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メリーさん4

携帯を購入してからは、変えていない基本的な着信音

それなずっと鳴り響く

何もしなければ、何時かは消えてくれないかと思った

しかし、何もかもが遅すぎた

この携帯の着信の相手を知ってから

メリーさんという怪談が実在していると知ってから

私にはもう、逃げ場はなかったのかもしれない


「大丈夫だよ。蓮子」


常に鳴り響く着信音と一緒に私の耳に入ってきた

見慣れた声の主

森近霖之助の声

普段は頼りなさそうな彼だが

時として、頼りになる時がある

そんなさっきまで、酔いつぶれては寝てしまっていた彼が

見つめていた先は私の家の玄関、携帯の着信を取って次はきっというであろう、場所

家の玄関として、そして、次に家の中に侵入をしては、相手を殺すのだ、

だから、私はこの携帯の着信を取ることが出来ない

しかし、彼は大丈夫だと、そして、その目はどこか、しっかりと、何かを見つめた様子でドアの方を眺めていた


「う、うん」


その大丈夫という言葉にどれだけの、勇気をもらったのだろうか?

その言葉、に勇気をもらって私は、恐る恐る電話の着信を取ってみた


「私はメリーさん、ようやく電話に出てくれたのね、もう待ちくたびれちゃったわよ

今ね、貴女の家の前に居るの…ようやく会えるのよ?フフ…」


そう言っては、一方的に切っては私の耳にやってくるのは電話の切れた音

つっーつっーという

音を鳴らしては、次の瞬間

ドンドン

という

音を鳴りびかせては、

ドアを何度もたたく音

現代の人ならば、チャイムというものがあるのにもかかわらず、ドアを叩くという行動

チャイムを鳴らすことない


ドンドン


という音が鳴り響いていき

心の支えになってくれる人達が居なければきっと、恐怖心に支配されていたことだろう

ゆっくりと立ち上がっては、玄関の方へと歩いていく

その間も、ドアを叩く音は鳴り響いていき、

出来る事ならば、朝まで布団をかぶっては震えていたい


襲る襲るドアの除き窓を見る

まだ、暗闇に支配された空

コンクリートで作られた廊下

そして、佇む一人の人形を持った少女


「っ!!」


どこか、古くなった人形を持ったその子は

私がのぞいているのだと知っているのだろうか

こっちを除き返すように見つめてくれば

茶色の目がこっちを除いてくる

そして、不敵に見せる笑顔

頭の中に響いてくる


ミツケタ


そんな言葉が脳裏に過ってくる

叫びたくなる声を抑えては一歩後ろへと歩いていけば


ガチャリ


「えっ?」


下から聞こえてくる金属音

ドアの取っ手部分を見てみれば

合ったのは、ドアの鍵の部分が開いた状態のドア


鍵はしっかりと閉めてあった

しかし、今は開いているのだ


次第に、少し扉が光られれば

黒色のロングスカートを身に着けて

白色のシャッツを着こんだ少女が立っていた、

しかし、背丈の問題のせいか、顔までは見えなかったが

一人、その姿をした少女に身を覚えがあった


「私…?」


幼いころの私

昔の、アルバムで見たことがある

それがいま、目の前に立っているのだ

小さな人形を抱えて


「ヨウヤク…ヨウヤク」


「ミツケタァァ」


顔を隠す様にしていた顔は、急にこっちの方を見つめて

口が裂けたように、にやりという様に微笑んでは、開いている扉から手を伸ばしては

私の方を伸ばしてこようとして来る

私の服を掴んでは、そのまま、扉の先へとひこもうとして

腰の部分が扉に当たっても、当たっても気にする様子はなく何度も、ガンガンと金属が何かに当たるような音を出しては、無理矢理引っ込もうとして来る


「ネェ…アソボウヨウ!!アソボウ!」


「ナニシテアソブ!!」


まるで、嬉しそうに子供が言っては、引っ張ってくる、

扉に当たる部分は、次第に痛くなってきては、段々と

痛みを生み出していく


「私が何をしたっていうのよ!!もう、こんな事はやめてよ!!」


「アハハ!!アハハ!!」


まるで、狂ったような笑いをしては、そのまま、何度も、同じ行動をしてくる扉の先の相手に叫んでも、まるで、聞いていないかのように、行動をしてくる


「ねぇ…そこの君、いい加減にしてくれないかな?」


不意にすでに、混乱していた私と、面白がっている子供のようなもの

其れじゃない者の声

森近霖之助の声

静かにその声が響いてくれば、その声を聴いた女の子は笑うのをやめては扉に片目を出しては、霖之助を睨んでくる


「貴方も…アソビタイノ?」


電話で聞いた無機質のような言葉が聞こえてくる

そして、その言葉を気にする様子もなく、霖之助は一度、深呼吸をして

その子供に言い聞かせるように言葉を出していった


「そんなことをしても、君の事は思い出してもらえないよ?

