きざま。どれが正しいなんて誰にも判りません。巡り合わせによって吉と出たり凶と出たり、それでもそれぞれが精一杯信じるように生き抜いてゆく。結局はそれが一番尊いのでしょう。その結果、凶と出た巡り合わせも次の機会には吉になる。そうあって欲しいなと思います。きっと竹内 梓ちゃんの人生は輝きますよ。
最後になりましたが、東日本大震災を始めとする災害で犠牲になられた皆さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
この度は「あずさの襷」をお読み頂き、有難うございました。 合掌。
☆彡 Suzugranpa




