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59  ミーティング

エレベーターに全員が乗り込むと、すぐに十階のボタンを押しドアを閉めた。

確か、ここでミーティングをする予定だったはず。


「十階に降りたら、そのまま歩いて階段に向かうよ。シュウは……隠れてて。」


オレの動揺は、完全にバレてるみたいだ。

正直『やりすぎた』という罪悪感が、頭にこびり付いて離れないでいる。

かといって、女の子二人だけで、この先を戦わせる訳にはいかない。


「オレは、大丈夫だよ。見張りの一人は、オレに任せてくれていい。」


本音を言えば、もう戦いたくはない。

人を傷つけてしまった罪悪感が、我慢できないレベルに達しているからだ。

それに、銃を持っている人間を相手にするなんて、危険すぎる。

が、今までの話が全て本当ならやれるはずだし、やるべきだろう。


「そういう意味じゃないよ。女の子二人だけの方が、見張りの男達が油断するから。」


「ウーロン茶の方は、絶対に寄って来るからね。その時に、二人で同時にスタンガンを押し付ければ、簡単に倒せる。残った一人は、三人がかりで押さえつけて、スタンガン。」


なるほど、そういう意味での『隠れてて』という発言だったのか。

確かに、女の子だけで出て行った方が、相手は油断するだろう。

『ウーロン茶』ってのは、たぶん『茶髪』の方だな。

ゲームで見た、屋上入り口で見張りをする二人の容姿を思い出した。

オレはスタンガンを持ってないから、もう一人の『短髪ヒゲ』を押さえつける役目って事か。

その手筈なら、やり過ぎる可能性も少ないな。


「九時三十六分四十三秒には女の人の見回りが終わって、屋上にいる三人全員が集結する。その前に、何とか屋上に入りたい。もし間に合ったら、私だけ先に活性化する予定。屋上の女の人を不意討ちして、動けなくするつもり。」


屋上には亜衣ちゃんだけが先に行って、最初に活性化する予定なのか。

そうか、たしかあの屋上女は、一人で不意討ち撃破可能だからな。

そうした方が、三人で一斉に活性化するよりいいな。

オレと園池さんは、活性化可能時間を長く有効に使える事になる。


「後はもう、普通に戦うだけ。一人がやられると後の二人は分かるみたいで、急に警戒し出すから隙がなくなる。多分、モニカさんとも一時的に連絡が取れなくなるし。アリサの活性化が終わる前に、三人を倒さないとね。活性化が終わっちゃうと、勝てるかどうかも怪しい。」


確かに、活性化してない状態であのスピードの敵と戦うのは、かなりキツイだろう。


「活性化が終了しそうになったら、最後の手段として、特殊攻撃を使いましょう。」


亜衣ちゃんは、明らかに特殊攻撃を使いたくないみたいだ。

あの光の玉は、もの凄い威力だからな。

オレも、現実で人が弾けるのは見たくない。

サイボーグ相手だろうが何だろうが、巧くやって、相手の戦闘能力だけを奪うべきだ。


初めて、アシスト情報を真剣に見てみる。

時刻は、九時三十三分十五秒。

残り三分程で二人を倒して、さらに女型サイボーグに不意討ちを仕掛けなくちゃならないのか。

正直、かなり厳しいな。

今は屋上の状況が分かる、ミニマップが表示されているはずだ。

ひし形のマークが右奥に二つ、離れて一つ。

マークが薄いのは、確定情報じゃないからだったな。

念の為に、頭に叩き込んでおこう。

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