アニタに聞かせる(現地編)2
みんなぁ~!!
今日も来てくれたありがとうぉ~♪
楽しんでってねぇ~!
瑠璃に燃やされる前の様子と燃えるのは、エピソード「神の怒り1」が参考になると思います。
宜しければそちらもどうぞ。
使用人が口々にルイネお嬢様の話はとても面白いと言い出すし、アニタもヨウコさんもルネも面白いからもっと話しが聞きたいと言い出した。
今日は今朝話したように昼からはアニタを連れてイストランド大陸へ行きますから、また次に話しましょうとルイネが言うと皆納得してくれた。
アニタ程ではないが私も燃えたイーサルと氷漬けになったブリストン王宮に興味がありますから、観に行くには丁度いい時かもしれません。
ヨウコさんもルネも一緒ですからねと言うルイネに、ヨウコさんは私はルイネお嬢様が行かれるところにお供するのが当たり前ですからというと、ルネもルイネ様から離れたくないから付いて行くという。
そうしているとバトラーが「少し遅くなりましたが昼食の用意が整いました」と知らせに来た。
そこでルイネは思い出した事があった。
アイテムボックスを探し目当ての物を見つけると、ルイネはアニタに話した。
「昨日からアニタは正式に私の使徒になったので、これを渡しますね。
この黒い球はネットワークの端末です。
先ずはこれをアイテムボックスにアニタは納めなさい。
この球の効果で、アニタは私やヨウコさんをはじめとして、遺産の使用人ともルリ様ともエレンをはじめとした使徒の皆と話す事が出来ます。
話すといっても、心の中で呟くと相手に伝わりますからね。
少し使い方を説明すると、特定の個人とだけ話したい時は、はじめにその人の名前から始めなさい。
そうでない場合は、このネットワークでつながっている人たち全員に伝わりますからね。
ルリ様のネットワークと切り離して話したい時は、はじめに私の名前から始めるとルリ様の方とは繋がりを断つ事も出来ますからね。それから、一人で思う事は絶対に誰にも知られませんから、そこは安心しなさい。
例えばこんな感じでと、ルイネが話すとアニタに通じたようで、アニタは驚いていた。
そのアニタの反応が少し面白いと思ったルイネは、それもネットワークでアニタに伝えると、今度は赤くなってくるアニタが可愛い。
もう一つ注意事項がありました。
まだ、バニーはネットワークに繋がっていないから、バニーに幾ら話しかけても無駄です。
うん、アニタの感謝が伝わって良く分りましたと、言うルイネにアニタが嬉しそうにする。
では、食事に行きましょう。
今日の昼食はサンドイッチにミニステーキが付いたものだった。
今日の野菜サラダは麺が入らないもので、タレは隠れ家のタレ程酸っぱくはないがこれは野菜サラダによく合うからルイネは気に入っているしアニタも同じように見えた。
食後は談話室で十分寛ぎたいところをアニタが急がせるので、此処はアニタの興味に応えてやろうと思い、ヨウコさんとルネを連れてイサール神国の都で在った所の上空に始めは転移した。
そこに嘗て在った薄汚い建物は綺麗に燃やし尽くされ赤茶けた大地が一面に広がっていた。
冬の日を浴びて赤茶けた大地が鈍く輝いているが、そこへ立ち入る人は見なかった。
「如何ですか、此処がルリ様に逆らった愚か者が治めた国の都跡です。
ここよりもイストール魔王国のイストファンの方が、私は好きですね」と、ルイネが言い出すと、3人が不思議そうにして聞いてきた。
「イストファンは此処とは色が違い、あそこは濃い青色で綺麗なのですが、此処は赤茶けた何処にでもある家壁の色ですからね」と、ルイネはつまらなそうに話した。
特にアニタは、そのルイネの話を聞いてからは、イストール魔王国にも行って見たくなった。
「ルイネお嬢様!アレ、アレはルリ様とルイネお嬢様の彫像ですね。
さすがは神様がお造りの物は違い、大地がこの様に変わると相当な高温で焼かれたと思いますが像が健在なのが嬉しいです」と、ヨウコさんが言い出した。
「ついでですから、下に降りてみませんか。
アニタをはじめ皆も物理無効を持っていますから、熱かろうが冷たかろうが気になりませんから」と、言うルイネの意見で下へ降りた。
