第八十九話
やっと着いた港町!そこで、久しぶりの人物に出会った!かつて一緒にダンジョンに入ったモイラさん!
仲間と旅をしている途中で偶然出会ったらしい!
宿屋の食堂で二つのパーティーで食事をしながら話す事になった。
モイラさんはパープルヴァーチェの十ニ守護獣!その彼が、国を離れていいのだろうか?
ユウ先輩もそう思っているのかモイラさんに聞いている。
「しかし、モイラよ。アンタ十ニ守護獣だろ?国を離れていいのか?」
「本来は駄目何ですけどね、今回の任務は私達で無いと無理だと思いますので」
「へえー、ちなみにその任務について聞いても良いのか?」
ユウ先輩が聞いて見るとガーターさんが答えた。
「すいませんが、それは流石に・・・」
「いえ、ガーター。彼等なら話しても大丈夫です。言いふらしたりしませんし」
「いいのか?別に無理に聞こうとは思わないぞ?」
「問題ありませんよ。それに多分目的地は同じなので」
「目的地が同じ?どういう事だ?」
「先ずは、私の過去話を覚えていますか?」
「えーと、冒険者チームを組んでて異世界人召喚して、無事に送還して、チーム解散して、国の為に奉仕活動してたんだったよな?」
「ええ、そうです。ちなみにこの二人、昔組んでた冒険者チーム、ヨルムンガンドのメンバーですね」
「改めて自己紹介、元冒険者で今は商人をしていますガーターです」
「あー、元冒険者だから、ユウ先輩のあの圧力に耐えれたっすね」
「あの時はビックリしましたよ。正直、汗が止まりませんでしたから」
「えっ、そうなんっすか?凄く普通に見えたっすけど」
「商人は表情を読ませない事が大事ですからね。頑張りましたよ」
「次は俺だな。俺もモイラとは同じ冒険者チームだったマンバだ。今は酒場のマスターをしている」
「成程、宜しくな!じゃあ次はこっちの自己紹介をしていくか。先ずは俺から・・・」
順番に俺達の自己紹介が終わったら、モイラさんが再び話し始めた。
「先程の続きですが、私達のチームにはもう一人仲間がいました」
「確か、異世界人召喚を行ったせいで国外追放なったのですよね」
「ええ、そうです。カレの名前はヒバカリ。元ヨルムンガンドのチームメンバーで今は隣の大陸の都市に行ってから消息不明になったのです」
「消息不明?穏やかじゃないな」
「ええ、彼は一月に一回、必ず手紙を出していたのです。それが三ヶ月前から届かなくなりました」
「それで、お前達が探しに行くのか?」
「ええ、そうです」
「しかし、手紙が届かなくなっただけで大袈裟すぎないか?十ニ守護獣自ら探しに行かなくてもいいんじゃないか?」
「私達も始めはそう思っていました」
「思っていた?」
「元々手紙が届かなくなった時に別の冒険者チームが彼の安否を確認に向かいましたが・・・」
「帰って来なかったのか?」
「はい」
「偶々、何処かで寄り道してるとかは?」
「手紙が届かなくなり、すでに三チームが確認に向かいましたが誰一人として連絡がありません」
「それは!!何かあったと考えるのが普通ですね」
「それでモイラさん達が調べるように国に言われたっすか?」
「ええ、その通りです。カレは優秀ですから。何かあったのかを確認して来いとの事です」
「ふーん。大変だな」
「原因は何か分かっているのですか?」
「手紙が途絶える前までは普通の内容でしたし、原因は分かりません」
「まー、それを調べに俺達が向かっているんだがな!」
「成程な。つまり目的地が同じって事は、お前達の消えたメンバーがいる都市に、俺達の目的のダンジョンがあるのか?」
「その通りです」
「じゃあ、モイラさん達も明日船に乗るっすか?」
「ええ、チケットも買ってあります」
「なら、私達と一緒ですね。私達もチケットは買いましたから」
「では、互いの情報も交換しましたし、食事でもしましょうか!ここの宿屋のご飯は美味しいですからね」
「楽しみだ。じゃあ食べようぜ!」
俺達はモイラさん一行とご飯を食べた!
ガーターさんが言っていた通りご飯はとても美味しかった!
ご飯を食べ終わると次はどうするかの話し合いになった!