確かに、このまま消えるのは嫌かもしれない、しかし、人というのは成長していく物で

忘れ去られていってしまうのものなんだ…だから、こんな事をしても、君の事は思い出してもらえない…」


少し悲しそうにしては、ゆっくりと、扉の先に居る女の子に言い聞かせるように行っていけば、次第に、睨んでいた女の子の目尻には、涙が溜まっては、それは、頬を伝っては落ちていく


「イヤダ…イヤダ…ワスレラレルノ」


先ほどの狂気に近い言葉とは違い

無機質ではあれど、ゆっくりとした、感情の有る声、

「なら…君のすることはわかっているね…いや、君は解っていたはずだ、彼女を驚かせたって、遊んでもらえない事を…どんなに、声をかけても、気づいてもらえない事を…」


気づいてもらえない…?

霖之助は何を言っているのだろうか?


「蓮子なにか、 気づかないかい?、あの女の子の服装、そして、持っている、人形の事を」


「人形の事?…人形って…えっ?…あっ…」


扉によって一部しか見えない、少女の腕に強く持っている一体の人形

黒髪の布と綿で作った人形、何処かで見たことがある

いや、昔…

そうだ、小さなころに遊んだ人形に似ている

ボロボロで汚れているものの

長い間、友達として、そして、大事な家族と思っていた人形

しかし、それも、部屋の片隅へと、追い込んでいっては

段々と歳を重ねることに、記憶が薄れっていった

そして、私がこのマンションへと、移動するころには完全に忘れてしまっていたのだ


「でも…なんで、こんな少女が?」


マンションのドアに遮られては、見えない少女の顔

近くに居る、霖之助の姿を交差するようにして見つめていく


「まぁ…僕にもいろいろと合ってね?それよりも…この状況をどうにかしないと」

「蓮子、今は大丈夫だから…その人形を受け取ってあげるんだ」


少しだけ、優しく、まるで語り掛ける様にしては、言ってくる霖之助の声

目の前に居るのは、恐れ多くもメリーさんだというのに

そのメリーさんに自ら近づいていては、持っている人形を受け取れと…

普通ならば断わっていただろう

だって、私は怪談や不思議なことが好きな普通の学生だ

不死身なわけでも、高い再生能力があるわけでもない

それなのに、電話を受けたら死ぬと言われるメリーさんからその人形を受け取れと言うのか

「っ…本当に信じてもいいの?」

「あぁ…僕を信じろ…大丈夫、もうメリーさんは蓮子に危害を加えたりはしないから」

自信のある声で言ってくる


未だ、少女の表情は見えない、もしかしたら、不意に襲ってくるかもしれない

しかし、なんだろう

表情は見えなくても、なんだか、悲しい思い

どこか、ひとりぼっちで寂しい思いで

少女からではない

ボロボロとなった人形から伝わってくる

それを見ていたら、なんだか、自然と手が伸びては、

その人形を受け取っていた


ボロボロながら、懐かしい服の生地、感触、

小さなころは良く持ち歩いていたその人形の感覚は昔も、今も変わっていなかった

懐かしい感触、段々と、脳裏に浮かぶのは、よく人形と一緒に過ごしていった幼かったことろの記憶


自分勝手に連れまわしては、文句の一つもなく、付き合ってくれていた人形

何時の日か、自分勝手に忘れては、部屋の片隅に追いやってしまった


「ごめんね…わすれて…ずっと一緒だったのに…見守ってくれていたのに…」


自然と出てくる涙、それに謝罪の言葉

座り込んでは静かに謝罪の声を漏らしては、過ぎていく時間

もしかしたら、一分、二分だったのかもしれない

いや一~二時間たったのかもしれない


どのくらいの時間がたったのかわからないまま

気が付けば、私は、深い眠りへと落ちていた


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