二百四話
モイラさんの神獣化解放された。ナーガの様な姿になった。対するユウ先輩はこれからどうするのか!
そして、勝つのはどっちか!いよいよ決着がつくだろう。しかし・・・。
不服そうな顔をしている俺にマンバさんが話しかけてきた。
「どうしたダイ?そんな不服そうな顔をして」
「マンバさんっすか。いや、モイラさん神獣化解放、出来たんっすね。俺の時にはしなかったから、俺の事を舐めてたのかなあって思っただけっすよ」
俺の問いにマンバさんは笑いながら答えてくれた。
「違うぞダイ。アイツが神獣化解放出来るようになったのはノリとの対戦の後からだよ。だからダイとの対戦の時には出来なかったのさ。勿論ノリとの時もな」
「えー、それは本当っすか?」
「本当だよ。後でモイラとノリに確認してみな。まあ、それよりも今はこの二人の戦いに集中しようぜ」
「そうっすね。見せてもらおうか。神獣化解放の性能とやらを!」
そうして俺達は戦いに目を向けた。今はユウ先輩とモイラさんが斬り合いをしている。両者共とてつもない速さだ。ジムグリさんなんて呆けている。マシロは真剣な目で見続けている。
「な、なんて戦いをしているのですか!ふ、二人共強すぎます!アレが十ニ守護獣。それに対等に戦っているユウさんとは一体何者なんですか!」
その問いにマンバさんが答えた。
「この戦いが終わったら聞いてみな。っと動きがありそうだぞ」
マンバさんの声を聞いて、二人の方を見て見ると、ちょうど距離を取っていた。さて、ここからどうなるかな?
モイラさんがユウ先輩に話かけた。
「流石はユウです。私の神獣化にここまで斬り合えるとは」
「そんな褒める事じゃねーだろ。コレくらいならウチのチームなら誰でも対応できるぞ?」
「・・・そうですね。そうなんでしょうね貴方達は。全く最近マシロちゃんが羨ましくなりましたよ。貴方達と旅をして鍛えてもらえて。あの年代から鍛えていたら私ももっと強くなれたかもしれませんからね」
「おいおい、まだまだ鍛えれるだろう。ついこの間神器解放を覚えたばかりだろう。神獣化解放も今回が初めてだ。まだまだ強くなれるさ」
「・・・そうですね。では、続きをしましょう!」
「おう!だが、ここからは俺も本気を出させてもらうぜ」
「本気?それはどういう意味ですか?」
「コレを使わせてもらうぜ!」
そう言ってユウ先輩が取り出したのは俺と師匠の最高傑作のあの手甲だ!名前は!
「俺の最強武器。手甲、阿修羅!さあ、第二ラウンドといこうぜ!」
ユウ先輩が手甲をはめて構える。武器を日本刀から手甲に変えただけだ。なのに・・・
「恐ろしですね。圧力が倍以上になりました」
そうユウ先輩の圧力が増した。対面してないのに汗が出てくる。対面しているモイラさんはたまったもんじゃないだろうな。
「おい、ユウの圧力!半端ないぞ!何だよあの武器!」
「アレは俺と師匠で作った物です。多分実戦で使うのは初めてだと思うっすよ」
「なんて武器だよ!モイラ、ビビるなよ!」
マンバさんの声が聞こえたのか、モイラさんがユウ先輩に突っ込んだ!
それを見たユウ先輩が呟く。
「いいぞ。それでこそ十ニ守護獣だ!」
そうして再び斬り合いが起こるのだが、ユウ先輩がヤバイ!モイラさんの蛇腹剣による攻撃を拳で全て弾いている。さっきまでは互角だったハズなのに今は違う。ユウ先輩の方が押してる!
「グッ、武器が変わるだけでこれ程動きがかわりますか!」
「おい、喋る余裕があるのかよ!いけよファング!」
そう言うと双剣がモイラさん目掛けて飛んでいく!いや、それファングじゃなくて双剣ですよね!
双剣は左右からモイラさん目掛けて飛んでいく。
「コレくらい!」
対するモイラさんも蛇腹剣の欠片を飛ばして双剣にぶつけた!欠片は双剣とぶつかり弾け飛ぶ!
弾け飛んだ双剣は、再びユウ先輩の周りに戻り浮かぶ。
「じゃあ、次は俺から行くぞ!」
そう言うとユウ先輩がモイラさんに突撃する。突っ込んで来るユウ先輩に対してモイラさんは蛇腹剣で対応する。しかし、ユウ先輩の拳が何発かモイラさんに当たっている。
「グッ、全て捌ききれない!」
「どしたどした!そんなもんかよモイラさんよー!」
「まだまだー!」
モイラさんが蛇腹剣の欠片、三つを浮かべてユウ先輩の拳に対応する。だけど拳に集中していると!
「背後がお留守だぜ!いけファング!」
ユウ先輩の操った双剣がモイラさんを背後から強襲する!そして、それがヒットする。
「グハッ!」
「ほら、もっと全体を把握しな!意識を集中しろよ!」
「こ、これ以上はやらせません!やらせませんよ!」
「ほらほら、もっと蛇腹剣を操作しろよ!こっちは双剣のニ個しかないんだぞ!お前は十ニ個あるんだろ!」
「分かっていますよ!」
モイラさんが蛇腹剣の欠片を四つ浮かべている。ユウ先輩の倍浮かべている。アレで双剣を相手にするのか
!果たして足りるかな?
