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My Best Friend〜この世界の奇跡〜  作者: 心井菜城愛
進級、最終学年
43/43

○保護者に体育祭○

○舞夏side○

「愛沙ー!綾ー!大稀ー!頑張れー!」


「頑張れー!」


唯と吉昭と応援をする。

砂地のところで飛ぶせいかみんな跳びにくそうだ。


「20!21!22!」


みんなの掛け声が響く。

約三分。フィニッシュの合図がした。

私たちの組(B組)は回数は33回。亜利と飛悟の組(A組)は34回。后也の組(C組)は44回と、大縄跳びはC組の圧倒的勝利。


ぞろぞろと選手たちが戻って来たが、その中に愛沙の姿はなかった。どうやら、実況の用意に行ったらしい。


「次、玉入れだろ。ほら、三人とも行けよ。」


と隣から綾の声がした。はーい、と返事をしてグラウンドへと行く。

今年はPTAと近くの幼稚園生が参加する玉入れ。

母さんが出ようか出まいか悩んでいたのだが。


「ねぇ、あれって、愛沙のお母さんと舞夏のお母さんじゃないかな?」


唯が指をさす。


「げっ、本当だ…!」


二人は呑気に手を振っている。

本当にあのふたりだけは侮れない……!!

幼稚園生の入場の時、誘導をしたのは飛悟の妹だった。笑顔で手を叩きながら誘導している。

その後ろには、付き合いが長い私でさえ見た事がない愛沙の笑顔があった。


「あ……愛沙!?」


「わー……久しぶりにみた……愛沙ちゃんがあんな笑ってるとこ……」


隣に並んでいた吉昭がぼやく。

詳しく話を聞いてみると本当の彼女は年相応の人格(と、いう言い方も変だが)と場合に合わせる人格が存在するらしい。私の知る限りでは、クールで大人びた所や狂変してしまう所までしか知らない。


「あはは……なんだか、久しぶりに見たら怖いね」


吉昭(あんた)が言うなら余程ね」


はぁ、と軽く溜息を吐く。

「それでは、始めます。」と実況役員の声がした。


○愛沙side○

今さっきまでなぜ、幼稚園生の誘導なんかしていた(ことになっている)のだろう。

次の選抜リレーが最初の実況。一応。一応である。

実は本当の事を言うと、飛悟の野郎がこの仕事のはずだったのだが、いなかった(らしい)ので私が変わりに(人格を)引っ張り出された(そうだ)。


「愛沙ぁ、すっかりぼーっとしてるなぁ」


飛悟に頭をぐしゃっと持たれる。

痛いと言いながら彼の手を振り払う。


「あ……ごめん。なんだっけ。」


「いや、なんも言ってはないんだが。」


「……そう。」


なんとも言えない。なにせ、さっきまでの記憶がないのだから。

あ、ちょうど玉入れ終わったか……。そう思っていると、三人のお母さんがこちらに向いてきた。

3人は仲が実に良さげであった。


「あら、愛沙ちゃん。飛悟くん。」


「こんにちは〜」


「あ、舞夏のお母さんと愛のお母さんと……えっと…」


飛悟が呟いている。舞夏んとこと母さんと……後もう一人の綺麗な女の人。この人は確か……


「大稀のお母さん………?」


そういうと飛悟は何度かあわあわとこちらをみて、その大稀のお母さんはニコッと笑った。


「えぇ。お久しぶりね。愛沙ちゃん、飛悟くん」


やっぱりそうだ。大稀に似ない黒髪の、それも漆黒の長い髪はよく覚えている。


「が、学校行事で、見たことなかったような…………」


飛悟がポツポツと呟いていると大稀のお母さんは「ふふ」と笑い、


「小学校以来だもの。飛悟くん、写真で見るより可愛いわね」


「ふ……ふぇ!?そそそ、そんな!」


珍しい表情に、私は、はぁ、とついつい溜め息をつく。

すると、後ろから「松羅さんに平斗さん、あら、林道さんまで〜!」なんて女性の声がする。

3人は振り返ると声を揃えてその女性を呼んだ。


「宮技さん!」


彼女たちは楽しそうに話していたからそっと私たちは立ち去った。

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