第六十一話
シュガールさん達との会合から次の日、約束通り親父さん達は仲良く街の発展を行う事を発表した。
皆でそれを見届けた後、どうするかの話をする。
「さてと、俺とマシロは修行に行くけどダイとノリはどうする?」
「ノリ先輩と街を散策しようと、思うっす」
「ええ、船の出航もいつになるかも確認したいですし」
「分かった。よしマシロ!昨日の続きやるぞ!」
「はい!頑張ります!師匠!」
ユウ先輩とマシロが元気に走っていった!
「じゃあ、私達も行きましょうか」
「了解っす!」
俺達は昨日約束した場所に向かった。あのオロチと戦った海岸舞台に!
「よう、来たか。アンタ達!」
「お待ちしてましたよ」
「すいませんね。お待たせして」
「さーて、やるっすか!」
「じゃあ、一体一のタイマンでやろうかい!アタイの相手は?」
「私がやります」
「では、私の相手は?」
「俺っすね!手加減しないっすよ!」
俺達は二手に別れて戦う事にした。
シュガールさんとベンガルさんは、神器を持ってきて貰ってる。
ノリ先輩は篭手を装備している。
「なんだ、アンタも無手なのかい?」
「いえ、私は普段中、遠距離を主体で戦ってます」
「なら、なんで篭手をつけてるのさ?」
「私は、接近戦が少し苦手なのでコレを期に練習しようかと思いましてね」
「つまり、何かい?アンタは苦手な接近戦でアンタと殴り合いをしようってことかい?」
「ええ、そうですね」
「・・・ははは、舐められたもんだね!」
そう言いながらベンガルさんが突撃していった!それを横目に見ながら俺はシュガールさんと向き合う。
「では、私達も始めましょうか」
「勿論っすよ!本気でやるっすよ!」
シュガールさんは青龍刀、俺は片手剣と盾を装備している。
「それが貴方の武器ですか」
「まだ調整中っすけどね!」
「貴方も本気の武器では無いのですね」
「勘違いしないで欲しいっすね!これはこれで本気っすよ!」
「なら、本気の装備を出すようにしてあげましょう」
「さーて、やってやるっすよ!」
シュガールさんが青龍刀で攻撃してくるが剣と盾を使って弾く!
速いし、重い。流石の攻撃力だ。だけど・・・
「貴方、ユウの仲間なだけはありますね。貴方も強いですね」
「・・・やっぱ、ユウ先輩とノリ先輩の言ってた通りっすね」
「言ってた?何を?」
「ノリ先輩!そっちはどーすっか?」
「やはり、間違いないですね。私達の考えは間違ってなかったって事ですね」
「なんだい?一体?」
「貴方方には、決定的な弱点がある。という事が分かりました」
「な、なんですって!」
「アタイ達の弱点だって!」
「ええ、今の手合わせで、分かりました」
「教えてもらった通りっすね。これならやれるっす!」
「減らず口を!なら、その弱点とやらを見せてみなさい!」
「おもしれー、やってみろよ!」
そう言って二人がそれぞれ突っ込んでくる。
俺はシュガールさんの迎撃にでる。相変わらず激しい攻撃をしてくるが、その全てを剣と盾で防いでいく。
「どうしたのですか!防ぐだけで手一杯ですか!」
「そういうのは攻撃を当ててからにして欲しいっす」
「今すぐに当ててあげましょう!」
それからも何度もシュガールさんが攻撃してくるが全て捌ける。
「な、なぜ当たらない!一体何故!」
「それが貴方等の弱点っすよ!だから俺には当たらないっす!」
「くっ!しかし、貴方も攻撃が出来ていない。それなら私が負ける事も・・・」
「それじゃあ、そろそろこっちから行くっすよ」
「なっ!」
少し距離をとって武器を構える。そして、土魔法で石の砲弾を六つ、自身の周りに停滞させる。
「土魔法ですか?それでどうしようと?」
「さーて、じゃあこっからはこっちのターンっすよ!」
俺は石の砲弾を時間差で、順番にシュガールさんに向けて飛ばす!
まず、一つ、二つ!シュガールさん真正面から飛ばす!
「こんなもの!」
二つはシュガールさんに簡単に撃ち落とされた。
次は、上空と低空から一発づつ!
「これくらい!」
上下の石の砲弾も破壊された!
最後に、左右に一つづつ!
「小手先ばかりで!けどこれで終わりですね!」
俺は左右の砲弾と同時に俺も突撃する!
攻撃意識が左右に向いているから正面から突撃だ!
「そう来るのは分かってました!それぐらいで!」
俺は、シュガールさんの青龍刀が届くかどうかの所で直角に右に曲がる!
「なっ!一体何を!」
俺が曲がると同時に俺の背後から一発の石の砲弾が飛び出す!
「えっ!まだ砲弾があったのですか!」
シュガールさんは俺の背後から現れた石の砲弾を上手く捌いたが、俺自身の攻撃には迎撃が遅れる!
そのまま俺の攻撃が命中して、シュガールさんを倒した!
「ひ、卑怯です!攻撃を隠すなんて!」
「何言ってるっすか?戦いに卑怯もクソもないっすよ!」
「そ、それはそうですけど!」
「ノリ先輩!そっちはどーすっか?」
「ええ、コチラも今終わりましたよ!」
「チクショウ!あんな卑怯な手に引っかかるなんて!」
両方同じ事をいってるな。まあ、しゃーないか。
戦いが一段落したから一度集まって話しをする。
「それで私達の弱点ってなんですか?」
「そうそう、アタイも気になるよ!」
「簡単ですよ。貴方方、格上と戦う機会って無かったんじゃないですか?」
「えっと、そう言えば」
「確かに無かったかもな。こないだのオロチぐらいかな?」
「だからでしょうね。貴方方の戦い方は基本、身体能力の高さだけで勝っていたはずです。それだけでも十分強いですからね」
「まあ、確かに」
「けど、同じくらい、もしくは貴方方より強い相手には、今までの戦法は通用しません。それは今回のオロチとの戦いで身に沁みたのではありませんか?」
「・・・まあな」
「貴方方の弱点、それは技術不足、経験不足です」
「技術、経験ですか」
「・・・確かに格上との戦いは今まで無かったな」
「あと、神器解放。アレもそんなに使ってないんじゃないですか?」
「ええ、多分片手で数えるくらいしか使ってません」
「一応神器だしな。そんなにホイホイ使えないっての」
「だからでしょうね。全く使えてる様子じゃなかったからね」
「なっ!」
「ノリ先輩!正直に言い過ぎじゃないっすか!」
「そう言うって事はダイもそう思ってるって事だね」
「えっと、すいませんっす」
「悔しいですけど、言われればそうですね。そう言えば貴方方は何時までこの街にいるのですか?」
「そうですね。船の出航が一週間後なので、そこまでは此処にいると思いますよ」
「なら、それまでは、貴方方と特訓できるのですね」
「おうよ!負けたままなんて悔しいからねえ」
「まだやるっすか?いいっすね!流石に消化不良だったすから!」
「ダイも本気じゃなかったんですね。ますます、面白い!」
そこから夕方までそれぞれタイマンを繰り返した。
結果的に、俺とノリ先輩は一度も負けなかった。
今日は神器解放を行うまでいかなかったけど、残り一週間。この二人と特訓をして少しでも強くなりたい!
少しでも強くなって日本に還るぜ!




