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2.サークル・オブ・ファンタジー・オンラインとは~キャラクタークリエイト

VRMMO「サークル・オブ・ファンタジー・オンライン」 (通称:サーファ、SoFO 等)とはどんなゲームなのか、まずはそれを説明しよう。


「SoFO」とはVR機器専用のVRMMOの最新作である。

以前俺がプレイしていたVRFPS「バレットストーム|(通称:バレスト)」のサービス開始の1年前にβテストが行われ、その後正式稼働した。 プレイヤー数はβ版に参加したプレイヤーを含めて、FPSゲームというベテランならまだしも初心者がとっつきにくいジャンルであるうえに難易度が高い「バレスト」と比べると、難易度は初心者でもゲーム熟練者でも楽しめるくらいのもので、準ファンタジー世界という定番の舞台に、VRMMO作品としてはかなり自由度の高いアバターキャラクタークリエイト・・・等々の要素によりその数は「バレスト」の数倍以上である。

そのうえVRオンラインゲームの要と言えるサーバーや運営会社のセキュリティも凄まじいものである。 嘘か真かは知らないが以前に「バレストサーバー攻撃事件」のようにこのゲームのサーバーに侵入しようとしたハッカーを侵入される前に探知し、そのハッカーのパソコンやあらゆる通信機器を使用不能にし、さらに居場所を特定して座標を警察に送信、通報して事なきを得たという話をネットニュースで見たことがある。

現在、バージョン2.0という大型アップデートを行っており、俺は今からこのバージョンからSoFOデビューを果たすというわけである。


俺がこのMMOと出会ったのはある動画サイトの広告だった。

いつものように動画を探していると、ふと、気になる広告が目に入った。 確か広告には[自分の機関車に乗って冒険に出かけよう!]的なことが書いてあったと記憶している。 子供の頃から参加して、今現在大人になっても保存鉄道のボランティアをしているので分かると思うが、俺は鉄道が好きなんだ。特に蒸気機関車が。 そんなわけで「機関車」というワードに惹かれて広告をクリックすると、SoFOのバージョン2.0の公式情報サイトだったわけだ。

このバージョン2.0の一番の目玉は『輸送』と呼ばれる新コンテンツで俺はこれにとても興味をそそられた。

簡単に説明すると、『自分の機関車と貨車や客車を手に入れて荷物や乗客を運んで利益を得よう』というものらしい。 俺はこれをこの時点でとても気に入った。 保存鉄道のイベントで、実際に蒸気機関車を運転することはあるが、所詮、操車場の外周をぐるっと1周してくる程度だ。 欲を言えばもっと長距離を走りたいという欲求がある。 そこでVRMMOだ。 VRMMOといえば現実とほとんど変わらない感覚で走り回ったり冒険をしたり、さらに料理の味まで感じることが出来ると聞く。 そう、VRMMOの世界ならば蒸気機関車に乗って長距離を走ることができる。 まさに夢にまで見た光景だ。

さらに情報サイトによれば鉄道だけでなく、「船」や「飛行船」というものもあるらしい。 これも興味深い。 船や飛行船はさすがに運転したことがないため、ぜひ体験してみたいものだ。

こうして俺の新しくログインするゲームが決定した。


簡単なゲームの説明とこのゲームを選んだ動機はそんな感じだ。

さていよいよ俺の新しいゲーム人生の幕開けだ、インストールとデータの更新はすでに終わっている。

あとはベットに寝転がりゲームを起動するだけだ。

さあ・・・いくぞ!


~サークル・オブ・ファンタジー・オンラインへようこそ!~


そういう女性の声が聞こえると、次はゲームの中を動き回るキャラクターをクリエイトするがめんが出て来た。

SoFOの世界には大まかに4種類の種族が存在する。

「人間」 「エルフ」 「機械人」 そして「魔族」である。

人間とエルフに関してはあらゆるファンタジー作品でポピュラーな種族なため細かい説明は不要だろう。

ここではSoFO世界特有の種族「機械人」と「魔族」について簡単に説明しよう。

「機械人」はその名の通り体が鋼鉄と機械で出来ているいわゆるロボットである。

「魔族」は人型のモンスター(サキュバスや獣人など)の姿をした種族である。

各種族は見た目以外にも成長率も違うらしい。

人間は就いている職業によって様々な成長のしかたをするらしい。おそらく戦士であれば力と防御が、魔法使いであればMPと知力が特化して上がるのだろう。 「例えば」ではなく「おそらく」と言っているのは、俺がこのゲームをやる前に攻略サイトの類を全く見てないからだ。だから想像で考えるしかない。

