27 服装
「おはようございます。」
《時空管》のドアを開けると、すぐ側に山形さんが立っていた。
「おう。奥に長万部がいるから、話聞いて来い。」
朝早いからだろうか、機嫌が悪そうだ。
触らぬ神に祟りなし、さっさとセクシーお姉さんの所に行こ。
探しながら奥へと向かう。
タマラさんは、会議室のようなスペースにいた。
今日もやたらとセクシーな格好をして、さらに赤いメガネを掛けている。
オレを誘惑するつもりなのかもしれないな。
授業で使うような、ホワイトボードをセッティングしている。
他には誰もいない。
「おはようございます。」
「あぁ、佐藤君。おはよう。ん、その服装で大丈夫。」
彼女はオレに向かって、dのように親指を立てた。
思わずオレも、bのように親指を立てる。
「座って待っててね。すぐに、説明を始めるから。」
説明してくれるのか。
そうだよなぁ、いくらなんでもあんなゲーム攻略法だけじゃ、どうしようもないからな。
あのプリントは一体何だったんだろ。
「えぇと、プリントは持って来た?」
っていきなりプリントの事聞くのかよ。
「えぇ、まぁ。」
「良かった。全然信じないで、持って来ないバイトの子が多いの。」
もしかしてまた、あの大統領暗殺の話を始めるのか。
タマラさん、貴女まで悪乗りとかそりゃないぜ。
ちょと言っておくか。
「そりゃ、大統領暗殺阻止とか歴史改変とか信じられる訳ないですよ。」
タマラさんは、うんうん、と頷いている。
「そりゃそうよね。でも、プリントを持って来た方がいいっていうのは、信じてくれた。」
まぁ、それは一応ね。
「まず、言っておきたい事は、全ては佐藤君自身の問題の延長だって事。」
タマラさんは、かなり真剣な表情だ。
とにかく、説明を聞いてみるか。




