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4.冒険者ギルドにて

「新人冒険者のみなさん、冒険者ギルドへようこそ! 階段を上がった先にある会議室にて、ギルド長からみなさんへごあいさつを行う為、まずはそちらへ行かれますようお願いいたします。 なお、登録に関しましては、みなさんがギルド長とお話している間に完了いたしますので、ご安心ください。 ギルド長からのごあいさつは間もなく開始されますので、新人冒険者のみなさんは会議室内にてお待ちください」


冒険者ギルドの中へ入ると、メイド服を着た職員と思われる女性NPCが場内の案内をしていた。 俺はそのNPCの案内通り、入り口から入ってすぐ目の前の大きな階段を上がって会議室の中へ入っていった。

室内に入ると、そこには多くの人が、まるで外の広場にいた人々を一か所にギュッと集めさせたかのように溢れかえっていた。

 (ここにいる全ての人が初心者プレイヤーか・・・すごい数だ)

と、俺が思っていると、不意に初心者達がいる所から数段上のステージらしきもの、その|(俺から見て)右端にある扉がバタンと開かれ、男性NPCが会議室内へ入ってきた。

周りの人々がどよめく中、俺は冷静につぶやいた。

「・・・あれがギルド長か?」

そして俺の読みは当たっていた。


その男性NPCはステージの中央に設置された席に着くと、座らずに立ったままで眼下に広がっている新米冒険者たちを見渡すと、その口を開いた。


「ようこそ新米ども、俺がこの冒険者ギルドのギルド長|『サクマ』だ」


そう名乗った気怠そうな顔と声を持った男は、一体口を閉じた。

「こういう時って大抵、この後に小難しい話やらクエストやらを吹っかけてくるんだよなあwww」

・・・と、誰かが小声で|(しかし会議室内にいる者全員に聞こえる位の音量で)つぶやいた。それを聞いたプレイヤーは身構えたり、なにかをつぶやいたりしてギルド長の次の言葉を待った。

そして、そのプレイヤー達のどよめきの中でギルド長サクマの放った言葉は・・・


「君たちはこれからーーーー」

説教か?クエストか?と、身構える冒険者達。


「節度と礼儀を守り、立派な冒険者になるよう心掛けてくれ、以上、解散」


そう言うとギルド長は自分が入ってきた扉の方へ歩きだした・・・

「え?それだけ!?クエストは!?」

という疑問の声に対しサクマは、

「あ?ねぇよンなもん」

と一言だけ喋りそのまま出て行ってしまった。

みんなが頭に疑問符を浮かべ困惑している中、キャラクタークリエイトの際にも流れた女性のナレーションが響いた。

 《クエスト:ギルド長の訓示 を完了しました》


それが流れると、|(ああ本当にあれで終わりなのか、っていうかクエストいつの間に受けてたのか)と、俺は思いながら会議室から出ていった、それに続いて他のプレイヤーもゆっくりと少しづつ会議室を後にした。


会議室内から出ると、女性NPCが再び場内案内を行っていた。


「新人冒険者のみなさん、お疲れ様です! 冒険者登録は既に完了しているので、ギルド内の施設をご利用可能になっております。 入口から入ってすぐ左の扉を出ますと|『訓練場』がございます。 まずはそこで戦闘に関するチュートリアルや武器・アイテムの扱いに慣れておきましょう。 訓練場では冒険者ご自身と習得されているスキルのレベルを5まで上げることができます。 訓練が終わったら、次は階段の両脇にある扉から|『クエストカウンター』へ行き、冒険へ出発しましょう! また、クエストカウンターの近くに併設されている|『冒険者酒場』では、お料理・お飲み物を提供しております。 お食事を楽しみながら自分に合ったクエストが現れるのを待ったり、クエスト前に英気を養ったり、クエスト完了後に祝杯を上げるのはいかがですか? ただし、『パン』『塩おにぎり』『水』以外のお料理・お飲み物は別途料金が必要ですのでご注意ください。 クエストを終えてクタクタになったら入口から入ってすぐ右に|『宿泊施設』がございますので、そこでゆっくりお休みください。 宿泊料金は冒険者ギルドに登録されている方は無料でご利用できますので、懐が寂しいときも安心してください。 ご案内が長くなりましたが、戦闘チュートリアルを受けたい方は訓練場へ、腕に自信のある方はクエストカウンターへお進みください」


NPCの説明から初心者達は訓練場に行く者とクエストカウンター・冒険者酒場へ行く者とで分かれていった。 俺は戦闘の基本と護身の術を学ぶために訓練場へと向かったーーーー


ーーーー戦闘チュートリアルが終わり、レベルとスキルが5まで上がったのを確認すると俺は訓練場を後にした。 ギルドの玄関ホールに入ると職員の女性NPCが話しかけてきた。

「訓練お疲れ様です! こちらはこの世界の地図と、この町の地図となっております。 これらは、冒険者の方々すべてにお渡ししております。 アイテムパック内に重要アイテムとして登録されるので紛失の心配はありません」

俺は職員に礼を言って地図を受け取るとクエストカウンターに行かずにそのまま外に出て行った。


「いってらっしゃいませ! あなたの冒険に神のご加護がありますように」


冒険者ギルドから外に出た俺はさっそくモンスターが跋扈するフィールドへ・・・行かずに、当初の目的である機関車に乗るための試験を受けるために|『クラウド・シティ・ステーション』へ、地図を頼りに向かった。

次回、ようやくゲーム内に機関車が登場します。

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