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焦点  作者: 杏たくし
11/15

黄色いごはん

スーパーで、

何気なく

パックに入ってある大き目の高菜を買った。

家に帰って冷蔵庫に入れていた

事に三日間ぐらい忘れていた

気付いた時はまだ

なまっていないか直ぐに思いったった


なまっている事はなく

大き目のパックだったので

全部食べられないと思い

どう云う風に料理に使うか考えた

「高菜の炊き込みご飯にしよう」

そうして

米を研ぎ

水を入れて高菜を入れた

釜にタイマーで夜だったので

寝る前次の日の朝五時にセットした次の日は昨晩寝るのが早く四時頃に目が覚めた

そして

朝眠たげな頭で思い出した朝五時に炊飯ジャーをセットしていた事を

高菜の炊き込みご飯が出来ると


眠たげの中炊飯ジャーは音を立て出した

湯気を出し

高菜の匂いがする朝


自分が六歳の時両親は離婚した

母と暮していた私は一度三十歳の頃

父の住んでいるアパートに会いに

行ったことがある

その時

会話らしい話は無かったが

父がカップラーメンでも食べるかと言った

事を思い出す、高菜が入ってある

カップラーメンだった。

父が

「高菜が入っていて美味しいよ」

そう言ってくれたが私は

「いやもう帰るからいいよ」

その言葉が最後だったかなと思う

父の七回忌の年に

その時の事を思い出していた

何気なく思いだした朝

高菜のカップラーメンでは無いが焚きあがった

炊飯ジャーを開くと

湯気と一緒に高菜の匂いと

面影のような

黄色いごはんだった。


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