「あ、貴方は今日初めて空中の双剣を操作しているのに何故そんなに動かせるのですか!」
「昔から色々想像していたからな。あとゲームでよく操作してたからかな」
「ゲーム?それは一体なんですか?」
「まあ、終わったら話してやるよ。さて、そろそろ俺の技でも見せようか!」
「技ですか?」
「おう、松山流徒手術の技をな!」
その声を聞いてマンバさんが俺に話しかけてくる。
「なあ、前から気になっていたけど、ユウは元の世界で道場とかやっているのか?」
「急にどうしたっすか?」
「いや、自分の名前の流派を名乗ってるだろ。だから何かやってたのか気になってたんだよな」
「あー、子供の頃に空手の道場には行っていたっすけど大人になってからはどこにも入って無いハズっすよ」
「じゃあ、あの名乗っている流派は?」
「アレはユウ先輩が勝手に名乗っているだけっすよ。この世界に来てから作った流派っすね」
「そうなのか。それにしては色々な技があるよな」
「アニメや漫画で見た技が多いっすけどね」
「アニメ?漫画?ゲームもよく分からんが色々あるんだなお前等の世界には」
「あるっすよ。っとユウ先輩が仕掛けるみたいっすよ」
俺の声に反応して皆がユウ先輩を見る。ユウ先輩は身体を低くしている。体勢を低くしていて、まるで四足歩行の獣の様な体勢だ。
「見せてやるよ。俺等の世界の獣の王を!」
「獣の王?それは一体!」
「松山流徒手術、モード百獣の王!」
おいおい、遂に擬態するのかよユウ先輩。魔導甲冑が甲冑ではなく、まるでライオンの姿に変わっていく。
あらまー、立派なタテガミまで出来てる。
その姿を見て、皆、驚いている!
「な、なんだありゃ!」
「師匠!カッコいいです!!」
「もう、訳がわかりません」
「大丈夫っす。誰もユウ先輩の事は分からないっすから」
そんな話をしていたら四足歩行のユウ先輩がモイラさんに襲いかかる。ってかユウ先輩、四足歩行出来るんだ。しかもさっきよりも速い!なんで二足歩行より速いんだよ!おかしいだろあの人!
ユウ先輩はものすごい速さでモイラさんの周りを駆け回っている。
「な、なんですかその姿は!それにその速さ!貴方は一体何をしているのですか!」
「話している場合かよ!構えろよ!」
高速移動最中にユウ先輩がモイラさんに突撃する。
「くらえ、獣王の一撃!」
ユウ先輩が拳をモイラさんに振り下ろした。モイラさんは素早く避けた。ユウ先輩の拳は床に当たった瞬間、爆発した。おいおい、アレはビックバンインパクトじゃないか!
「避けたか。やるなー!」
「手に宿っていた魔力が尋常ではなかったので、避けた方がいいと思いまして、予想通りでしたね」
「そうか。さてと、そろそろ決着をつけるか」
「もうですか?私はまだまだやれますよ!」
「それは次の一撃を耐えれたら。さあ、構えろ!」
「いいでしょう。貴方の一撃に耐えて、貴方を倒しましょう」
「じゃあ、イクゾ!」
その言葉の後、ユウ先輩の魔力が爆発した!まだ上がるのかよ!どんだけあるんだよユウ先輩の魔力は!ライオンのタテガミが逆立っている!
更に両手と両足に魔力が集中している!
「我が奥義、貴様に見切れるか!」
そう言ったユウ先輩が踊る様にモイラさんに近づいていく。何だよあの歩き方。初めて見たぞ!
ゆらゆらとモイラさんに近づくユウ先輩!モイラさんは蛇腹剣を伸ばしてユウ先輩を迎撃する!しかし、ユウ先輩に当たらない!
「クッ、何故当たらない!」
「おいおい、さっきも言ったろ。もっと周りにも気をつけろって。いけよファング!」
そう言うとモイラさんの背後に双剣が浮いている。いつの間にあの場所に!
モイラさんも気づいて接近する前に叩き落とそうとする。しかし、双剣はなんと浮いているだけだった。
「な、なんで!」
「囮だよ。さあ、くらえ松山流徒手術奥義、武曲!」
後ろを向いたモイラさんが対応が遅れ、ユウ先輩の奥義が当たる!連撃の拳を全て防げず、ユウ先輩の最後の一撃でモイラさんが吹っ飛んだ!
地面を何度か転がりモイラさんが止まる!立ち上がろうとしたがふらつき前のめりに倒れる。その様子を見てノリ先輩が大声で叫ぶ。
「勝負あり!勝者ユウ先輩!」
ノリ先輩の声が響き渡る!
やっぱりユウ先輩の勝ちか。しかもまた強くなってるよ。新しい技も覚えてしまったし、どうしようか?
また今晩から対ユウ先輩の戦略でも考えようかな。
さて、この後どうするのかな?まあ、皆と話し合うかな。




