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魔導書使いの調伏師  作者: 和泉ふみん
第一章 司、調伏師となるまで
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新米調伏師の契約者

この話で1章の本編終了です。次からはヒロイン達にスポットライトを当てた、閑話を少しやってから、2章へ突入します!ついに検索キーワードの中のどれかがテーマになりますよ!

「そういえば、あの禁術どこで知ったんです?」


医務室で治療を受けていたとき、アマテラスがふと尋ねる。

ああ、まだ言ってなかったっけ。


「地上で九頭龍 玄瑞ってのに会ったんだ、S級調伏師のね。そいつから聞いた。絶対にやっちゃいけないって言われてたけど、約束破っちまったな。」


玄瑞とは短い間の付き合いだったけど、あいつはかけがえのない友人だ。小屋で出会ったとき、少しだけ話したんだ。付喪神と人間との関係について。その話の中で、神成りという最高到達点の話が出てきた。


「その人間も、余計なことを言ってくれたものですね。 まあ、ホントにやるなんて、思いもしなかったのでしょうけど。」


アマテラスは、呆れたように首を振る。


「皆がやらないだろうとか、出来ないだろうとか、そういうのをやるのが大好きなんだ。俺って人間は…、いや神は、か。」


「…!本当に、ごめんなさい。」


「何でアマテラスが謝るのさ?」


「タケミナカタを止められなかったのは…、私の責任です。どのように責められようとも、甘んじて受け入れるつもりです。」


「ぷっ、ハハハハハ!そんなことしねえよ!俺は、今の状態に満足してんの!」


「でも!私はッ、あなたの人生を狂わせた!」


「いいって。俺には、女の子を謝らす趣味はねえよ。それに…、正直言ってワクワクしてんのさ。この人ならざる力に。」


アマテラスは身震いする。司の表情を見て。その、ゾッとするぐらいの笑顔を向けられて。人間とは、かくも強くなれるものか。自らの生をここまで楽しめるものだろうか?答えは否だ。ただし、司を除いては、だ。彼はそのような固定観念など、一笑に付してくれると言わんばかりに、ここに立っているのだ。


「というわけで、俺はこれからも契約を続ける。あんたと一緒にいれば、面白い景色が見られそうだ。強い怪異とも戦いたい、自分の力を試したい、高めたい、そんな気分になっちまったからな。これからもよろしく頼む、アマテラス。」


「変わりましたね…、ずいぶんと。いいでしょう、神になったからには、私の命令は絶対です。精々こきつかわせてもらいますよ?」


「ああ、望むところさ。」


二人は固い握手を交わす。

最強の調伏師であり、最強の神である、天地 司の伝説はまだ始まったばかり。




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