第24話 真実か挑戦か ~ダークプリ―ストは挑戦し続ける~
◇闇司祭ポエタ24歳視点◇
うーん、むにゃむにゃ。
うわーん、レベッカがいじめる~。
うーん、むにゃむにゃ。
うわーん、レベッカにおやつ食べられたぁ。
はっ!!
何の夢を見てたのかしら??
きっと、大変よろしくない夢を見てたのでしょう。
いやな気持がとても大きく残ってるの。
「ふぅー、ちょっと疲れた。このゴーレム馬車の中の広間って綺麗だよね。ほんとに~くつろげるよね~」
あら、清銘ちゃんだったかしら?
帰って来たみたいね。
「ふぅ、疲れましたわ。あら、清銘さん私より先に着いたのですね。 あれ、奥でどなたか寝てますの?」
「あっ、ツムちゃん。私もいまさっき戻って来たところ。奥で、うんと、あっ、ポエタさんが寝てるみたいだね。相方のセリアさんはというと、ゴーレム馬車の前で素振りしてたよね。あれ、ツムちゃんそのお皿。何持ってるの?」
「あ、これは、帰り道に村の方に名物の食べ物を頂いて。押し付けられた感じかもですけど……。なんでも梅干しっぽい食べ物なのですわ」
ウメボシってなんだろう??
「あははっ、親切な村の人もいるんだね。うーんでも、梅干しかぁ。私、ちょっと苦手なんだよなぁ。すっぱいの」
「あらまぁ、私もなのですわ。すっぱいの苦手ですの。どうしましょう」
「ただいまなノ蛇~。ん? どうしたノ蛇? 二人ともプチ深刻な顔をしてるノ蛇?」
「操文さん。梅干し好きですか?」
「それは? 梅干し? あっ、いや、わらわは酸っぱい物があんまり得意、蛇無いノ蛇。梅干しは、ちょっとダメなノ蛇」
「あらまぁ、どうしましょう? お二方、梅干しは一切食べられないのでしょうか?」
「あ、いや、食べられないって程、蛇ないの蛇ガ、好んで食べたくないのぉ」
「うーん、私もそんな感じだなぁ」
「ふむむ、私もなのですわ……」
「こんなの、酸っぱい顔を描くときにしか、使わないノ蛇」
「あっ、そうだ、『Truth or Dare』かな、あ、『Drink or Dare』になるか、でもないや、『Eat or Dare』ってことになるのか、をやろう~」
「むむ? それは何なノ蛇?」
「ゲームだよ。挑戦か、真実を言うかってやつ」
あら? 何かゲームをやるのかしら?
若い子達はゲームが好きねぇ。
どんなゲームなのかしら?
「あら、聞いたことありますのねぇ、『君の○○を○○たい』で、そんな感じのゲーム見た気がしますわ。カードゲームか何かをやって、勝った方が、負けたほうに、真実をするか挑戦するかを聞くのですわね。それで、負けたほうが、質問に一つ答えるか、難題を一つやるかをするのですわよね。あっ……もちろん、私は、おっ、おっ、お友達の皆様と、やったことがござりまするのですわよ」
「ぬ? 大丈夫かえ? 紬? というか、隠し過ぎでなんのタイトルだか分からんぞよ。でも、説明ありがとうなノ蛇。ふむ、わらわも海外ドラマで似たようなの見たことあるの蛇。なのでルールは分かってるノ蛇。なるほどのぉ。さすが清銘なノ蛇。そんなことがすぐ思いつくとはなノ蛇。とりあえず、『本音のウメボシ』と名付けるぞよ。うむむ、でも三人プレイだとやるのちょっと難しいかえ?」
「あっ、そうかも? だれかアプリで持ってない?」
あぷりって何かしら?
プリ?
私はプリ―スト??
「うーん、無いぞな」
「私も無いですわ。って、そんなゲームなんかに電池を使って良いのでしょうか?」
でんちって何かしらねぇ?
「ぬ? 紬、バッテリー切れそうなのかえ? 気が利かなんですまなんだ。わらわは、ソーラー式の充電器持ってるぞよ。修学旅行用に持ってきたぞよ」
ばってりー?
そーらーしきじゅうでんき???
