ゆくもり温泉【二日目後編】
「ハァハァ…くそ…これなら、もう少し体を鍛えておくべきだったか…」
旅館を出て数十分…
すぐに見つかった小川、水面に太陽の光が反射をして、魚が飛びあがり小川に落ちる音
普通に旅行に来たならかなりいいところだと思う、変な事がなければ確かに来たいと思う
しかし
一体廃村になった村の者たちはいったいどんな理由で小川の近くに作り
そして何を祭っていたんだ?
「ハァ…やっぱり…人間の考えることは僕にはまったく理解が出来ないよ……解らないからこそ、居て楽しい事があるが…」
しかし…あるけどあるけど全く見当たらないなぁ…
「んっ?」
軽い愚痴をこぼしながら歩きを進めていると、少し坂になってる…
ハハ…
これは地獄で死んでも可笑しくないなぁ…
くっ…これは本当にきつい…
歩きにくくて仕方ない…ある程度進んだが空のペットボトルに水を入れ、ついでにここで水分補給をして先に進もう…
「んっ?」
ふと目に留まった小さな洞窟
普通の洞窟ならたいして思いはないが、どうしても気になってしまった、
なんというか、少し、入り口がほかのところよりも石が無く、なんだか、少し人が手を加えているような風だった
「まぁ…一応行ってみるか…」
バシャバシャと小川の中に入り、ズボンや靴を濡らし、横断して、そのまま洞窟内を歩いていく
中は涼しく、洞窟内にはヒカリゴケが生息しており、だいぶ明るい
これはもしかするとあたりかもしれない
「やった!!あたりだ!!」
しばらく歩いていると朱色がだいぶ剥げた鳥居、ボロボロでいつ壊れてもおかしくない、鳥居が見えてきた
「ほほぉ、この場所に人間?…いや半妖か…どうしたんじゃ?こんな所に迷子という事でもないじゃろ?」
「あぁ…ちょっといろいろ聞きたいことがあってね…」
「ふむ…後ろから話しかけても驚かないと、つまらない男じゃのう…何が聞きたい?」
「それは済まないね…元々反応は薄い方でね、それに驚くのに慣れている。実は…」
いつの間にか後ろに立っていた、声の主、その声の主が前に進み僕の視界に入ってきた
狐の耳と二本の尻尾を生やした、赤い袴の巫女服を着ている狐の妖怪
この妖怪が、このお社のだろうが、なかろうが、一体どのくらいの情報を聞けるのだろうか、
あまり期待はできないが今回をどうにかするにはこの狐にかかっている
僕は朝した会話をこの狐の妖怪に話
狐はいつの間にか近くの石に座り、扇子で口元を隠していた
「ふむ…それは此処に納められていたものが効果がなくなってしまったからじゃな…」
「此処に納められていたもの?」
「あぁ…これじゃ」
そういって狐の妖怪は鳥居の扉を開くと数個のボロボロのこけしが置かれていた
「これは?」
「これは、この川で亡くなった子供たちを償うために作られたものじゃ、これ一つ一つにこの親の思いが込められておる」
どうも狐の話によると、この川でなくなった、子供たち、寂しさからか、村人を小川に呼び殺し、また疫病を村に広め、死者を出したらしい
狐曰く、死ぬと仲間になると思っている子供たち、仲間を引き連れている分だけ強くなり、疫病や行動範囲が広がるらしい
そして、それをおさめるためにこれは作られた、それからは何事もなくなったらしいが村が廃村になりだれも此処に来なくなり、こけしの力が消えたらしい
「それで、その子供を再度納める方法は?」
「ない…」
「ないわけないだろう、この方法を思いついた人間が居るんだ、もう一度、おさめる方法はあるだろう?」
「………難しいぞ?」
「こっちは半妖だ、人間には難しくてもどうにかなる」
「そうか………だが、何事もただという事では無理じゃ…これが解決したら、油揚げをもってこい」
狐の条件に少し笑いあぁと小さく事を良い
狐も笑う
それから、狐に今回の解決策となる方法を教えてもらい、外に出たときはすでに、少し、空はオレンジ色に変わり始めていた、
あぁ…もうこんな時間になっていたのか…これは帰るころには夜になりそうだ…それに今日はもう足が痛くて無理そうだ…明日、帰る前にちょっと恩返しをして帰ろうか…
あぁ…帰りもあの道を帰るとなると鬱だなぁ…
今回は主人公だけです汗
つ、次は出したいです…
一応ホラーぽく?していきたい…