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天使転生〜永遠の戦いに巻き込まれたけど強く生きる!  作者: すーしー


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不穏な先行き

「え!?」

「流石にヤバいって!」


 此処にいる俺含め他の人たちは絶句している。

だがそれも無理はない、俺たち天使が派遣される世界にもランクが付けられており下から『安定界』『侵食界』『戦乱界』『壊乱界』『滅亡界』『神戦界』の六つに分けられている。そしてアクトは高難度の戦争型と言ったので少なくとも派遣される世界は第三位界の『壊乱界』以上は確実なので中位どころか上位の悪魔――それどころか悪神までもが出張ってくる可能性があるということだ。


「そんなの死にに行くようなもんだろ!――悪いが俺たちは付いていけない」


 そう吐き捨てて次々と神殿内から他の人たちが去っていった。そして椅子に座っているのは自分を含めて18人になってしまった。だがアクトに慌てた様子はカケラもない。


「では残った諸君は私の計画に賛同したと見做して話を進めるが…異論は無いかな?」


 いくらなんでも無謀過ぎる計画だ。

――だが不思議とこの場を去る気にはならなかった。欲を掻いてしまったが故に死ぬなんて馬鹿のやることだ――だけどこのままこの場を去ってしまえば後悔してしまう様な気がした。


「では話を続ける。だが私の話をする前にこれから向かう俗世のことに付いてこの方に詳しく話をして頂く」


アクトがそう言うと後ろにいた二十代くらいの見た目の天使が一歩前に立って話始めた。


「皆さん、私の名はライト。君たちのいる塔とは違う塔に属している戦天の天使で君たちが後日向かうことになる俗世に駆り出されることになっている。よろしく頼む。それでは早速私たちが向かう俗世について説明する……」


 ライトの説明によると俗世は第二位界の『滅亡界』で人族やエルフ族、魔族などの人間種がいるよくある魔法世界なのだが、この世界は魔族や吸血鬼などの悪神の眷属たちによって支配されてしまっており、強大な眷属たちによって悪魔や悪神が俗世に次々と呼び出されている状態なのだ。このままではこの俗世が悪神側に乗っ取られて悪神たちの勢力を強めてしまう――これを危惧した天界の神々はこの俗世を悪神たちの手に渡らぬ様に眷属たちを派遣して悪神たちの駆除または俗世を消滅させることにしたということらしい。


「そして私たち下位の天使は主に下位の悪魔や俗世の魔族などを相手取ることになっている」


「俺たちの味方はどれくらいいるんだ?」


「派遣される天使たちの詳しい数は分からないが第一級神が一人と第二級神が二人、高位の天使が数百と中位の天使が数千、下位の天使は数十万はいる。そして俗世の人族たちも参戦するだろう」


 戦争なのだから物量同士のぶつかり合いにもなるのは分かってはいるが凄まじい味方の数だ。まだ戦争のせの字も知らないから想像が出来ないが確実に俗世は消滅する気がしてならない。


「はっ、こりゃ死んだな」

「ウケるw怖気付いたのおじさん?今からでも辞退したら?」

「でもいきなり戦争のど真ん中に送り込まれたら嫌じゃない?そこら辺とかどうなってるんだろ?」


 軽薄そうな顔にちょび髭が生えている天然パーマの男と何処で手に入れたのか分からないが派手な格好をしているギャル女二人が何やら戯れあっているが、ギャルの一人の言っていることも一理ある。いきなり格上と戦うことになっても勝てる確率はゼロに等しいので安全圏からスタートして自分の力量に見合った敵と戦いたいところだ……ゴミ箱に捨てられるみたいな感じで前線に直接送られたら文句を言う口も開けなくなってしまうけど。


「それなら安心していい、いきなり敵と遭遇することはない…初陣で分からないこともあると思うが難しいことはないから安心してくれ」


 それから再びアクトが前に出て話を始めた。

だがやることはシンプルで敵を殺して敵の魂や武具を回収して階級や装備を強化するだけ。だがこの俗世は第二位界の俗世なので中位以上の敵の魂などを得られるかもしれないので一気に階級どころか位階を上げることが出来るかもしれないということらしい。


「集合は二週間後の朝7時だ。それではこれで解散だ」


 そうしてアクト含む三人は神殿から去っていった。

とりあえず、もう深夜も回っているので部屋に帰ろうと席を立とうとしたが、先程ギャル二人と喋っていた軽薄そうな男がみんなに聞こえる声で提案した。


「なぁ、俺たちはこれから戦争に行く同士になるんだから此処は自己紹介でもしねーか?」

「いいですね!」

「私たちははんた〜い――理由はお前らのことなんて興味ねーから」


 軽薄そうな男の提案に僅かに賛否の反応が見えたが殆どの人たちはどうでもいいといった感じのスタンスなのか特に反応がない。やっぱりアクトたちのめちゃくちゃな話に乗っただけあってどこか普通じゃない連中が集まっている気がする。


「そんな冷たいこと言うなって、この中から将来大物が生まれるかもしれないぜ?そん時顔と名前を覚えてもらってれば良いことあるかもしれないだろ?」


「あっそ、私はエマでこっちの子はエナ。それじゃあ私たちもう帰るから」

「儂はガロルドじゃ、お主ら酒が何処にあるか知らんか?」

「先ず食料すら無いじゃない。酒なんて無いんじゃないかな?」


それから以外にも四人抜けただけで他はまだ神殿内に残っている。勝手に名前だけ名乗って去って行った四人は巨乳ギャルはエマ、貧乳ギャルはエナ、酒好きのジジイはガロルド、妖艶な美女はカタリナの四人の名前だけでこの四人とも名前をみんなに伝えたらそそくさと去って行ってしまって残っているのは自分を含めて十四人だけになった。


「アイツら本当に名前だけ名乗って帰って行きやがった」

「まだ私たちのこと警戒してるのかしら」

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