「あっ、そうだったんだ。じゃぁけっこうスマホ使っても大丈夫だったんだ。ありがとう~ミサちゃん」
「うむ、まぁ、たまたまなノ蛇」
「そういえば、そうですわよね。清銘さん、着の身着のままこっちに来たって感じで、けっこう不便そうで……。何も持って来てないですわよね。私たちは修学旅行の荷物が入った鞄を持ってましたからね。駅到着から、まず荷物を持ったままスカイツリー見学で良かったですわ」
「そう蛇ったのぉ。先にホテルに荷物を置くのだとしたら、ほんとに何も無かったノ蛇。たぶん、わらわは紬の服を着るのが難しいノ蛇」
「胸は余y……、あ、いえ、なんでも無いですわ。あっ、あっあの『本音のウメボシ』はどうしましょうでしょうか?」
「むぅ、紬め」
「あはは」
「はて、『本音のウメボシ』ってなん蛇?」
「あはは。さっきミサちゃんがそう名付けたんじゃないの? ほら、梅干しがあるからさぁ、『Eat or Dare』をやろうって話だよ~」
「おお~そう蛇った。うむ、そうであった。でも三人おるの蛇な。誰かアプリで持ってないかのぉ?」
「操文さん。それさっき、清銘さんが聞きましたわよ?」
「おお~。そう蛇った。で蛇、三人でやるならばルールを変えるぞよ。自分だけがやったことがあることを言うノ蛇。もしくは出来ることを蛇な。そう蛇なぁ、例えば、『私はスマホアプリを作ったことある』っていうノ蛇。それで、えっと二人とも作ったこと無いぞな?」
「無いですわねぇ。プログラミングですわよね。学校でちょっと習ったことありますけど、実践はまったくですわ」
「あれ、私、スマホアプリ作ったことあるよ~」
「なっ、なにあるのかぇ? まぁ、で蛇、この場合、わらわは、他にもやったことある人がいたから失敗となり、罰ゲームを受ける。この梅干しもどきを食べるノ蛇。まぁ、今のは説明だから、食べないの蛇ガ。そんな感じで、自分だけがやったことあるってことを言っていくというルールでやるノ蛇」
「おお~いいねぇ~」
なんか面白そうねぇ。
起きましょうかねぇ。
ちなみにすまほあぷりって何かしらね?
「あ、ポエタさん、騒がしくしちゃいましたか? 起こしてしまってすいません」
「あ、いえ~。いいのよ~。さっきからけっこう目が覚めてたの。ゲームやるのね。面白そうね。私も一緒に参加してもよろしいかしら?」
「はい。もちろんOKです~」
「もちろんなノ蛇」
「是非とも参加してくださいませ」
「よし、それじゃぁ4人でやっていこう~」
「あ、ちなみに、『私の名前は加蛇場操文です』とか言う、明らかにそれはダメ蛇ろってのは無しなの蛇。まぁ、この辺は言わんでも分かること蛇て。あっ、もちろん嘘もダメ蛇ぞ」
「それは、そうですわ。ウソをついたらゲームになりませんわ」
「あ、それなら、コモンセンスを掛けてやりましょう」
「おお~。さすが、司祭様なノ蛇。すごいノ蛇」
「天にまします…………、コモンセンス! 天にまします…………、デクリェション!」
全員にちゃんと魔法が掛かったわね。
「じゃぁ、やろう~」
「ちなみに、同じことをしていて、名乗り出さなかった時にも反応する法術も掛けたわ」
私って気が利くわね。
「便利なノ蛇。完璧なノ蛇。うむ、それでは、本当の手本として、わらわからやるぞよ」
「わらわは、小説投稿サイトに小説を投稿したことがあるノ蛇~」
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なかなか、みんな罰ゲームにならないわねぇ。
それに、なんか、あわあわしてて、みんな可愛いけど、可哀想だなぁ。
よし、ちょっと、ここはお姉さんがわざと負けてあげましょう。
これが、司祭として、大人としての、さり気ない優しさってモノじゃないでしょうかねぇ。
というか、あの木の実って、そんなに美味しくないのかしら?
「えっと、私は、冒険者ギルドの傍の露店で鳥の串焼きを食べたことあるわ~」
クレセントタウンの外でゴーレム馬車の所で三人に会ったとき、三人の服から、あの美味しい露店からいつも漂ってくる匂いがしたのよねぇ~。
「えっ、あれ、そこの露店で、食べたことありますわ。装備を整えてる間にちょっと寄って食べたのですわ」
「あっ、あの時か。うん食べたね」
「ふっ、ふっふ。ポエタさん罰ゲームなノ蛇」
「あちゃぁ……、ダメだったかしら。じゃぁしょうがないわね。食べるわね」
「これをくださった村のお方が、種があるから、種は飲み込んでは駄目とおっしゃってましたわ」
「なるほど。種は食べては駄目なのね」
我慢して、ぱくっと。
あれ? これ? あまーい。 美味しい~。
うま~。
あっ…………、痛い、あまりの美味しさに、頬っぺたの裏を噛んでしまった。
ううう、痛い。
「げほっ、げほっ、うぐっふ」
あ、危ない、頬っぺたの裏の痛みに気を取られて、種を飲み込んでしまうところだったわ。
うー、ちょっと喉の方に種が行ったから、涙が出て来そうになったわね。
種は吐き出してっと。
んでも、美味しかったわねぇ。
この木の実を漬けた物。
あれ?
