第十章 みんな見ている
第十章 みんな見ている
「医者」漠然とだが目標が出来た。私の場合、金持ちになる道標とでも言うべき所業に
はなるが勉強を頑張るには目標はただただ必要だと思う。
「国立大学医学部に行こう。」この日から
中学生の普通の勉強が始まった。部活もしているので勉強時間はせいぜい三時間。予習復習を中心に授業中は先生の言葉を漏らさないように集中していた。勿論、不良達は後ろの席の座りたがるのでルーティンの授業も視力が弱いことを理由に一番前の席に陣取った。
英語の一般動詞とbe動詞の区別が付かないくらいの劣等生でした。中学三年生にして勉強をやり直してはマスターしていくような手間に時間を掛けた。
その頃から鶴崎のちょっかも無くなった。中学の下級生に締め上げられてる鬱憤晴らしに同級生を締め上げる、、、ということもしなくなっていた。
ただ彼らの世界は一旦、「不良グループ」に入れば抜けることは至難の業だ。
命、いや片腕は無くなると肝に銘じて「友人」は選ぶべきだということを彼らは俺に教えてくれることになる。
勉強を初めて初めて定期試験があった。主要五科目の試験なので「勉強」しやすい試験であった。これに九教科の音楽や体育や技術、美術とはいると立石君でさえ勉強の仕方がわからず秀才を努力家の永尾君に一番の籍を譲っているくらいだった。
そのとき俺は学年3番になった。
「嘘」
俺の方が信じられない。こんなに簡単に上位に食い込めるのか????
しかし内容は立石君、永尾君には次ぐが点数は1位491,2位482、3位の俺450と上の二人とは五十点近い差があることに注視した。
他の生徒は廊下に張り出される順位表を見ても関心はないようだ。
興味があるのは勉強を目標をもってやってる連中のみのようにかんじられる。
なんにせよ。中学の授業要項における範囲など狭いもので中学生は何かの切っ掛けで愕然と成績が伸びることがあるそうだ。俺自身、信じられないがそれを体現したのだから偉そうにしても良かったのかもしれない。
そこは不良たちの巣窟。彼らに「勉強」の価値観はないようだ。しかしそういう彼らもマンニではなく真面目君には手を出さない。
いわば彼らの領域を侵害しないと誓ったような真面目君には「いじめ」の対象でも「不良のおける成敗」も真面目君には必要がないと認めるのだろう。




