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○クラス表○
○大稀side○
自転車置き場を抜け、少し坂道を登った先に新しく通う学校が立っている。
「えぇと.....」
名前を必死に探す。
1組......2組.....、あれ、ていうことは、
「3組か…」
『坂根飛悟、千鳥綾華、林道大稀』と、三つの名が一つ空間をおいて書いてある。
「あ、あたし、1組だ」
愛沙がぼやいた。
舞夏は2組。
「教室、四階かよーー!」
「こ、ここの四階は、高いよ!?」
確かに。
まぁいいんじゃね?と何時も通り笑い流した。
「らん、ららん、らん」
舞夏が鼻歌を歌いながら階段をスキップで登った。
その後ろを歩く、俺と綾華。
そのまた後ろは、飛悟と愛沙。
「あぁ、疲れた。」
くるくると螺旋階段のような階段は、とても短く感じた。
「調子のいい奴め。」
飛悟は溜め息まじりにぼやいた。
あ、それ。俺のことか.....^p^
「着いたで」
愛沙が遠目に指を指した。
そこには、沢山の人がいる。
学校の頃ではあり得ない光景だ。
人酔いしそうだ。
田舎の中学なのに、と嫌そうに綾華がぼやいた。