表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/73

47  ゲームプレイ

オレは適性検査時のゲームプレイを、調子に乗って事細かに説明した。

ところが、だ。


「正直に言うね。簡単にクリアしてるから、あんまり参考にならなかった。」


「だよね。まさか一人で全部倒して、サイボーグ二人とも正面から戦ってたなんてね。」


おおっと、不評ですか。

さっきまでは、スゴイねぇ、って二人で何回も言ってくれてたのに。

クソ、もっと盛るべきだったか。


「でも、警備室には小窓から入ればいいっていうのは、すごく参考になった。」


「あぁ、それはね。ドアのワイヤー切ってなければ、警備室に隠れても見つからないだろうし。」


へぇ、あのワイヤー切れたんだ。

という事は、ペンチか何かを手に入れるイベントがあったんだな。

でも、警備室の中に隠れる意味なんてあったけ。


「私達の意見として、絶対に人は殺したくないし、人に対して転送は使いたくない。」


「あれはマジ怖いからね。目の前で人が消えるとか、完全にホラーでしょ。送った先に出てくるのはそっくりなだけの別人、って説もあるらしいよ。」


そういう設定だと、確かに怖いな。

少なくとも、自分を転送するのは絶対に嫌だ。

それにしても、むしろゼロキルプレイが御所望だったとは。

結構ハードル高いな。


「佐藤君が良ければ、今回は私達のやり方で進めたい。」


オレは何度も頷いた。

何にしても、とりあえずは二人がやりやすい様にしてあげたい。


「それでいいよ。指示して。」


「むこうのサポートメンバーは全員、借りてきたスタンガンで気絶させます。このスタンガンを受けた人は、二時間くらい動けない。その後で、任務が終わるまでどこかに隠しておいて、帰りにもう一回気絶させる。そうしておけば、彼らは警察に発見されて、結果的に逮捕されるはず。」


女子高生が大男を痺れさせて拉致する構図か、なんか過激だな。

亜衣ちゃんにビビッと来たオレも痺れてるから、是非、連れ去って欲しいな。


「人を隠せる機械も借りてきてるから、一応、どこにでも隠せるんだけど、他の人が来ちゃうとマズイ。隠せるだけで、その場に行けば足に当たったりするから。まぁ、細かい事は、その場で見てもらうしかないねぇ。」


人を隠せる機械って何だろ。

気になるけど、聞くとまた説明が始まるだろうから流しておくか。


「まずは最初の三人の敵をどうするか決めよう。エレベーターに乗で降りてくる三人ね。誰にも見つからず、活性化もしないで倒すのが目標。無関係の人に見られたからって任務失敗って訳じゃないけど、巻き込みたくないから。どうしてもダメな場合は、仕方がないけど。」


最初の三人か、オレTUEEEした、あのデカイ三人組だな。

みつかった場合でも、騒ぎになろうが何だろうが倒すしかないのか。

そうなったら後が大変そうだ。


「問題はあのバカップル。なんであんな所でイチャつくの。嫌がらせでしょアレ。あんな感じで十数分だよ、十数分。」


園池さんの気持ちは分かる、あれはオレもムカついた。

オレがムカついた主な理由は、彼女の方が若くて美人だったからだが。

彼氏の方だけ、わざと巻き込むってのもありだな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