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15.一晩

息が苦しくなるぐらいの時間のち、雅斗はやっと紗代の唇を解放した。

そして――。


「可愛い事するなよ…、我慢できないだろ〜」


と溜息をつく。

さすがの鈍い私でも『ナニガ』の部分にどんな言葉が来るか予想できるわけで…。

見る見るうちに赤くなっていってるであろう私の顔。

そして。


「バカ〜〜〜〜!!!!」


と、まるで関が決壊したかのように、大声で叫びながらポカスカと雅斗を叩く。


「ぅおっ!?い、痛っ、コラ、止めっ…」


抗議の声を上げる雅斗はそっちのけ。

恥ずかしくて顔を見られたくない。

だからいつまでも止めないかのように思えたが…。


「おぃ、待て、紗代っ…校舎閉まっちまうっ!」

「そんな事関係な…――ぇ、校舎…?」


ピタリと私が行動を止めた事を機会に、雅斗は現状を説明し始める。


「下校時刻は当の昔に過ぎてるし、ここは警備員も覗かない場所だ」


今の所雅斗は間違ったことなど言っていない。


「ま、俺と一晩ここで…って事なら…」

「行こっ!!」


何かを言いかけた雅斗の言葉を遮って立ち上がる。

雅斗はいうと、『最後まで言わせてくれたって…』とぶつぶつ言っているがこの際無視をしても問題はないだろう。

目下の問題はこの校舎の中に二人で取り残されることであり、更に言うならば怪談の類が死ぬほど嫌いな私にとっては夜の学校に『いる』というだけで選ぶ選択肢は決まっている。


「早くいこっ!」


そういって雅斗の腕を取ると紗代は一目散に駆け出していく。

静まり返った校舎の中に二つの足音が響く。

本当は後ろから足跡が聞こえるのはあまり好きじゃないんだけど…手を繋いでなら怖くはない。


「あっ!待ってくださ〜い!」


ちょうど職員玄関の鍵を掛けようとしていた職員に声をかけると、閉じ込められる事は回避したものの、二人揃って約1時間ばかし説教をされるはめになった…。

…幽霊との遭遇よりはいっか…。

遅くなってしまい申し訳ありませんっ!仕事の合間に(ぁ)書いているんですが最近忙しくて(^_^;)早めに更新できるようにしますので見捨てないでやって下さい(・_・;)

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