気を取り直してエルフは職業に関係なく素早さと器用さ、それから魔法関連が特化して育つらしい。

機械人は特に特化して伸びる能力はなく、平均的に伸びていくらしいが、「特化チップ」というアイテムを装備すればそれぞれの能力に特化することが出来るらしい。

魔族はクリエイトしたときに選んだ種族によって成長率が全く変わるらしいので上級者向けらしい。

その中で俺が選んだ種族は・・・


・・・平均的な育ち方をし、アイテムでプレイヤーの好きな戦い方にあったパラメーターにできる『機械人』を選択した。

理由は二つ。 ひとつは公式サイトを見た時に機械人の項目に「銃器の扱いが得意」という記述があったので、元FPSプレイヤーとしては銃器を使える職業と銃器の扱いに優れた種族にしておけば、その技術を活かして序盤でも有利にたてると思ったからだ。 まあ俺は輸送者プレイで行くと決めていたのであくまで護身程度だが。

そしてもうひとつが・・・身長だ。 機械人は一番背の低い者でも人間の成人男性の平均身長と同じ位らしい。

それがどうしたと思うだろうが、それに関しては俺の事を話さねばなるまい・・・。

俺の身長は他の人と比べるとかなり低い、その高さは・・・・・・


・・・・・・・145㎝・・・・・


・・・冗談で言ってるんじゃないぞ、しかも中学から高校、そして今にいたるまでこの身長のままだ。

さすがに顔は童顔じゃないが、かと言って顔立ちは整っているし、女子も羨む小顔だ。眼つきは鋭いのにそれでもなお知らない人からは子供扱いされる。 ・・・実は保存鉄道のボランティアで知り合った年下の女性と交際しているのだが、その女性が当然自分よりも背が高くなおかつ性格もおっとりしていて母性があふれているもんだから、度々保存鉄道を訪れた親子連れの親のほうが「大きなお子さんですね」って毎回のように言われて、「同僚です」って訂正してもたいていが信じないからな・・・。

だから俺は自分の背が低いことがコンプレックスだし背が高いことに憧れを持っている。

・・・話を戻そう。 キャラクターではとりあえず身長だけはいじってあとはランダムにしよう。 ちなみに機械人の最低身長は185㎝、最大で3メートルもある。 いくら背が高いことに憧れがあるとはいえそんな巨人にしては機関車の運転席に入れないかもしれないので最低の185㎝にしておく。

次に職業と初期武器の選択だ。 両方とも冒険の途中で変えられるが、武器の方はやはり金がかかるため慎重に選ばないといかないだろう。 

機械人の職業は「平均型」 「格闘特化」 「射撃特化」 「擬似魔法公使型」 の4つである。

あれ?最初に「平均的に育つ」と聞いてたのにもうこの時点で特化型にできるのか。 それに公式の説明には「機械人は魔法を使うことが出来ない」と書いてあったはずなのに・・・

まあこれに関してはバージョンアップで新しくなったと考えるべきだろう、単純に俺が見過ごしてただけだろう。

4つある中で俺が選んだのは当然射撃特化だ。 武器も銃器にする予定だしな。

次に初期武器の選択だ。 「格闘」 「射撃」 「魔法」の3種類あるが他のふたつを無視して射撃カテゴリーをえらんだ。

銃の種類は「ハンドガン」 「マシンガン」 「スナイパーライフル」 「キャノン」 「ショットガン」 そして「固定銃座」である。

どれもFPSをやったことがある俺にとっては使い慣れたものだが、俺が選んだものは「固定銃座」というジャンルである。 もちろん他の銃器も得意なのだが、一番得意だったのが地面に固定された機関銃の類である。 実際、銃座を使えばほぼ無双状態だったし、迫撃砲というもので動き回る装甲車を撃破したこともある。 それにどうせ新しく始めるなら無難なマシンガンよりも面白い武器で始めたいと思ったからだ。 そういうことで初期武器の選択も終わった。

どうやらキャラクタークリエイトはこれで終わりのようだ。 この手のゲームによくある初期スキルの選択はないらしい。そのかわり、初期スキルは選んだ種族固有のものと初期武器のものが登録されるようだ。 それ以外のスキルは冒険をして様々な経験を積むことで習得していくらしい。 料理をすれば料理スキルが、素手で戦っていれば格闘スキルを習得できるらしい。


ともあれこれでキャラクタークリエイトは完了だろう、細かいことは後々覚えていけばいい。


クリエイトが完了したということを示す宙に浮いた半透明のボタンを押すと、俺は今度こそ異世界に降り立った。

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