「だっ、大丈夫ですか? ポエタさん?」
「そっ、そんなに、ふっ、普通では無い味なので……しょうか?」
「だっ、大丈夫かぇ? はい、ほら、お水なノ蛇」
「大丈夫よ? あれ? みんな、どうしたの?」
「あのぅ……もう、やm、あ、いえ、何でも無いですわ。一人が犠牲になって、その瞬間にやめるのは、卑怯ですわ。お嬢様らしくないですわ」
ちょっと?
どうしたのかしら?
紬ちゃん、何か、くちびるが震えてるわ。
「さっ、さぁ続けよう……なノ蛇、次はだれの番だったかのぉ?」
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・
えっと、何かこの子たち、鬼気迫るモノがあるわね。
どうしちゃったのかしら?
「あら、また、他にやったことある人がいたわね。しょうがないわねぇ」
もぐもぐ、旨い~。
「ポエタさん……。そんなに無理矢理にポーカーフェイスしなくても大丈夫ですわよ…………」
「そうなノ蛇、頑張り過ぎなノ蛇」
「そっ、そんなこと無いわよ? これ。というか、そんなに不味くなくて、むしろ美味しいわよ?」
あれ? あれれ?
何か、勘違いしてない?
「そっ、そんな、ポエタさん、といいますか、私達の為にワザと……。さすがは司祭様ですの……」
勘違いが勘違いを呼んでいくような、どうしましょう?
「うー次私の番か、どうしよう……、意外とミサちゃんがやったことありそうなんだよなぁ…… どうしよう……どれ言おう……」
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「清銘さんがいろいろなことに経験が豊富そうで、何も言えなくなって来ましたわ……」
「そうなの蛇。清銘が鬼門なノ蛇。
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「あ、そうだ。これなら平気なはず。私、ペットでフタちゃん飼ってるんだ~。フタユビナマケモノの~」
「それは、確かにセーフ蛇のぉ」
「ですわねぇ」
え? え?
「え? 今、なんて言ったのかしら? 『フタユビナマケモノ』って言いましたよね? 伝説の? 聖歌に出てくる?? それに『フタ』様の聖名まで……。ウソをついているという反応が無いわ、本当のことなの? どういうこと? 何故それを知ってるの?」
「お、みんな揃って何してるんだ~?」
「あ、レベッカさん~」
あっ、やな奴来た。
って、それどころじゃないです。
何故、この子が、一子相伝の歌に出てくる『フタユビナマケモノ』こと創造神族の天上の位階の最上位族の響きを知っていて、さらに『フタ』様の聖名を知っているのでしょうか??
「おお~、美味そうな物食べてるじゃないか~。これあれでしょ? この村の名物のはちみつ漬けの『モメの実』でしょ。これ、甘くて美味しんだよねぇ~。一個もらうよ~。うまー。あまー」
「「「え?」」」
「どっ、どういうことなノ蛇?」
「あっ、えっと、あの、ちがうの、あの」
あれ、三人が私のことを疑っている???
あれ、怒って、キレてる???
「ノ蛇……。 ポッ、ポエ、お前は! ……
「……だました……だました…………今まで……ぼくを……ぼくを……よく……も、よくもぼくを……よくもぼくをォ!!だましたなァ!!よくも今まで!!ずっと今まで!!よくもよくもぼくをォ!!なんであんな……あんなに……よくもだましたアアアア!!だましてくれたなアアアアア!!……ですわ」
「『青二才め本性
うわぁ、清銘
「ああ~、なるほどねぇ。食いしん坊の誰かさんが、みんなを騙して美味しい物を独り占めしてたのねぇ。あらら~、これは言い逃れできないわーー」
「ちっ、違うの。あ、いえ、それよりも、もっと大事なことが……。スロッス様の、スロッス教の根幹に関わる問題が……」
ちっ、違うの、私は、騙してないの。
いや、それよりも……、話を聞いてーーーーーーーー
清銘




