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1章3 魔王の怒り

出来ました。

書いたはいいんですが……

凄く眠たい、見直すのに何回もスマホを落としてしまって、大変でした。

よろしくお願いします。


11月19日、スペース、改行を増やしました。

 限界だ……


 王国に間者として向かわせて、五年。


 あいつが行方を眩ませてから、五年。


 合わせて十年だ。


 部下に居場所を探させてはいるが、一向に見つけたと言う報告もなく、本当に探しているのかも疑わしい。


 いや、本当は既に居場所は見つけているのだろう……


 ただ、私に報告しないだけだ。


 限界だ……


 本当に馬鹿にしてくれる……


 素直に報告をすればいいものの……


 待つのは終わりだ……


 そして、これから始まるのだ。



「おい、貴様、ザーツの行方は、まだ、見つからないのか」

 私は、冷静な態度を保ったまま、側に控えている側近秘書に尋ねる。


「はい、探させてはいますが、一向に」

「フン、そうか……

 仕事は一旦終わりだ。

 全ての重役の者と、六魔将を謁見の間に集めろ。

 十五分で集まれ。

 遅れた者は……」

 私は途中で言葉を切る。


「遅れた者はなんでしょう?」

「今は知る必要はない。

 とりあえず早く集めろ」

「はっ」

 そうして、私は部屋を出て、謁見の場に向かった。


「さて、全員集まっただろうか?

 遅れた者は前に出ろ」

 私は、軽く見渡し呼び出した。


 やがて、重役の中から、三名の者が列から出てきて膝をつく。


「フン、お前達、間違いないか?」

「はい、申し訳ございません」

 私の問に、三名のなかで一番位の高い魔族が返事を返した。


「そうか、では、この者達並びに身内、一族となる者達は、身分剥奪のうえ、全員死刑とする」

「な、お、お待ち下さいっ、魔王陛下」

 膝をつく三名だけではなく、謁見の場にいる全ての者達全員、魔王の言葉に狼狽し、私の後ろに控えていた側近秘書が慌てて意見をする。


「なんだ?」

「集まるのを僅かに遅れただけで、一族郎党全て身分剥奪に死刑だなんて無茶でございます」

「無茶だと?」

「その通りでございます」

「フン、私は何だ?」

「え、はい、勿論、魔王陛下にございます」

「そうか、ならば、何故、私の命令が聞けない?

 それとも、貴様、私が十五分と言ったのを、二十分、それとも二十五分とでも伝えたのか?」

 そう問うと側近秘書が慌てて言いかえす。


「い、いえ、十五分です」

「ならば、遅れて来た、この者達は魔王である私の命令を無視したという事だな?」

「そ、そうなります……」

「だ、そうだ、貴様達何か言いたい事はあるか?」

 魔王は謁見の場にいる者全てに問う。


「お、お待ち下さい、魔王陛下」

「何だ?」

「我らが遅れた理由がございます」

「ほう?

 言ってみろ、それは私の命令よりも大事な事であったのだろうな?」

「そ、それは……」

「違うのか?」

「……」

「フン、何もなければ、この者達を地下牢に連れていけ」

「お待ちください、遅れたのは我らの不手際。

 だが、我らの家族、一族の処罰は何とぞ、何とぞ、もう一度お考え直しを……」

「……フム、そうだな、まあ、良いだろう。

 死刑は貴様達のみ、貴様達の一族は身分剥奪とする。

 これ以上の意見は聞かん、この者達を連れていけ」

「はっ」

 頭の垂れた三名の処罰者は兵士に連れられて行く。


 僅かに聞こえる避難の声を無視して、私は本題に入る。


「さて、本題に入ろうか、五年前まで、貴様達が、人族の王国に貴様達が間者として潜入させていた、ザーツ・シュザットが魔族を裏切り、突然の失踪、それを探し出し見つけ次第報告しろ、と命じたはずだが……

 未だに一向に報告も無く、私から尋ねても、見つからないとばかりだ……

 これを貴様達はどう思う?