思った様に大地が、ガラス質に変わっているのを見た。
ルイネの感想はそれだけだった。
視界が360度開け、その遥か先に小さく見える山並み以外は視界を遮る物が無く、見渡す限りは遠くにかすかに見える小さな山並みだけで何もないといった、ある意味神界に在るルイネの部屋に少し似た所があった。
ただ遮るものが何も無いので、此処が思った以上に風通しが良く、アニタの肩まで伸びた銀髪が風になびいているが、帽子は吹き飛ばされる事は無いからそれだけは安心だ。
ルネとヨウコさんは瑠璃とルイネの彫像を近くで見るといい、ルイネから離れて行った。
それでルイネはアニタに感想を聞いた。
アニタは、此処は不思議な空間です。
静かで風が通り過ぎる音以外は聞こえない、この様な事が簡単にできるルリ様は凄いと思います」と、感想を聞かせてくれた。
「アニタ、此処は嘗ての都の跡でイサール神国の他の都市は健在ですから。
まぁ、何処も彼処も汚いのでしょうがね」と、言うルイネに、アニタは別の意味でゾッとした。
ルイネはヨウコさんとルネを呼んだ。
「彫像は如何でしたか、ルリ様の彫像を芯にして醜い物が付いていたと聞いていましたが、今は綺麗に焼けていますね」と、言うルイネにヨウコさんは「今はルイネお嬢様も隣に並んでおられました」と、面白そうに話した。
「せっかくなので今からイストール魔王国のイストファンに行って見ましょう。
今は色々と建物が建って、此処とは大きく違いますが新しい発見があるかも知れませんから」と、言うルイネの意見で一瞬でイストール魔王国の都イストファン上空に転移した。
「ルイネお嬢様、此処は素晴らしいです」と、ヨウコさんは感激していた。
ルネもその賑わいに驚いていた。
「アニタとルネは初めてですが、私も何時も来る王宮内と違い、外から見るのは初めてです。
あの宮殿の屋根の色が、イーサル神国で見たように大地が一面濃い青色でした。
それをセレスのお父様が上手く使い屋根を葺き、道の舗装にと使われたのです」と、ルイネが話して聞かせた。
とにかく、あの色の物は全てが元のイストファンの燃えた大地という事です。
「ここは、本当に綺麗で明るい雰囲気が感じられ、とても素敵です」と、ルイネの良くわからない説明を聞きアニタは感激していた。
「如何ですか、今からお茶にしませんか」というルイネにアニタが賛成し神界のルイネの部屋でお茶にする事になった。
今日のルイネの部屋は薄い緑色の光の中にあった。
ヨウコさんとルネにお願いしますねと、言いルイネは美神様謹製の曲面からなる素晴らしいテーブルと椅子を出すとそれ等をヨウコさんとルネで整えてくれた。
「さてアニタに聞きますが、お菓子は何が良いでしょうか。
日神様も話されたように、私はルーノンで手に入る全てのお菓子を持っていますから、何でも用意できると思います。
その点で言うと、お茶に関してはルリ様の様に色々と選ぶのに困るくらいは無いのですけど」と、ルイネが話した。
「ルイネ様ありがとうございます。
でしたら私はスポンジケーキと笹茶をお願いしても良いでしょうか」と、恥ずかしそうに言うアニタに、ルイネは3種類のドライフルーツが入るスポンジケーキと、それだけでは足りないと思い、ジンガロも追加した。
ヨウコさんがお菓子をルネがお茶を用意してくれた。
さぁ食べましょうと、言うルイネの一言でお茶の時間がはじまり、ルイネはイサール神国の都の跡についての感想を聞いた。
アニタは「あそこがスラム街の様な臭いがしていた都とは信じられません。
先ほど見た所では、何も無い赤茶けた大地が広がるだけで、私が住んでいたクロス市は、街の直ぐ近くまで山が迫りあの様な開けた大地を見たのは初めての経験ですから、燃えていた時の事は知りませんがあの広大な大地に感激しました」と、面白い感想を聞かせてくれた。
ところであの都で人をみなかったので、まだ大地は熱いのでしょうかと、アニタが聞いてきた。
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