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夢現 その7

投稿12回目で更に新キャラを2名追加しました(*^x^)修正及び加筆完了です(*^x^)ゝ

「もぅ!急に居なくなるから心配したんですよ!」


怒っているのか少しつりあがった目を更につりあげてらっしゃいます。


「えっと・・・心配かけてごめんね?ジゼル」


彼女の名前が自然と口から溢れた瞬間に思い出しました。ジゼルちゃんは私の従姉妹で今日は久しぶりに遊びに来たのでいっしょに森にある花園でピクニックするためにこの森に来たのです。


私が謝るとジゼルちゃんはさっきとは打って変わってにっこりと微笑みました・・・かわいいです。


「わかってもらえたならいいんです・・・さぁ、はやく戻ってお茶にしましょう」


ジゼルちゃんが私の手を引っ張るのでよろけつつも一緒に歩き出しました。それにしても綺麗な子だとジゼルちゃんの後姿を眺める。木々の隙間から射し込む日差しを浴びてキラキラと輝く長くて綺麗なストレートヘアーは風に靡いてます。


私の髪は赤みがかった茶髪で長さも肩までしかないからジゼルちゃんの長くて綺麗な髪には憧れちゃいます。


羨ましくて自分の髪に指を絡めたらあることに気付く。視線をジゼルちゃんの髪から自分の髪に向けると赤茶色ではなく真紅と表現するのが適切な長い髪が指に絡まってます・・・これは本当に私の髪ですか?


信じられなくて思わず指に絡めた髪を引っ張ってみると・・・痛かったです。


ちょっと混乱した私は立ち止まってしまったので手を引っ張って歩いてたジゼルちゃんはたたらを踏んでしまいました。


「・・・ロゼお嬢様?」


急に立ち止まった私をジゼルちゃんはきょとんとしたお顔で見上げてきます。


「ジゼル、手鏡って持ってる?」


夢の中の私はどんなお顔をしてるのか気になったのでジゼルちゃんに鏡を持ってないか聞いてみました。


「・・・お屋敷に置いてきた荷物の中にならありますけど、いまは持ってませんわ」


ジゼルちゃんは小さく首を横に振って申し訳なさそうに俯くので私は慌ててしまいます。


「べ、別になければいいのよ?気にしなくても大丈夫だから・・・そんな顔しないで・・・ね?」


頭に手を置いて優しく撫でてあげるとジゼルちゃんは嬉しそうに笑うのでこちらも笑顔になってしまいます。仲良く手を繋ぎ直して森を進んで行くと開けた場所に出ました。


目の前に広がる色とりどりの花が咲き乱れる光景に思わず見入ってしまいました。隣に居るジゼルちゃんも見入っているのが繋いだ手に力が篭るのを感じる。


その花園の中にふんわりとしたピンク色の髪をした女性がこっくりこっくりと船を漕ぐように眠ってる姿を見つけてジゼルちゃんといっしょに笑ってしまいました。


いつものんびりのほほ~んとしてる私のお屋敷で働く侍女であるアリアはお留守番をしながら眠ってしまったようです。もう一人、いっしょにここに遊びに来た子がいるのですが見当たりませんね。


「リーリンはまだ、探してるのかもしれませんわね?」


辺りをきょろきょろ見回しながらジゼルちゃんが『まだ、探してる』と言うので私は申し訳なく思いました。


「・・・ふぁ、あ、お嬢様おかえりなさいませ~」


足音に気付いて目を覚ましたアリアが眠気たっぷりの声を出すので、また笑ってしまいました。アリアは癒し系だと思います。


「お疲れでしょう?お茶をご用意しますね~」


まだ寝惚けてるのかいつもよりおっとりした動作で少し離れた場所にある馬車に向かうアリアを見送ります。再び花園に目を向けると私とジゼルちゃんが来た方向と反対側の森から誰かがこちらに走ってくる姿が見えた。茶髪のポニーテールを揺らしながら走ってくるのはアリアと同じく私のお屋敷で働く侍女のリーリンだ。遠目からでもわかるほど怒ってらっしゃいます。


「お嬢様戻ってきていらしたのですね?どこに行かれてたのかはあとでじっくり聞かせていただきますが・・・それよりも私が以前言ったことを覚えておりますか?どこかにお出かけになる時は必ず報告するよう何度も注意したのですけど・・・それに・・・」


あれだけ走ってきたのに息一つ乱さずに私の目の前に立って延々とリーリンはお説教をはじめてしまいました。・・・ジゼルちゃんは彼女の姿を見た瞬間にはアリアのところに避難したようです。


「まぁまぁ、リーリンちゃんそれくらいにしないとせっかくピクニックに来たのにお話する時間がなくなってしまいますよ~?」


延々と続くかと思われたリーリンのお説教にアリアののんびりとしたお声が割って入りました。リーリンを止められるのは彼女くらいでしょう。


「そうよ、リーリン!ロゼお嬢様だって反省してるからお説教はそのくらいにしてお茶にしましょうよ!」


ジゼルちゃんは強気に言っているのにアリアの後ろに隠れてます。・・・やっぱりかわいいですね。


「・・・はぁ、わかりました。」


正座をする私を見下ろしてた視線をアリアとジゼルちゃんに向けてから額に手を当ててため息を吐くリーリンに私はほっと胸なでおろしました。アリアとジゼルちゃんには感謝です。


アリアの持ってきたお盆には淹れたてでほのかに湯気が立つ紅茶が4人分と美味しそうなお茶菓子。私の目の前に置くと私の左側にアリアは座り、ジゼルちゃんは右側・・・いえ、右腕に抱付くように座りました。最後にリーリンが私の面と向かいに腰を下ろして座ったのでお茶会の始まりです。

次回はお茶会というか女子会です♪恋話ですょ(*>x<)

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