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前世も異世界転移もありません!ただの子爵令嬢です!多分?  作者: 朱井笑美


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 高校では、こちら10名に対してあちらも10名近くの学生が集まって下さっていた。

 こちらの高校の皆さんも夏休みに入っているそうだが、今日の為にわざわざ来て下さったのだ。学年も性別も色々で、全員が貴族だということだった。


 高校の制服は白いシャツやブラウスに藍色のズボン、スカートが素敵だった。昨晩の男性のユカタも藍色だったが、これはこの国の藍染めという伝統的な染め物の色なんだそうだ。

 夏場は主に麻の生地を、冬場は綿を染めて衣類に使うそうだ。


 南の学生さんも、西の言語を少し学んで下さったそうで、お互いミックスしながら会話を楽しむ。

 校内も少し案内して下さったが、校内も土足禁止で、入口で室内ばきに履き替えるのだそうだ。これは各ご家庭でも土足禁止の家がほとんどで、土足で大丈夫な場所は医療機関や武士(西での騎士)の詰所くらいではないだろうか?と説明を受けた。

 そして高校は王都の中心に近い所にあるので、そこからは徒歩で街の観光案内をしてもらった。


 神殿ではなく神社があり、龍が祀られてあった。

龍は絵だったり、木彫りの像などが建物の至る所に飾ってあった。

 そして王族は龍神の末裔とされ、龍と同じく国民からは信仰を受けているそうだ。


 そんな神様に近い王族に西の王族が嫁いで大丈夫だったのだろうか?という質問には「特に問題はない」と言われて安心した。

 西や東と国交を開始して、色々な輸入品が入ってきて楽しいのだそうだ。特に西の小麦のお陰でウドンがたくさん食べられるようになったのが有難いと仰っていた。


 あとパンやケーキ、クッキーなどの洋菓子も高級品から庶民にも手が届くお菓子になったそうだ。

 そして南の皆様は、ほぼ髪の色も瞳の色も暗めが多かった。黒髪や濃い茶色、紺や緑、グレーなど、日照が長い土地なので紫外線に強いのだという。


 西から来た王女殿下は赤みがかっているが、輝く金髪に空のように青い瞳の美しい人だ。だから国民は熱狂して彼女を迎えたそうだ。

 それを聞いてザック殿下も、とても安心されていた。

 王太子妃様のご懐妊は安定期に入る迄は伏せられているそうだが、きっと発表されたら、また喜ばれるのだろう。


 街の中は賑わっていて総勢20人に警護の大人も入れると結構な人数なので、なかなか目立っていたと思う。

 こちらは明らかに外国人と分かる容姿だったし。


 休憩の為に、大勢でも入れる茶屋、西で言うカフェテリアを貸し切って下さっていて、皆でお茶とスイーツを楽しんだ。

 小豆という豆を使ったお菓子がたくさんあって、選ぶのが大変だった。リリベル的には葛を使った透明の団子に大豆の粉である黄粉と黒蜜を掛けた物に、お茶アイスを添えた物が最高に美味しかったので、絶対に葛という植物を西でも探そうと思った。


◇◆◇◆


「なあ、陛下?今日はどこに泊まるの?」

「ん?あれだ」

 北の陛下の指差す方は兄の別荘だ。勝手にいいのか?

「あそこの使用人はほとんど北の者達だろう?」

 だからっていいのか?そういう問題か?


「彼らはね北の者なのだけど、居場所を追われた者達なんだ」

 これには自分だけではなく爺様も婆様も驚いて陛下を見る。

「子爵家は女神の夫や候補から逃げた者が、よく行き着く場所だから呪いにかかってしまっただろう?それとは別で逃げた者の親族はどうなると思う?」

 まさか逃げた者の親兄弟まで影響を受けるのか?!


「罰当たりな親族として、北には居づらくなるんだよ。王族でもだ。だが私の前の王であったビバリー女王は違ったがな。彼女の兄が逃げた王子で、弟が私の父だ。残った彼女が王位を継ぐしかなかったが、彼女は人を扇動するのが上手な女性でね。魅力的な人だった。エメラルドグリーンの瞳がとても美しい人だったよ」


 もしかして、その女性は?

「ああでも顔は兄妹そんなに似てないよ。西の女神に似ていた訳じゃない。君達の国の王妃様のお母上さ。ここにも来ただろう?彼女に似ていたよ。そういう訳で北に居づらくなった者達を、主に外交官として国外に送っていたんだ。希望したら亡命させてもいた。そういう意味では王子だけではなく、君達には世話になってるね」


 ベルモントは何だか頭痛がしてくる思いだった。


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