「さてと、俺達はどうするか?」
「俺は街を少しぶらつきたいっす!武器屋とか見てみたいっすから」
「私は少し休ませてもらいましょうかね。ちょっと疲れているので」
「私はユウ師匠について行きます!」
「俺はどうすか?街を見学でも・・・」
「ユウさん。ちょっといいですか?」
「うん?どうしたモイラ?」
「この後何か予定がありますか?」
「いや、特に無いからどうしようか考えてたんだよ」
「なら、私とお手合わせしていただけませんか?」
「ん?どういう事だ?」
「私もあれから少し、強くなりましたから。貴方はどうなのか興味があるのです」
「そうだなー。分かった!やってやるよ!どっかいい場所はあるか?」
「この宿屋の裏にいい広場があります。そこでやりましょうか!」
「面白そうな話してるな。俺も見学させてくれねーか?」
「マンバ!聞いていたのですか?」
「私も観てもいいですか?私はユウさんの強さも見てみたいですから」
「いいぜ!じゃあ、いくとするか!マシロ!付いてこーい」
「はい!師匠!」
ユウ先輩とマシロ、それにモイラさん達が裏庭に向かって歩いていく。
さて、俺はどうしようか?
一、ユウ先輩とモイラさんの戦いを見る。
二、街を見学に行く。
三、宿屋でゆっくり過ごす。
さて、どうしようか?
「おい、ダイ、ノリ!お前達も来い!せっかくだし、お前達の特訓の成果を見せてくれよ!」
「私はゆっくり休みたいのですが」
「俺も街を見学したかったすけど!」
「いいから来い!さー対決だー!」
ユウ先輩が俺とノリ先輩の首根っこを掴んで引っ張っていく!
「わ、分かったっすから!ユウ先輩離して!」
「ユウ先輩!自分で歩きますから!」
しぶしぶ、俺とノリ先輩はユウ先輩の後を付いていった。
裏庭には準備運動をしているモイラさん達がいた。あれ?モイラさんだけじゃなくガーターさんやマンバさんも準備運動している。
「よう、待たせたな!誰からやる?」
「先ずは私からやりましょうか!ユウさん、相手をしていただけますか?」
「まてまて、俺とモイラは前にやったから、先ずはガーターさんとマンバさんの実力を見せて欲しいな」
「そうですか、では先ずはマンバからどうですか?」
「俺は何時でもいけるぜ!」
「じゃあこっちはダイからいけよ」
「えっ!俺っすか!まあいいっすけど」
俺とマンバさんの向かい合った。
「さてと、俺の武器はこの拳だけど、ダイだっけ?お前の武器は何だ?」
「そうっすねー。せっかくだし新しい武器をつかうっすか!」
「新しい武器?」
「そう、これっす!」
俺は地面に手を付いて魔力を流す。魔力の型を作り、そこに土を固めていき、デカイ腕の鎧を作る!
「おいおい、何だそりゃ!」
「ギガントアームズ!とあるゲームキャラのパク、いや、オマージュしたものっす!」
「ゲームキャラ?よく分からんがそんな手だけデカくして動けるのかよ!」
「それが問題無いっすよ!さあ、行くっすよー!」
俺は真正面からマンバさんに向かって突進する!マンバさんはビックリした顔をした後、左側に避けようとしたが、俺がデカイ左腕でマンバさんを殴りつけた!
「グハッ!デカイのに何て速さだ!それにデカイから攻撃範囲も広い!なかなか厄介、だが!」
マンバさんが俺のギガントアームズを掻い潜り、俺の懐付近まで近付いて来た!
「懐に入ってしまえばってどうということは無い!っていいたいっすよね!」
マンバさんが懐に入って来た!俺はそれを普通に右腕で殴る!ギガントアームズでは無く普通に右腕で殴ったのだ!
「はっ?お前!それ!」
「ふっふっふっ、俺がいつギガントアームズを装着したと言ったっすか?これは魔力で動かしてるっすから俺の腕は自由に動くっすよ」
そう言って俺はギガントアームズとは別に自分の腕を見せる。
「つまり、腕が四本あるって事か!厄介だな!だが!」
マンバさんが速さを上げた!まるで分身しているかの様な速度だ!
「四本全てを同時には操れないだろう!なら!的を絞らせないように近づいて一撃を叩き込む!」
「そうなんっすよねー!俺の脳みそだど四本全てキレイには動かせないっすけど!」
俺はギガントアームズの左右の腕を伸ばしてその間にマンバさんを誘導する!
「何をする気だ!」
「いくら速くても実態は消えないっす!だから範囲を絞ってから!」
俺は両腕の間に、風魔法をぶつける!範囲を絞って威力を上げた!マンバさんは風魔法にぶつかって飛んでいった!
「うっしゃー!どうっすか!」
「いてて、まさか腕で進行妨害をするとはな!ってか普通に強いな!」
「まさか、マンバが簡単に負けるとは。では次は私が!相手は誰ですか?」
「次はガーターさんか。じゃあノリ!任せていいか?」
「分かりましたよ。では、やりましょうか」
俺とマンバさんの対決が終わったら、次はガーターさんとノリ先輩の対決らしい!俺は何とか勝てたけど、ノリ先輩はどうなるのだろう。そして、ユウ先輩とモイラさんの対決も気になるなー!
今の俺達は還る為の特訓をしてきた!その成果を見せていきたいぜ!