 因みに、私もな?

 貴様達にばかり任せていては悪いと思ってだな、独自に探してみた」

「……」

「黙りか?

 まあ、良い。

 それでな?

 あっさり見つけた訳だが、貴様達は何だ?

 貴様達は私を馬鹿にしているのか?」

「いえ……その様な事は……」

「フン、どうせ、私の事を只の小娘だと思って、煽てておれば、何とでも誤魔化せると思っているのだろう?」

「……」

「どうした?

 貴様達も黙りか?

 ならば、この場にいる全ての者も処刑しなければならないな」

「な、ば、馬鹿な?その様な事まかり通る訳があるか!」

「そうだ、黙っておれば、何を勝手な事ばかり、言っている」

「その通りだ!」「馬鹿にしおって!」等、次々と避難の声が上がる。


「黙れ!」

 謁見の場を、魔王城を揺るがす魔力を乗せた大きな声で黙らす。


「貴様ら何もわかっておらぬな……

 今日まで、私が黙ってきた訳も、私が魔王となって、魔王城に入り仕事ばかりしていた訳も、全てこの時の為。

 貴様達が素直に報告をしてくるのを待っておったのに、この様だ!」

「あ……ぁ……」

「これで私を馬鹿にしていないと何故言える?

 そして、それは貴様もだ!」

 私は後ろを向き、側近秘書に言う。


「うっ」

 秘書は青い顔をして呻く。


「貴様が一番上がってくる報告を止め、知らぬとばかり申していたのだろう?」

「そ……その様な……」

「貴様達は、処刑日を決めるまでもない。

 この場で」


「お待ち下さい、魔王陛下」

 その時、私の言葉を遮り、今まで黙っていた六魔将の長、オズマが言葉を発した。


「……何だ」

「は、陛下の言葉を遮り申し訳ございません。

 しかし、これだけは言わせて頂きます。

 我ら六魔将、誰一人、ザーツを探せと言う陛下からの命を聞いて降りませぬ」

「どういう事だ?」

「知っての通り、我らは陛下直属、しかし、我らに報告をするのは、そこにいる側近の者」

「だ、黙れっ」

「貴様が、黙れ」

「ぐぁっ」

 私は、軽く左手を秘書の方に魔力を乗せて振る。


 秘書に向かって魔力の塊が飛んで行き、秘書に当たり吹っ飛ぶ。


「続けろ」

「は、ザーツは私、オズマの直属の部下なりて、陛下の命を受けた訳ではありませんが、一応調べを入れ、見つけまして、そこにいる秘書に報告を入れました。

 そして、その者に陛下からの返答を頂き、労いの言葉を受け賜りました」

「……何だと?」

 チラッっと、まだ、うずくまっている秘書を見て、やはりかと思った。


「フム、では、オズマよ。

 貴様に聞こう、ザーツは現在どこにいる?」

「は、私が知る限り、現在も変わっていなければ、人族はイルミア王国、最南端の街サウルにてございます」

「わかった!

 では、オズマ並びに他の六魔将よ。この後、ザーツの下に向かう。

 用意するがよい!

 一時間後出発する。

 また、そこにならぶ重役達を牢やに入れて置け、戻った後、厳重に取調べを行う。

 もし、一人でも逃がしてみろ?

 その者を含め、全員私が殺してやる。

 以上だ!」

「は、仰せのままに」

 六魔将並びに兵士達は、最敬礼をして重役達を捕らえていく。


 それを確認した、魔王は玉座から離れた。



 一時間後、魔王達はサウルの街に向かった。


頑張りました。

面白いと思った方、よろしければブクマの登録、

この後書きの下の方にある採点をつけて頂けたら

とても嬉しいです。

やる気を下さい。

よろしくお願いしますm(__)m

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